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遠まわりする雛/米澤穂信(著) 読了

遠まわりする雛/米澤穂信(著)遠まわりする雛/米澤穂信(著)アニメ化されたものについてはこれで終わり。
やっぱり1つ目の短編はアニメ1話の後半にあった話でした。
それ以外もアニメ化されたものです。
アニメはこの第4弾までを時系列で並べてしてたんだなぁ。

印象的なのは「手作りチョコレート事件」ですね。
「遠まわりする雛」は文章だと少しだけ物足りなく感じたかなぁ。
ってところですかね。

というわけで、次の第5弾が楽しみではありますが、
しばらく間があいてしまうなぁ、と。
もうちょっと早くからシリーズを読み始められたらよかったんだけどねぇ。

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
「やるべきことなら手短に」
秘密倶楽部「女郎蜘蛛の会」。
里志から聞かされた七不思議の一つ。
それが距離的に遠かったために、もう一つの七不思議を用意し、
そちらにえるの興味を向けさせた。
里志のフォローもあり上手くいったわけですが、
ただ、このことは後々高くつくかもしれない、と。
というわけで、アニメでは後半でしていた話なので元も短い話でした。
変えられてた部分もなかったんじゃないでしょうかね?
上手く1話に入れたもんだなぁ、とは思いました。

「大罪を犯す」
七つの大罪からえるが授業中に声を荒げていたことを思い出し、
えるが自分は何故怒ったのかを奉太郎に推理してもらう。
何で、尾道先生は小文字でクラスを書いてたんだろうかね?
とは思うよ。
横着せずに大文字で書いてりゃ間違えることなんてないだろうし。
そもそもまぁ、バシバシ黒板叩きながらの先生にあれやこれやと言えんよねぇ^^;
しかし、奉太郎は少ない情報でよくそこまで答えが出せますよね。

「正体見たり」
夏合宿で向かった先で見た首つりの影の正体。
これは終わり方が違ってました。
違ってるというと少し違うけども、アニメではハッキリと最後を描いていた、
という感じでしょうかね。
これはある方が好きだったなぁ、と思いました。
確かアニメでは姉の梨絵が妹の嘉代をおぶっていたと思います。
えるが仲が悪いのではないか、気が置けない仲なのではないか、
と現実を見て悲しんでいたわけですが。
それが全てではないと感じさせるシーン。
それが追加されてましたね。
原作では梨絵が手を振ってきていただけだったので、
特に何もなかった感じで終わってます。
確かに物を貸し借り出来ない、黙って着なくちゃ着ることが出来ないなどなど。
そういう部分を見れば悪い方に感じるかもしれないけども、
やっぱりそれだけじゃないのが兄弟姉妹でしょうね。
自分の都合のいいようにというと少しキツイ言い方にはなりますが、
えるはいい部分だけを見すぎていただけの話。
そんなえるの気持ちが少しは和らいだように思う、アニメの描き方が好きでしたね。

「心あたりのある者は」
一つの放送から導かれるものは。
というわけで、ゲームをしようとした二人の間に放送が入り、
それが問題となった。
が、最後は何を証明しようとしていたのかを忘れてしまう二人。
まぁ、どっちゃでもよかったですし、問題ないでしょうねw
そして、放送の一文と最近起こっている事件を思い出して答えを出した奉太郎。
本当に何なのさ、って感じですよね。
だって、教頭の名前も知らなかったのにねぇ^^;

「あきましておめでとう」
初詣に納屋に閉じ込められてしまった二人が抜け出すために四苦八苦。
納屋の描写がしっかりしてたなぁ、と。
以前この回のアニメが放送されたときにコメントをいただいたのですが、
ドアの閂の後ろに穴をあけてずらせばよかったのでは、
ということでした。
でも、ドアだけは他の壁とは違って新しい物になっていたようで、
アルミ製だった。
そりゃ、無理な話だったわけです^^;

「手作りチョコレート事件」
里志への摩耶花のチョコレートが盗まれた。
これも終わりの部分が違いました。
えると摩耶花が話をしてる場面がアニメではあり、
摩耶花が試験だったんだ、と話してましたけど、
その辺は全て里志の言葉になってました。
里志がしたことはやっぱりひどいわけですが、
摩耶花への気持ちとしては本当に真剣なんだ、というのはわかりますよね。
だから余計に、何でそんなことを、と思うわけでもありますが^^;
アニメでは里志が摩耶花に電話をかける場面がありましたが、
それもありませんでした。
これに関しては、原作に入れてないのなら入れるべきじゃなかったんじゃ、と思いましたね。
そりゃ、何かしらの決着になるようなものをつけたかったのかもしれないですけど、
この段階で原作が触れてないのなら二人の恋についてはハッキリしない形とはいえ、
触れてほしくなかったかなぁ、と思いました。

「遠まわりする雛」
生き雛祭の中で起こった問題。
これに関しては狂い咲きのこともありますので、
映像で見た方が印象に残りましたね。
それに、最後の奉太郎が言えなかった言葉。
あの場面はえるの家でだったんですね。
それをアニメでは印象的なものにするために狂い咲きの桜の下に変えてありました。
これはいい変更だったと思います。
本当に綺麗でしたからね。
後は、着替え終えた冬実との会話もありませんでしたね。
この部分も「女帝」事件の関係もありましたし、
一言何かあるのはいい演出だったんじゃないでしょうか。


さてはて、ここまではアニメとの比較感想ばかり書いてきましたが、
次の第5弾はアニメ化されていない部分となりますので、
ちゃんと感想を書かないとなぁ。
でもって、楽しみです。
どんな話だろうなぁ。


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