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たったひとつの、ねがい。/入間人間(著) 読了

たったひとつの、ねがい。/入間人間(著)いやぁ、グロかった。
人によってはちとキツイもんがあるんじゃないかな、
とは思います。

個人的には楽しめたので好きですね。
終わり方はやっぱり、という感じとなるほど、って感じで。
ここでこの人が出てくるのか、とか、
そんなアホなw
って展開もあったりで、
グロさはありつつも楽しめる作品だったと思います。

入間さんの今年の作品はこれで最後らしいですね。
来年も楽しみですねぇ。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
というわけで、終わり方はやっぱりなぁ、って感じでしたね。
プロローグの部分とそれ以降ではあまりに人が変わりすぎてるし、
入間さんだしで予想はしてましたから、予想通りという感じでした。

復讐というよりは逆恨みですよね、これ?
さっそく核心部分を書くわけですが、
プロローグの彼女を食われた男性と一章からの男性は別人。
今回はあまりに人が変わるのでわかりやすいと思う。
復讐によって人が変わる。
というのはあるのかもしれないけど、それにしてもって感じが強いんでね。
でまぁ、一章からの男性が何に対して復讐しようとしていたのか。
彼女を食われたこと。
ではなく、食おうとしていた彼女を見殺しにしなければいけなかったことへの復讐。

自分の本質を隠していたけども、バレてしまい復讐する4人によって彼女から引き離されかけていた。
そんな中での放火事件。

それで、彼自身は生き残れたけども、彼女は壁の下敷きとなり助けられなかった。
助けられなかったというか、彼にとっては食べられなかった。

ただ、ここで疑問に思ったのは、
火災現場から見つかったのは一人の遺体。
それを彼自身だと思わせるには、彼女が生きていないといけないわけで。
すぐに彼は助かったのだとわかりそうなもんだと思ったんですけどね。
そこが少し変な感じがしました。
わかってて何もしてこないだろうと4人は放置したのか、
けど、生きてることでビックリしてたので、それだと変になるし。
ちょっと変な感じがしました。

二人目がガッツリ省かれてたのは、一人目とやり口がさして変わらなかったからなんでしょうかね。
何かあってもよかったのになぁ、と思いました。

三人目の復讐方法が本気でそんなアホなって思いましたね^^;
本気でこの人なんなのって感じですよねぇ。
そりゃまぁ、車椅子には座ってないわな。
ピエロみたいというのも納得。
逆立ちのまましゃべってたってことなんでしょうね。
目立ちすぎだろw

四人目のときに登場した協力者。
放火魔。
ここで出てくるのかぁ、って感じでしたね。
2年探し続けてようやく捕まえた。
執念がすさまじいな。
で、男性じゃなく女性だったというのもちと意外な感じでしたね。
ちゃんと協力してくれたりね。
その後、彼女は放火を続けたのか、捕まったのか気になる。

子供をどうするつもりなのか気になってたんですが、
そういうことだったんだなぁ、と。
ただ、これは最初からそのつもりだったのか、
偶然そういう風に出来る可能性があったからしてみようと思ったのか、
どっちだったんだろ?
後者かな?
にしても、幼くして死別した親が世間からズレていたと覚えてる子供。
一体どれだけズレてたのかと。
どんな風に二人を育てたのか。
怖ろしくてしょうがないな。

というわけで、自分が育てた二人を引き合わせ子供を産ませる。
復讐相手4人全ての血を受け継いだ子供。
それを食うのが彼にとっての夢だった。

その子供がプロローグで彼女を食われた彼。
そして、彼女が食われた後に男は他の三人を始末して一人で子供を食べる。
全てを。

その後がなるほどなぁ、って感じでしたね。

一緒に過ごしていた祖父に右足を食われた少女・羽澄。
車椅子を作ってくれた赤佐のばばぁそっくりに育った少女の復讐が始まる。

彼が最後に思っていたようにどっちが始めだったんでしょうかね。
羽澄が寿命を全うして亡くなった復讐相手の祖父の代わりを求めたのか、
赤佐のばばぁが自分から用意したのか。

ただ、どっちにしても思うのは赤佐のばばぁは何で仲良くさせようとしたのかってことなんですよね。
そこに何の意味があったのかがわからない。
男が祖父そっくりになるまで生き続けるためには誰かを頼らなければいけなかったから、
復讐するときに居場所を知っておかないといけないから、そばにいるために男を使った?

で、4人の復讐を終えた後で二人とどういう話をしたのかが気になるのよなぁ。
ばばぁに聞きたいことがっていうのは羽澄との関係ってことでいいのかな?
羽澄の望んでいることは最後にわかってからいいんですが。
何か話したんだろうかなぁ、と。

自分の食事を邪魔された男の復讐は、
復讐されることによって終わりを迎えた。

終わり方もよかったし、テンポがよくて読みやすかった。
グロさはありますが、それが気にならなければ楽しめる作品だと思います。


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