edit

エウロパの底から/入間人間(著) 読了

エウロパの底から/入間人間(著)「バカが全裸でやってくる」とは関係がないのだろう、
と思いながら読み始めたわけですが、
これはもしかして関連作でいいのか?
というか、「バカが全裸でやってくる」での小説家が書いた小説の一つ、
ということになんのかな。

そんな気になるところもありますが、
最初が本当にイライラした。
話が動き出してからは楽しめたと思いますが、
そこまでが本当にグダグダとしすぎてて、
やたらと読むのに時間がかかった。
これはつまらん、と思いながら読んでいたのもありますけど。
それくらい一章はつまらなかった。

けどまぁ、最終的には楽しめたかな、と。

関連記事
エウロパの底から/入間人間(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
というわけで、予言めいた力を手に入れることになった小説家。
ただ、本人はそんな風には最初は感じず、
医者から言われた才能が戻ってきたのだと信じた。

けれど、自分でもそれが違うのではないかと疑い始め、
最後には自分で認め、それを偽りとするために動く。

結局、自分で殺すことになるんじゃ?
と思っていたんですが、思いの外いい結末になってたので
少し意外な感じがありました。

一人目の犯人は逃げ続けそうだなぁ、と思えてならない。
上社が血眼になって探すだろうけど^^;
色々と出し抜かれてしまいましたしね。
しかしまぁ、よく車の鍵を見つけたな。

そんなこんなで小説家が書いた小説の通りの事件が現実で起こった。
それは小説家の望まない形で自分の小説が注目を集める結果となる。
その次の作品も、さらに次の作品も。

そうして、注目されるようになった小説は彼が見せられた文章をもとに作られたもの。
現実の細かな部分まで描写された小説。
それで注目を集めないわけがない。

犯人が自分の作品を模倣した。
最初はそう言いはったが、次第にその自信はなくなっていく。
二人目の犯人は書き直す前の本来の原稿通りに事件を起こしていた。
三人目は犯行後すぐに捕まることとなった。

美人な刑事・上社から予言めいた力があるのではないかと詰め寄られたり。
この女性がなかなかにいいキャラしてたので、何か他の作品でも出てきてほしいなぁ、
とか思ったりした。

そして、一人目の犯人が殺した家族の生き残りであり、
犯人の本来のターゲットだった少女が小説家のもとにやってきて住み着いたり。
奇妙な同居が始まったわけですが、
随分自然と同居をしていたなぁ、と。
人と関わるのを極力避けてきた小説家なのに、
麻理だけは何で別だったんだろうかね。

ていうか、鰻はおごってやれやw
麻理自身がおごられるのはイヤだったんだろうけど、
そこは黙って払ってあげたらよかったのに^^;
いつかの約束の時はおごってあげてほしいですね。

最後には命がけで助けたわけですが、
上社もいたし助かったと思うけど、どうなったんでしょうかね。
小説家が傷ついたことで麻理は復讐を諦めるのだろうかなぁ。
元々随分と揺らいでいた部分もあるようだけど、
彼女はこれからどうしていくのだろうかなぁ。

二人目はあの放置の仕方で二人目として捕まったのだろうかね?
しかしまぁ、一人目はどうやって外から二階に登ったのか^^;
マジで恐ろしいな。

結局、火星人に似た医者は何者だったんだろう。
本当に火星人だった、とかいうことなんかね?^^;
この結末に彼は何を思ったのか気になるなぁ。

というわけで、話が動き出してからは面白いので
我慢の一章の作品でした。

エウロパの...

エウロパの...
著者:入間人間
価格:599円(税5%込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る

トラックバック

TB*URL

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

同作者の『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』はお読みではありませんか?
美人刑事・上社はそちらのレギュラーキャラです。
後は『クロクロクロック』の2巻にも顔見せだけはしていますね。

T.Y.さんへ

コメントありがとうございます。
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」は買いはしてるのですが、読めてない状況です^^;
そちらに上社は出ていたんですね。
読むときに楽しみにしたいと思います。
「クロクロクロック」にも出てたんですね。
そっちは読んでますが完全に忘れてます^^;

template by Lazy Diary

copyright © ぐ~たらにっき all rights reserved.