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R&R/静月遠火(著) 読了

R&R/静月遠火(著)5月6日に捕らわれた千瀬。
そんな彼が出会ったのは繰り返される一日の中で、
唯一自分の話を聞いてくれた百音だった。

繰り返される一日から抜け出すための方法を二人は考えていく。
視点は千瀬ではなく、
リセットされ記憶を毎回失う百音。

しかしまぁ、誤字脱字がやたら多かった印象がある^^;
読めないということはないけど、そういうのがあると
ん?
ってなってつまってしまうんですよね。
それがいいところだと余計に冷めちゃうこともあるわけで。
何かもったいないなぁ、とは思った。

けど、意外性はあまりなかった結末ですが楽しめた作品でした。
他の作品を遡って読もう、とまではちょっと思えなかったかな?
他の作品は違う感じの作風みたいですが。
そこに興味を持つまではなかったかと。
ただ、次メディアワークス文庫で新刊が出れば買ってはみようと思います。
それがよければ前の作品も読もうと思えると思う。

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
壊れそうになっていた千瀬を救った百音。
それは何の気なしの一言で、まさか届くとは思っていなかった言葉。
そして、そんな彼女に投げ飛ばされた千瀬は正気を取り戻し、
彼女に信じられないような事実を伝えることとなる。

リセットとリピート。
繰り返される5月6日。
明日の来ない今日。

そんなバカげた話を完全に信じられるわけもない。
それでも、百音は千瀬の話をちゃんと聞いた。
その中で言ったことは百音にとってはいい加減な答えでしかなかった。
だけど千瀬にとっては本当に支えになった。

その後は相談しては試してみる。
を繰り返し。
一つの可能性を調べていく。
夜中に自分の家の前に立つ女性。
彼女がこのリピートに関係しているんじゃないか。

結果的には関係なかったわけですが。
最後にはちゃんと救うために動いてから自分のことをしたみたいですね。
そりゃまぁ、あそこで見捨てたら、「明日」が来たときにたとえ百音が知らなくても
会えたもんじゃないもんね。
でも、どう声をかけて5人を集めたんだろうかね?
千瀬が何をしたのか気になりますね。

ウォーリーだったり、店長だったりが繋がってたのなぁ、と。
で、サッカーボールの兄弟が結果的に一人の女性を救うことになったりね。
最初は百音がペンキ塗りの人に缶が危ないって言ってたんだもんなぁ。
あれがなく、千瀬も助けることが間に合わなかったから、
兄弟が掃除を手伝ってそのお礼にサッカーボールをもらえた。

けど、千瀬の助け方っておかしいよね。
缶が倒れるっていうのがわかってるのに、
倒れてから助ける方を選んでる。
百音が最初にしたように、危ないということを伝えていれば、
そもそもひやっとすることもないわけですからね。
人助けをしようと思うようになったのに、この助け方だから矛盾を感じたなぁ。

何か、千瀬っぽくないなぁ。
とは思ってたけど、図書館で声をかけたのって方瀬だったんですね。
それなら納得。
でも、方瀬はどうしたかったんでしょうね。
千瀬だと思われて千瀬のように二人で何かが出来るのかも。
って思ったんかな?
それにしては話しかけ方がおかしいとは思うけど。

後、方瀬の持っていたストラップ。
「H」とついていたものですが。
あれって最後以外にもどっかで出てたはずなんだけども、
それが思い出せない。

また読んだときにでも気付けばいいか。

リピートの中で千瀬は自然と百音に惹かれていった。
それは本当に自然なことなんだと思う。
こんな状況の中で唯一自分の話を聞いて答えを出そうとしてくれていたわけだから。
このことがなければ出会わなかったかもしれない。
出会っても千瀬が惹かれることはなかったかもしれない。
千瀬はこんなことがなくても、とは言ってましたけどね。
どうかなんてわからないことだし。

しかしまぁ、小学生の時に遊んでもらったと偽った時の千瀬はかなり怖かった。
あの部分だけを切り抜けば、
年下なのに大人っぽい少し不思議な男の子との魔法のような一日。
で素敵な感じですけど、
あそこまで連れて行くために何度も何度も「今日」を繰り返したんだと思うと、
本当に恐ろしくなった。

もし荒木が最後に邪魔をしてこなかったら、
変な狂い方をしてたやもしれんよなぁ、と思う。

荒木と外木が付き合ってるのはわかってた。
そのくせ、百音に必要以上に優しくするのがすごく気に食わなかったなぁ、と。
そのことについては、結局千瀬は知らないままに「明日」を迎えたってことなんだよね?
いいことなんだろうか、よくないことなんだろうか?
どっちだろ?

「明日」を迎えた千瀬はこれからどうするんだろうなぁ。
なかなかに難しいよなぁ。
事情を説明したところで、もう終わったことになるわけで。
それを信じてもらえるものはない。
その中で千瀬は百音のことをよく知ってる。
でも、千瀬がどういう人なのかを百音は全く知らない。
しかも、直前に方瀬からわけのわからないことを聞かされたりもしたわけで。

そんな無茶な状況で千瀬は失恋したばかりの百音を振り向かせることが出来るのでしょうかね。

答えが出ないのはプロローグの廻谷はどっちなんだろ?
似た展開が終盤に千瀬と百音で行われますが、
それとは違う。
プロローグで考えてることは方瀬がしたこと。
だけど、描かれていない時に千瀬がしたことかもしれないし。
素直に方瀬だったと考えていいんかな?

あとがきによるとラブコメに挑戦した、ということみたいですが、
これはラブコメではないと思う^^;
けど、なかなかに楽しめた作品だったので満足です。


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