edit

たいやき/朽葉屋周太郎(著) 読了

たいやき/朽葉屋周太郎(著)なんか、よかった。
全体の雰囲気なんだろうかなぁ。
特別これ、というのが出てこないのですが、
思いがけず笑ってしまったり、
読み終えてすごくスッキリとして、
よかった、と思えました。

他の作品も読んでみようと思います。
とりあえずはデビュー作を読みたいねぇ。

関連記事
たいやき/朽葉屋周太郎(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
母が入院し、父がどこかへ旅立って、兄妹だけの暮らしが始まる。
その中で妹の陽奈子はリビングに引きこもるという変わった行動に。
その理由は最後に明かされるわけですが、
なるほどなぁ、と。
にしても、斬新な引きこもり方だよなぁw

母が倒れた時の不安や肝心なときにいない兄や、肝心なときに頼りにならない兄に対する無言の主張。
それが引きこもりのきっかけ。

で、そのことで最後は兄弟がケンカになるわけですが。
きっかけであってケンカの理由は互いの考え方に。

最後は陽奈子が買ってきたたいやきで仲直り。
しかしまぁ、ダイナミックな展開でしたけどね^^;
まさか水槽に突っ込むとは予想だにしてなかったw

そりゃ、ケンカどころじゃなくなるわ^^;

で、パニクった陽奈子の行動がなかなかに面白い。
バケツとドライヤー。
金魚のマモルをバケツに入れ、ドライヤーで水のかぶったたいやきを乾かす。
乾かすって無理あるw
しかも、結局のところ生乾きで二人の口に突っ込みますからね^^;

本当に絶妙なバランスで成り立ってたんでしょうね、この兄妹は。
というか、家族はなんでしょうけど。
母親のゆったりとした性格が全体を包み込んでたんだろうねぇ。

それがなくなったことで、今回の騒動となったわけですが。
幼いころではなく、それぞれ外に出るようになってから、
これだけ本音でぶつかったのは悪いことではなかったんでしょうね。
結果的に、ではあるでしょうけど。
こじれることなく仲直り出来たからよかったわけではあるけど。
そうなることがこの家族なら必然だったんじゃないかな、
と思う空気感があった気がする。

本当に何がどう、ってのはわからないのですが、よかったです。
面白かった。

照太がつまらないとフラれた彼女。
夏樹に忘れ物を届けに来た女の子だったのかよw
ということで、付き合うことになったって話になって、
思わず笑ったわ。
何でそうなったのかとw
気味悪く思ってたくらいなのに^^;
で、それがまた結構長く付き合ってたみたいだしね。
何かすごいね。

でもって、最後にわかったのは夏樹の知り合いでもなんでもなかったということ。
じゃあ、一体誰だったんだ、というのは要するにストーカーさんだったってことかね?
照太も照太ではあるけど、何で彼女は照太と付き合うことにしたんだろうかな^^;

結局、電話はどこに繋がってたんだろうか。
父親のタイミングとたいやきを買って帰ってきた、ということで、
お父さんに電話が繋がってたのかな?と思ったんですが、
特にその話はせず。
というか、この父親ならその電話で察したとしても言わないんだろうけど^^;

面白かった。


サイドストーリー
「やきそばパン」
陽奈子とコバの話。
きっかけとなった話は本編の方でも少し描かれてますが、
そこに少し話が足されていたり。
初めて休日に遊んだ時の話が描かれてました。

陽奈子には言われたくない、や応援ってのはこの時のことを覚えてたから、
というわけじゃないのでしょうね。
この子はそんな感じがする。
ただ、陽奈子が困っていたりすれば助けたいという気持ちを
言われなくても持ってたってことだと思う。

変わった子だけど優しい子なんでしょうね。

たい...

たい...
著者:朽葉屋周太郎
価格:578円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る


トラックバック

TB*URL

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

template by Lazy Diary

copyright © ぐ~たらにっき all rights reserved.