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オコノギくんは人魚ですので 1/柴村仁(著) 読了

オコノギくんは人魚ですので 1/柴村仁(著)続きがすごく気になる。
期待してた通りよかったです。

ちなみに公式サイトに掲載されていたのは、
1話にあたる部分だったと思います。
そのままだったのか、少し変えてあるのかは覚えてないですが。
先行公開したってことだったんですかね。
興味のある方はそちらを先に読んで雰囲気を知るのもありでしょうね。
ただ、その部分だけの雰囲気だと思ってたのと違う、
と読み進めると感じるかもしれないですね。

思いの外、不思議な話でした。
いや、人魚が人間に擬態して一緒に生活してるってだけで十分不思議なんですけどね^^;
そんな彼と水泳に打ち込んでいたのに泳げなくなってしまった女の子。
その二人に起こる様々なこと。
最初は思ってたようにほんわかとした感じのある日常を描いていたのですが、
後半からは少し緊迫感のある展開に。

気になることが残ったまま終わってしまってるので、
早く続巻が出て続きを読みたいですねぇ。
楽しみです。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
というわけで、オコノギくんという人間に擬態した人魚と
その隣の席になった人間の女の子・ナツの話。

人魚が人間に擬態して陸に上がるにはそれ相応に理由が必要。
その理由については後半で明かされることになります。
ただ、それとは別に深海のおばさんという頭の上がらない相手に依頼された頼みごとの調査もすることになっていた。
ただし、本来陸に上がりたかった理由と学業が忙しくて、そっちは疎かになっていた。

そんな時に知った存在とナツのこと。

中学3年の夏まで全てを捧げて打ち込んでいた水泳。
だけど、ナツは泳げなくなってしまった。
ナツは顔に水がかかると眠ってしまうようになってしまった。
病院には行ったけども原因はわからない。
医者は同じようなことを言うだけ。
精神的なものだろう、と。
でも、ナツはそれに納得が出来なかった。
そして、全ての水がダメというわけでもなかった。

どういうことなんだろうなぁ、と気になってたことでしたが、
そういう理由だったんだ、と。
しかも、それがオコノギくんの調査と関係ありだったというね。
調査中で詳しいことはまだわからない。
でも、症状が進むと大きな問題へと繋がる。

それが、オコノギくんが知った存在。
彼らの通う学校のジャージを着た透明人間・イリエさんだった。

イリエさんの正体は水。
でも、何故水が人のように動くのか。
それはナツの病・水眠症がひどくなった結果だった。
水眠症は顔に水がかかると眠ってしまう。
そうナツは思っていたけど本当はそうじゃなかった。
意識が水に溶け込んでしまう。
だから、ナツは眠ったように倒れてしまっていた。
そのせいで泳ぐことが出来なくなってしまっていた。

そんなナツに近づいてきたイリエさんはナツを仲間にしようとしていた。
ナツもそうなる可能性があったから。
そして、オコノギくんがナツを守るために倒れることになったりも。
クリック音を最大にしてぶつけたために返ってきた音波で脳が揺られてしまったからだったらしい。

でだ、何故ナツはオコノギくんを普通に運ぶことが出来たのか。
それについては今回では全くわからないままに。
最近の女の子は逞しいんだな。
っておかしいだろうがw
逞しいどころの話じゃないですからね^^;
水眠症と関係があるのか、また別のことなのか、どうなんでしょうかね。

そして、オコノギくんからようやく聞くことが出来た話でわかったのは、
症状はこの街に限定されたことだということだった。
この街の地下水。
それが水眠症を引き起こす原因だった。

だから、自分は泳ぐことが出来る。
それを知ったナツは涙を流す。
嬉し涙を。
ただ、オコノギくんにとってはそれはとても不思議なことだった。
お見舞いですら喜んだりしてたオコノギくんの前で起こった不可解なこと。

涙は悲しい時に流すもの。
そう思っていた。

笑うのは人それぞれの理由があると説明されていたけど、
泣く理由は限られてる、と教えられていたんだそうな。
でも、泣く理由も人それぞれに理由があったんだなぁ、と。

オコノギくんの新鮮な反応がいいですね。
それにお姉さんっぽく答えたナツも可愛らしかった。

さてはて、オコノギくんの近くで聞いたカチッという音は、
クリック音で、反響定位のために発せられる音波だそうな。
人魚はそれを使って物との距離を測ったりしてるらしい。
ただ、海の中でということだったみたいですが、
陸でも精度は低いみたいですが使えるらしい。

人間の姿のオコノギくんは泳ぐことが出来ない。
歩くことも知識として教えられただけで、
慣れるまではぶつかるとわかっててもよけることが出来ない。
そんな中で泳ぐことは知識としてすら入っていないから、
どう体を動かしていいのかもわからない。
だから、オコノギくんは溺れちゃうんだそうな。

しかも、体重が見た目よりも重い180kgなんだから浮くわけもないですよねぇ。
体重は徐々に減ってるらしいけど。
それでどうにかなるもんでもないでしょうし。

で、そんな人魚のことを色々と教えてもらったハーフの同級生。
生物オタクのエリオット。

そんなエリオットに話しかけた謎の男は、
購買部のミワさんだった。
ってミワさん一体何者なのさ^^;
ていうか、ミワさん男だったのかよ、とw
てっきり女性だと思ってた^^;
何かしら知ってる感じでしたけど、本当に何者なんでしょうかね。

他には透明人間のイリエさんを目撃したあざみ。
この子は遺伝で青春真っ只中の頃に犬歯が伸びてくるという悩みを抱えてる。
女性がそうなるらしく困ってる。
で、そのために本来のキャラとは違うイメージがクラスについていて。
ナツたちと接したことで殻を破ることに成功。
彼女の犬歯が伸びるというのも今後何か話に関わってくるんでしょうかね。

人魚や水人間、さらにうじゃと呼ばれる存在。
これは一体なんなんでしょうね。
人魚と共生関係にあるらしく、かなり好かれてるようですが。
謎な存在ですね。

この土地の由来になってることに全て起因してるんでしょうかねぇ。

オコノギくんのホームステイ先の人。
一体何者なんでしょうかね。
足を悪くしてるらしいけど。
不思議な雰囲気の人。
何か色々と知ってんじゃなかろうか?と思うところ。

占いをしていた人ってイリエさんに関係あるんじゃないのかねぇ。
とか深読みしてるけど、さすがにないよねぇ。

で、オコノギくんが気になってる見えない存在。
水眠症と関係がありそうということですが、
また別の存在なのか、関係ありなのか。
気になりますね。
二人いたようですしねぇ。

1話の扉絵のイラスト好きだなぁ。

というわけで、本当に楽しかった。
オコノギくんとナツ以外のキャラも魅力的で
今後どういう風に関わってくるのか気になりますね。
2巻が出るのが楽しみで仕方がないですねぇ。


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作者様の

この作者様の他の作品にプシュケの涙というものがあるのですが、それを読んでからこの作者様のファンになりました(^^)
この本もぜひ読んで見たいです(*^_^*)

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