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つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語/河野裕(著) 読了

つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語/河野裕(著)大学へと進学したユキが出会った先輩。
そんな彼女から聞かされたのは自分の所属するサークルで
幽霊騒ぎが起こっているということだった。
それを聞いたユキは二人に依頼をすることを提案する。
そうして、始まった一連の問題は、
二人が追い求めるものへと迫っていく。

バラバラの脚本に込められた想い、とは。
幽霊は何を知っていて、何を語るのか。
そして、幽霊自身は何を知ることになるのか。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
今回は二人の過去にも迫ったり。
自分たちの追い求めてるものを手に入れるために、
舞台に出演することにもなったり。

雨坂が佐々波に比べて若く見えるのは11年前の事故によって
6年間眠り続けていたことが理由なんですね。
その後遺症のようなものとして睡眠時間が長くもなった。

本来は同い年?もしくは1つか2つしか違わない二人が出会ったのは高校生の頃。
佐々波が入り浸っていた大学教授のところで助手をしていたのが、
雨坂の姉で彼女の娘がノゾミだった。
ノゾミにとって雨坂は兄のような存在。
で、雨坂という苗字は姉とノゾミの苗字であって、
本当の雨坂の苗字はペンネームの朽木になる。
何で自分の本当の名前を嫌うようになって雨坂の名前を名乗るようになったんだろう?
目覚めてからの5年間の間にまた何かがあった、ということなのでしょうけど。
ノゾミの母親の幽霊がどこかにいる、ということと関係してくるのかね?

しかしまぁ、高校時代にノゾミに言われて作った物語。
すごいな、あれ^^;
そんな仕掛けがあって作られてたとは。
ただ、佐々波は納得出来ない結末に。
この頃からハッピーエンドに持っていく傾向はあったんですね。

その後、レイニーのもとへと向かう中で事故に。
教授と雨坂の姉とノゾミが亡くなった。
雨坂は6年間眠り続けた。

そして、今回の舞台となった大学がそんな教授がいた大学だった。
抵抗があったものの幽霊が関わっているのなら、と調査に。

けれど、最初に依頼は幽霊が関わっていなかった。
でも、幽霊は確かにいる。
それが彼らの運命を変えたレイニーという幽霊だった。

バラバラの脚本の秘密。
そして、天才と呼ばれた脚本家の物語。

ユキの真っ直ぐさというのが人を動かしたり、というのもよかったですね。

生きてるのか、というのは「トカゲ」と「トカゲ(妹)」が出てきたところで
気づきましたが、脚本の意味はそういうことだったのなぁ、と。
元々二つの意味があった。
ハッピーエンドとバッドエンド。
並べ方と未完成の部分でそんなにも変わってくるし、
変えることが出来るんですね。

彼のファンが導かなければいけない結末だったから雨坂は口出しをあまりしなかった。
そして、雨坂のストーリー通りに話は進み当日に。
レイニーが舞台に入り込んでいる中で進められた舞台。
そこでレイニーも知らなかった真実を知る。

レイニー自身も自分の気持ちというものがつかめなくなっていたのでしょうかね。

「トカゲ」がユキにおすすめしていた劇団が今彼がいる劇団なんでしょうかね。
まだまだ注目されていない劇団らしいし。

そんなこんなで舞台は無事成功に。
そのDVDをパスティーシュは売る準備をしてたようですねw
バランスを考えて色々としてるようですけど、
ユキが言うように彼女自身を目当てにしてる人も多いでしょうにね。
自分は自分の仕事をするだけ、ということなんでしょうかね。
カフェでのんびりしてるだけの二人は利用すればいい、ということなのかな。

やっぱりパスティーシュがメインになってる話が読んでみたいなぁw
プロフェッショナルなアルバイトにしても色々と出来すぎでしょうに^^;

最後にレイニーがノゾミに接触して母親との再会の方法を伝えたようですが、
なぜ、ノゾミは意識を失ったんだろう?
次が気になりますね。

結局、紫色の指先というのは何なんだ?

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