edit

ドラフィル!3 竜ヶ坂商店街オーケストラの凱旋/美奈川護(著) 読了

ドラフィル!3 竜ヶ坂商店街オーケストラの凱旋/美奈川護(著)これにて完結。
というわけで、1冊で終わる予定だったものが3冊になったらしいね。
そういう風に続いた作品ですが、
終わり方がすごくよかったです。
なるほど、こういう流れなのか、と。

七緒の家族と、竜ヶ坂という大きな家族の物語。

しかしまぁ、響介は大立ち回りをしてましたね。
七緒に関することが明らかとなる。

関連記事
ドラフィル!竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄/美奈川護(著)
ドラフィル!竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄/美奈川護(著) 読了(ネタバレ注意)
ドラフィル!2 竜ヶ坂商店街オーケストラの革命/美奈川護(著)
ドラフィル!2 竜ヶ坂商店街オーケストラの革命/美奈川護(著) 読了(ネタバレ注意)
ドラフィル!3 竜ヶ坂商店街オーケストラの凱旋/美奈川護(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
今回もドラフィルのメンバーの悩み相談を受けつつ、
大きい筋としては七緒に関すること、という感じでした。

最初の駒沢家は短編でも書かれてた家族の話ですね。
チェロ奏者の旦那さんとその先生の話。
先生であり、父親のような存在でもあった人が認知症に。
でも、会うことが出来ないでいた。
実の父親が亡くなる時に会いに行かなかったから。
そのことで先生に勘当のようなことを言われたから。
そして、自分のことを思い出してくれないんじゃないか、
という不安がさらに会えなくさせていた。
でも、叔父さんの言葉が彼を動かせた。
そして、奇跡ではなく必然は起こる。
息子はいないのに、でも駒沢さんのような息子がいた、と。
会いたいなぁ、と。
そんな風に思ってくれてる人がいたからこそ、
実の父とちゃんと話をしてあげてほしかったですね。
だから、今度こそちゃんと先生を看取ってあげてほしいね。

メンバーは関わってますがメインはおまわりさん。
結局のところ、アレだったみたいですが。
勘違いから始まった話はただの心配性の父親が、というわけではなかったようで。
そりゃ、心配するわな、と。
離れて暮らす妹が襲われかけ、姉が酔っ払いに絡まれ、と。
そこにきて妹の方は警察が雑な対応をしてきた。
そうなると警察に対しても悪いイメージを持つだろうし。
それに対しての大瀧さんは真面目でしたね。
雪絵さんの方もまんざらじゃないのかな?
しかしまぁ、病み上がりに投げ飛ばされた河本さん。
受け身とったとはいえ、嘘が事実になりそうでしたねw

呪われたヴァイオリンとその呪い。
ハイドフェルトによるもう一つのコピー作。
それがもたらした呪い。

ではなく、人の欲がもたらしたこと。

七緒やゆかりが知ったことはほとんどが事実を隠すための嘘だった。
それを響介が色々と調べ、最後の舞台で大立ち回り。
ドラフィルのメンバーは誰も七緒の実の母親が仁美だとは知らないわけで。
そこにきてソリストとしてやってきてテストのための演奏に。
そうかと思ったら、仁美の演奏が途中からおかしくなり七緒が止め、
仁美が何を想っていたのかを響介が話すことになるという展開。
ドラフィルの面々はどうしていいものか困ったろうなぁ^^;

七緒は実の父親から守るために妹のもとに預けられていた。
真澄さんは真澄さんで七緒を本当の娘だと思ってたようですし、
愛されてたんだってのはわかるけども。
遅すぎるし、そんな愛し方じゃどうにもならんわな。

七緒は仁美はもう一度立ち上がるだろうと予想してますが、
どうなるんでしょうかね。
突発性難聴が何が原因だったのか。
環境や気持ちが変わったでしょうし、それで変化があるといいですね。
二人の再会があるといいんですけどね。
どうなるんだろうかなぁ。

3巻に及んだ竜ヶ坂の物語の幕引き。
大筋の部分よりは各章のメンバーの話の方が好きだったなぁ、
と思います。
不器用な人が多いけど、いい人たちばかりでしたからね。

響介はこれからも七緒に振り回されるんでしょうね。
ていうか、この二人はこれからどうなるんだ?
周りからはワンセットと考えられてるわけですが、
そのワンセットはどういう感じで見られてんでしょうかね^^;

クラシックの知識はないわけですが、それでも楽しめた作品でした。
割と説明も入ってたってのもそういうのがなくても楽しめた理由ですかね。
次回作も楽しみにしたいですねぇ。


トラックバック

TB*URL

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

template by Lazy Diary

copyright © ぐ~たらにっき all rights reserved.