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サクラの音がきこえる/浅葉なつ(著) 読了

サクラの音がきこえる あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シャコンヌ/浅葉なつ(著)読みやすくて楽しめました。

これでようやっと5月に買ってたのが読み終わったよ。
やっぱり4冊は買いすぎたなぁ^^;
けど、どれも楽しめたので満足です。
7月の新刊も楽しみだねぇ。

というわけで、音に翻弄され一つの曲が繋いだ三人の物語。
年齢がけっこう違うのにみんな似た年齢に感じたなぁ。
智也が父親とのことがあったから幼く感じたんだろうね。
片翼のピアスをつけていた英治。
奔放で無邪気な裏に隠されていた過去。
そして、人一倍優しい男。
そんな二人のもとに依頼に来た高校生のピアニスト・奏恵。
神童と呼ばれた彼女の悩みは音楽で感動したことがない、ということだった。
二人と一緒にいることで新たな発見をし、そして最後にはその依頼を達成。
でも、その時には奏恵の依頼だけではなくなっていた。

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サクラの音がきこえる/浅葉なつ(著)


以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
似た者親子ゆえの確執だったってことみたいですね。
口下手な父親だからしょうがないのかもしれないけど、
咲枝さんはちゃんとわかってたんだから、こっそりお父さんはね、
って伝えてあげたらよかったのに。
と思ったなぁ^^;

まぁ、タイミングによっちゃ聞く耳もたなかったかもしれないけど。
ピアノが好きだった頃からちゃんと気持ちを口で伝えてれば違ったんだろうと思うなぁ。
息子がいくら嫌おうとも、お父さんが息子を嫌うはずないよね、やっぱり。

尚平も言ってましたもんね、口に出さなきゃいけない、って。
そんな尚平とサワ子さんは孫とお祖母ちゃんって関係でしたね、やっぱり。
あのお祖母ちゃんだからの尚平だったんでしょうね。
最後は息子夫婦と一緒に暮らすことになったみたいだし、
またにぎやかになりそうですね。

絶対音感ってやっぱり何か羨ましいなぁ、って風に感じるけど、
それが必ずしもいいこととは限らないんですね。

依頼者の奏恵が参考として持ってきたのが智也の父の音楽。
二人と接する中で自分の父親の知らなかったことを知り、
でも自分の父親であることは言えないでいたことで、
奏恵を傷つけたり。

そんな二人のために英治が傷だらけになって取り返した楽譜。
ただまぁ、あれは誰かにはちゃんと伝えておくべきでしたよね。
結果的に智也たちにも危険が及んだわけだし。
心配だってするわけだし。

奏恵は智也に恋してたよね?
けど、それはちゃんと伝えられず、ってのがいいね。
智也が鈍すぎるわけだが^^;
今後、伝えることが出来るのか、伝えることなくいつの間にか気持ちは移っていくのか。
どうなんでしょうね。

由果さんいいキャラしてたなぁ。
結婚するみたいだけども、、、
何だろう、長く続きそうにない気がするw
けど、幸せになってほしいですねぇ。

浅葉なつさんの小説は他のも読みたいなぁ。
楽しかったです。


サイドストーリー
「シンガー ~そのクジラはサクラが咲くのを待っていた~」

英治と出会って間もない頃の話。
完全に西崎のことでしょうね。
智也に面影を感じたってことなんだろうか?
それとも知ってたんだろうか?
どっちなんでしょうね。
何かこの人と西崎っていうのは意外な組み合わせな感じがしたなぁ。
曲をかけてなかった喪にってのは西崎のことなんか?
でも、どこかで自分勝手にとかなんとかってのは知ってる感じがしなかったし、
どうなんだろ?
変わった人だったなぁ。


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