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C.S.T. 情報通信保安庁警備部/十三湊(著) 読了

C.S.T. 情報通信保安庁警備部/十三湊(著)期待通り面白かった。
どことなく有川浩さんに似た雰囲気がなくもない。
キャラの感じだったりが似てる気がした。
魅力的なおっさんたちが出ていたり。
まぁ、一人はあれだったけども。
恋愛のじれったさだったり。

脳とコンピュータを繋ぐウェアラブルデバイスが普及した時代。
そのデバイスを利用した大量殺人事件が発生。
美しい同僚への恋心を隠しつつ駆けまわる御崎。
美しい同僚の伊江村は自分の過去にも絡んでいく。

犯人はそこかぁ、という感じでしたね。
別の人を予想してたので、普通に驚いた。
いいキャラだなぁ、と思ってたけど、
それも彼の一つの力だったんだと。
話を聞いて納得だわぁ、と思いました。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
というわけで、面白かったです。
犯人として思ってたのは篠木だったんですよね。
ストーカーっぷりが怖かったw
で、それが他を隠すための演技なんじゃなかろうかと思ってたんですよね。
単純にストーカーだっただけですが^^;

御崎の伊江村への気持ち。
初めて会った時はタイプでもなんでもなく惹かれていなかったわけですが、
初めて一緒に過ごすことになった年越し。
そこで見た伊江村に一気に惹かれることに。
けど、その後伊江村に起こった事態が自分の気持ちを伝えさせなかった。
結果、ブス製造機なんて二つ名をもらうことに。
気持ちを紛らわすために色々な女性に手を出してはフラれるを繰り返す。
その結果、相手は不機嫌になって表情が怖くなっていくんだそうな。
そらアカンわな^^;

でまぁ、伊江村はその気持ちに気づかないわけですが、
周りはしっかりと把握していて色々と言われる。
でもって、本来はエロ魔神なんて言われるような下ネタ大好きな男なのに
伊江村の前だけでは純情ぶりっ子。

きちんと気持ちを最後に伝えたわけで、
答えはどうなったのかはわかりませんが。
どうコントロールするのやらね。
これからの方がきっと大変だろうね^^;

伊江村の過去。
結局、伊江村の母親を殺したのは誰だったんだろう?
伊江村自身を襲わせた三男だったかな?とは違うらしいけど。
とりあえず、一族の人間なわけでしょ。
今回で一族の重要なポジションにいた二人がいなくなったわけで、
その後につくのがどういう人かでもこれからが変わっていくでしょうね。

内部監査が伊江村たちの任務。
それで伊江村がそれを始めた理由が森の言葉がきっかけ。
彼の人となりを理解していたから。
何かを起こす前からずっと見張り続けていた。

2年という前準備があったことを考えると、
今回の被害はちと大きすぎるだろう、と思う。
もうちょっと未然に防ぐことは出来なかったんでしょうかね。
まぁ、それだけ手強い相手であり、追跡されてるとはいえ逃げてるわけだからしょうがないのかね。

ただ、伊江村と山上に手心を加えるってのは何か中途半端な気がする。
かわいがっていた、のかもしれないけど。
世界を変えるとかだいそれたことをしようとした人間が甘すぎる気がした。

事件はウェアラブルデバイスを介して脳にウイルスを送り込むというもの。
それによって無差別大量殺人が発生。
手を変え品を変え、色々なターゲットを狙って。

ただ、それは本来の目的のものを手に入れるための仕掛けにすぎなかった。

世界を大きく帰ることになるウェアラブルデバイスを作り出した男を表舞台に引きずり出すために。
そして、彼が隠しているとあるアプリケーションを手に入れるために。

本当に伊江村の端末に仕組まれているのだろうけど、
盗めたのかね。

人格データだけとなった犯人は今後どうなるのやら。
自分の人格に合う体を探すらしいけど。
追跡されてる状況でどうするのやら。

続巻がありそうな展開なので期待したいですねぇ。
楽しみにしたい。
別の作品が出ても読みたいですね。


サイドストーリー
「情報通信保安学校の春」
今月のサイドストーリーはどれも短めで少し残念。
勉強を教えてもらうことになった御崎。
そんな中で山上が同期に告白される場面を。
一緒に見ていたのは浅井と伊江村。
伊江村はその状況が理解出来なかったわけですが、
浅井の言葉に御崎は奮起することに。
ノーキャリアとキャリア。
そうなってしまえば、自分は見向きもされなくなってしまう。
そうならないために必死でしがみついたみたいですね。

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