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つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない/河野裕(著) 読了

つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない/河野裕(著)一人の依頼人から持ち込まれた依頼は、
幽霊の親友が探している本を見つけてほしい、
ということだった。
そんな彼女の依頼を元編集者のカフェオーナー兼探偵の男と
探偵の手伝いをする小説家の二人が物語を創っていくように推理していく。

別々の依頼かと思われたもう一つの依頼も、
彼女に繋がっていく。
それは8年前から始まった物語。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
後半は少し回りくどいかなぁ。
と思ったりもしましたけど、楽しかった。
予想以上に。

本の主人公は男の子だと考えるほうが難しいですよね。
あれは奈々子が兄と重ねてしまったから、そうだと決めつけてしまっていた。
ユキが後に出会った奈々子がほっしーだと名乗ったことから、
かつて自分が接していたほっしーも女の子だと思い込んだことと同じですよね。
先入観的な感じで。

最初の部分でさらっと出てきた先生が後に重要な人だとは思いもしてなかった。
奥さんが本を読んでいる、と言ってたのは生前ということだったんですね。
会話が成立しない男の子の幽霊。
そんな形でつながってくるとは本当に思いもしてなかったなぁ。
さらにそこにユキの過去が関わってきたり。

けど、そんな先生とのやりとりがあったからユキはほっしーに出会うことが出来たし、
その後奈々子とも出会えて。
結果的に幸せなことだったんだろうと思うけど。
ただ幸せですむ話ではないですよね。

人が関われば関わるほどに色々な感情が入り込んでくる。
その食い違いが謎となって真相に迫っていくことに。

燃やしたかったのは辞表だろうなぁ、と思いましたけど、
やっぱりそうだったようですね。
そして、その辞表がなくなった今彼女が燃やしたのは最期に遺した自分の手紙。

8年前のほっしーと再会した奈々子。
どちらの思い出も大切な思い出。
知らなくてもよかった、と奈々子は言いましたけど、
やっぱり知るべきことだったんでしょうね。
三人だけの問題で終わりもしませんでしたしねぇ。

佐々波がまさか走って図書室にやってくるとは思いもしてなかった。
思わず笑ってしまった^^;
体力勝負でなんとかするとはw

二人が探偵業を始めた理由は紫色の指先を持つ幽霊に迫るため。
雨坂が会っている幽霊のノゾミの物語の主人公を奪った存在、
ということなんでしょうけど。
一体何のためにそんなことをしたのか。
そもそもとして、彼は他の幽霊に色々と教えてるらしいけど、
その時の問いは何を意味してるのでしょうかね。

これは3巻も出るということは2巻でもまだ謎のままなんでしょうね。
いやぁ、続きが楽しみだねぇ。
これからもユキは二人の依頼に関わってくるのだろうか?
今回だけなんかな?

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