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魔法使いのハーブティー/有間カオル(著) 読了

魔法使いのハーブティー/有間カオル(著)魔法使いとありますが、
摩訶不思議なことがあるわけじゃなく、
ハーブと優しい笑顔が人を幸せにする物語。
不思議な人ではありますけどね。
実際のところはどうなんだろうかねぇ。
ちょくちょく相手の心を読んでるようなところもありますが、
それは魔法なのかなんなのか。

しかしまぁ、ラストの展開は予想してなかった^^;
そういう結末だったのか、と。
でもって、それが一段落した後の雰囲気がすごくよかった。

最初から最後まで楽しんで読めました。

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魔法使いのハーブティー/有間カオル(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
夏休みの間だけあったことのない伯父に預けられることになった勇希。
そこで出会ったのはカフェのオーナーをするたれ目が特徴的な優しい男性だった。
勇希はカフェの手伝いをしながら一夏を過ごす。
その中で先生からのルールの中で一つだけ不思議なものが。
魔法の修行。
魔法とは一体どういうことなのか。

先生が出すハーブは不思議な力があり、人の心を刺激していく。
相手の気持ちに添うようなハーブを的確に出していくみたいですね。
そのおかげで、カフェを訪れた人が救われていく。

奥さんが亡くなった男性。
母親の変化に戸惑う小学生の男の子。
好きに翻弄される青年。
記憶障害のある女性。

克哉くんは少しずつ母親と元に戻りつつあるようですが、
父親とはどうなんだろうかね。
というのが気になった。

イケメンオーラ全開の陽斗。
勇希の前の弟子だったみたいですが、ほんの数日でやめてしまった。
そんな彼が連れてきたのが記憶障害のある女性だった。
彼女の思い出したい大切な思い出を取り戻すために。

先生の出したハーブで彼女は思いだせたわけですが、
娘さんが言うような感じではなかったですよねぇ。
苦しんでたのは思い出せなかったことで、
手放してしまった場所だとしても、旦那さんとの大切な思い出を思いだせたことを
悲しんではいなかったよね。
幸せそうな感じが読んでて伝わってきたよ。

そんな彼女のために陽斗は色々とこれからもするみたいですねw

誕生日パーティーで仮装をしてきた曽我部さんがいいですね。
見事に空気を変えてくれたってこともそうだし、
無理矢理着せられたと言っても、その格好で来てくれたということは、
勇希を祝ってあげたかったってことでしょうしね。
孫が出来たみたいな感じだったんでしょうかね。
最初の印象は悪かったけどいい人だねぇ。

過去ノートという魔法の修行。
その中で思い出した男性のこと。
それがお父さんだったんですね。
そして、彼がその時に言っていたことが、ラストの部分へ。

しかしまぁ、お金が関わると人は本当に醜くなるね。
勇希を押し付け合っていた親族が今度は勇希を奪い合った。
その結果、勇希は監禁されることになったり。

ただ、親族が知らされた遺産はそれをまとめた当時のもので今では10分の1以下になっていた。

それを聞き、監禁した本当の伯父は帰っていく。
マジでこのおっさん最低だな、と。
そりゃ、他の親族との付き合いがないわけだよ。

勇希を4年と2年預かっていた二人の親族は、
お金に目がくらみはしたけども、
長兄に比べるとマシだったみたいですね。
最低限のことはしてくれていたんだと勇希も感謝出来る気持ちを持てた。

4年と2年って長いですもんね。
大変だっただろうし、これからの勇希のために、
わずかな遺産をもらおうとはしなかった。

さてはて、伯父だと思っていた先生は本当は伯父じゃなかったと、
本当の伯父が現れて勇希は知ることになったわけですが。
いやぁ、全く疑ってなかったねぇw

先生が話した枇杷泥棒の男の子のことは、彼自身の話なんじゃね?
とは思ってたから、陽斗が話した養子という話は別に驚かなかったけども。
全くの他人とは^^;
住所を一文字間違えていたらしい。

突然やってきた姪だという女の子。
そりゃ、困るわw
ただまぁ、先生が最初慌ててたのはそういうよくわからない状況じゃなく、
勇希のとても大きな心の声が聞こえてきたから。

助けて。

という心の声が。

その後はマダムの助けも借りて色々と調べ、話そうと思っていたらしい。
けど、忘れちゃった。
普通に吹きだしてしまったw
先生それは抜けすぎだろ^^;

勇希との暮らしが居心地がよくて、とても自然で言おう、言おうという悩みを忘れてしまっていた。

勇希が先生に対する不安を抱きながら始めた生活。
でも、その中でどんどん居心地がよくなっていき、
ここにいたいと思えるようになったように、
先生もその生活がしっくりきてた。

同じような気持ちだった、ということも嬉しかっただろうなぁ。

中学を卒業後は先生が父親代わりとなって、
洋館で暮らして高校へ。

イメチェンも上手くいきましたし、
動き出す勇気も持てた。
洋館に戻ってくる時の勇希が楽しみですね。
ほんのわずかな時間でも彼女は成長して戻ってくるだろうなぁ。

サイドストーリー
月に祈りを
前日譚になる話。
相手がいる相手と恋をしている女性がカフェに迷い込んできた。
相手がいるというのを知らずに付き合った。
でも、子供の写真を見つけてしまった。
迷い、そこから逃げ続けていた。
そんな中でカフェへと迷い込んだ。
そして先生とハーブによって彼女は一歩前へと踏み出した。
もう一人の女性は枇杷の樹みたいですね。
実を実らせても相手にひどい顔をされてしまう。
何でこんな魔法をかけたのか。
そんな彼女と話をする先生。
彼女の心の声は先生と会話をする。

先生は結局のところ本当に魔法が使えるんでしょうかね。
不思議な人だねぇ。


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