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神様の御用人/浅葉なつ(著) 読了

神様の御用人/浅葉なつ(著)今まで読んだ浅葉なつさんの作品で一番好きだなぁ。
3冊しか読んでないですけども^^;
何がよかったって、あとがきが面白かった。
というのは冗談と言い切れないわけで、
思いっきり笑ってしまったw
でも、本編も本当に面白かった。

まだしばらく良彦の御用人として走り回る日々は続きそうですし、
続きを読みたいですねぇ。
良彦がその中で何を見つけていくのかも気になる。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
四柱の神様の手伝いをすることになるわけですが、
最後の話は神様は出てこないのか?と思ってたら、
その人だったんか、と。
だから、怪しい人って言われたのか、と納得。
一人で何してんだって思われてたってことでしょうね^^;

膝の怪我で野球を諦め、野球で入社した会社では居心地が悪くなり辞めることを選んだ。
そんな中で起こった大好きな祖父の死。
そういう日々の中でしていた良彦の行いだったり、
その後の行いだったりで代理人とはいえ異例の抜擢となった良彦。
祖父が御用人として務めていたことも大きかったわけですが、
良彦の行いを見ていたことも大きいようですね。
しかしまぁ、本来の御用人の縁が切れた理由ってなんなんだろう?
というのが気になった。

様々な神様と接することになる良彦。
最初は方位神という方角を司る神様のもとへ。
狐の姿をした神様は黄金と呼ばれており、
そんな黄金の頼みはパフェを食べたいだった。
黄金自身は納得していないわけですが、大神がそれを認めてしまった。
でまぁ、終わりを意味する朱印を押してもらうことになるのだが、
それを良彦が勝手に押してしまったりして黄金は良彦のそばにつくことに。
ちゃんと願いを聞いてもらうために。
とは言いつつ色々と新しいことを知って楽しそうにしてる黄金が可愛かったですねw

次の神様は中学生にしか見えない見た目。
しかも、本殿にパソコンやらスマホやらを揃えていたりする現代っ子の神様。
ただ、その昔は天皇を跪かせたほどの神様として知らえているらしい。
でも、今は力も弱くなって中学生の姿になっていた。
そんな彼の悩みは人に言葉を伝えられないこと。
引きこもった理由は一人の女の子だった。
失恋し涙を流していた女の子。
その子に何も言葉を届けられなかった。

そんな問題に良彦は自分とのことを重ねて答えを見つけ出す。
というか、答えは神様本人が言っていたことに気付く。
そうして神様の背中を押した良彦。
人に言葉を与えていた神様は誰かから想いのこもった言葉をもらうことは初めてだ、と。
その力をわずかながらに取り戻してかつての自分を見せたりも。
これからも人たちのそばに寄り添っていくようですね。
ただ、元からだというパソコンやらを使った生活は続けていくようですね。

その中で良彦との接点も残ったり。
神様とメールってどんなですかw

3つ目は橋姫。
かつて愛した人と重ねてたのなぁ。
想いとはどうにもならないもの。
そんな中でどう動くか。
黄金は淡白でしたが、女神である橋姫はそのへんは違いましたね。
しかしまぁ、良彦の家まで結構な距離だったろうによく這って来たなw
最後には大切な人にだけしか呼ばれたくないと思った名を良彦にも呼んでもらった橋姫様。
繋がっていく人の命をこれからも暖かく見守っていくのでしょうね。

最後は大晦日から新年にむけての年神様。
全く気づかんかったけど、それが良彦をいいように動かしたようで。
結果オーライとはいえ、もうちょっとやりようはなかったんだろうかね^^;

物語の中ではそれぞれの神様に関することももちろん話されていたり、
話と話の間ではワンポイント講座なんかもあったりで、
良彦と同じで知識をもたない自分としてはそうなんだ、
とそちらへの興味も持ちつつ楽しむことが出来ました。

持ちつ持たれつだった関係が崩れてしまった現代。
初詣やら十日戎だったりからも10年以上離れてるわけですが、
2015年は初詣か十日戎に神社に行こうと思いました。
自分の願いを口にするのではなく、神様に感謝するだけのお参りをしようかと思いました。

良彦のお祖父さんが亡くなってから話していた眷属っていうのはどういう方だったんだろ?
今の良彦に黄金がいるみたいにお祖父さんもその方がついていてくれたのかね。

続巻が出ることを楽しみにしたいですねぇ。


サイドストーリー
「貧乏神の憂鬱」
短編は貧乏神。
必要悪という言葉はわかりますがなかなかに難しいね^^;
ただ、正しく行いをすれば福を呼びもするそうですが、
その力も今は弱く。
最後のオチはわかっちゃいたけども良彦アホだろw

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