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know/野崎まど(著) 読了

know/野崎まど(著)自分の頭じゃ理解出来てない部分の方が多いのだろう、
と思います面白かったです。
終わり方もスッキリしていて好みでしたし、買ってよかった。

しかしまぁ、すごい世界だったなぁ。
ただ、本質的には今とそれほど変わらんのでしょうね。
というか、人のあり方としてはちと後退してるのかな、これは?

気になったのは名前が今とは違うのは、
どういう変化があってこうなったんだろう?
というのがすごく気になった。
全く本編と関係ないのだろうけど^^;

個人的には三縞さんメインの番外編が読んでみたいなぁ、と思いました。

今月の20日にハヤカワ文庫から新刊が出てますが、
買おうと思って手にとって帯を読んだら
「ファンタジスタドール」の前日譚ということだったのでやめました。
見ちゃいるのですが、そういうのは興味ないなぁと。

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know/野崎まど(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
1人の天才が世界を急速に進化させた。
その世界で生きることを知ることを求めていく。

生きることと知ることは同じ。
というらしく、知ることへの欲求、生きることへの欲求は
全智へと繋がる。
それを知るために死を迎える。

そこにたどり着くための4日間。
知ルにとっては初めてのデートでもあったほんの僅かな。
でも、密度の濃い時間。

本当にどういう世界だよってことが起こったし、
曼荼羅だったり日本の神話だったりと昔のことも語られたりで、
どうにもこうにもついていけない部分は多かったですね^^;

連レルが幼いころに出会ったのが大学の教授をしていた先生。
世界を大きく変えた天才だった。
そんな彼の最後の教え子が連レルだった。
大学生の彼がではなく、中学生の彼が受けた7日間だけの講義。
それが連レルの人生を大きく変え、
先生にとっても優秀な生徒だった。

その子供の頃には知らなかったことを大人になり知っていく。
その中で連レルは汚れていってもいた。

そして、彼が見つけた先生からメッセージ。
自分にしか解けないであろう暗号。
そこから始まった4日間の物語。

銃弾の雨をダンスで避け続ける、というのは様々な情報を得て確信を持っていたところで、
それを動かす体はついていくものなのだろうか?
事実ついていったんだけども。
この場面だけはわからないというよりは納得いかない、という感じが強かったかなぁ。

量子葉、電子葉の本来のあり方。
脳を補助する装置ではなく、脳を育てる装置だった。
それを明かさずに導入した先生の思惑っていうのは一体何だったんだろ?
それから脳を育てることから見た先は何があると考えてのことだったんだろう?

二人のクラス9が求めたもの。
そして、その結末。
死ぬために知ルは対話を行った。
全智。
その最後の欲求は死後を知ること。

量子葉を持ってしまったがための欲求、ということなんでしょうかね、これって。
知ルは自分も他のみんなと同じ電子葉だったなら、ということは考えたことはなかったんだろうか?

最後に教えていなかったこと。
キスだったんですね。
なんというかまぁ、ロマンチストだなw

で、初めての夜での会話。
連レルに一度会ったことがあるという知ル。
そりゃ、思いの外近くにいたわけだからどこかで会っててもおかしくないのだろうとは思うけど。
いつの話だったんだろうなぁ。
その時に知ルはもう連レルに恋をしていたということなんかねぇ?

エピローグでは死後の世界を知る女の子の姿が。

ということで、知ルは「行ってきます」という言葉通りに「ただいま」を言ったんでしょうね。
それは一体どれくらい先の話だったのか。
というのはどうでもいいのでしょうね。

死後の世界には一体何があったんだろうなぁ。
でもって、戻ってこられた理由というのは何だったんだろう。
その存在を知ルは確信してもいたから死を選べたのでしょうし。
気になりますね。
待ってくれている人がいるというのも大きいものだったのかな?

さてはて、番外編を読んでみたいと思う三縞・歌ウさん。
連レルを追いかけて退庁したわけですが、すごい行動力だなぁw
でもって、それほどまでに一途なのだけれども。
ミアのことを聞いて退庁したのに、実際に待っていた敵は眠ったままの知ルだったというね。
その現実を前に歌ウはどうしたのか気になる^^;
諦めはしないのだろうと思うけど、
自分が触れたことで汚れてしまうと考えてる連レルの心を動かすために、
どういう風にアプローとしたんだろうなぁ。

というわけで、わからないことも多かったですがとても面白かったです。
メディアワークス文庫から発売されている他の小説も読んでみたいですねぇ。
次の新刊も楽しみにしたい。

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