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還りの会で言ってやる/八重野統摩(著) 読了

還りの会で言ってやる/八重野統摩(著)いじめという問題を扱ってはいますが、
青春いいね、と思える作品でした。

キャラクターもいいわけですが、
話がしっかり出来てるのが読んでいて楽しかったです。
エピローグのオチもよかったですしね。

八重野さんの次回作にも期待。

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還りの会で言ってやる/八重野統摩(著)


以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
幼なじみが受けていたいじめ。
それに気付いて二ヶ月。
悶々と何もできず見ていることしか出来なかった創吾が、
ようやっと幼なじみの柚舞に声をかけようとしたときに現れた、
謎の男・宇佐部さん。

そんな彼によるダメ人間社会復帰サークルが創設される。

宇佐部さんと一緒にいたハルさん。
彼女がどれほど素敵な人かは創吾の変態っぷりでよくわかった。
彼女に対する表現だけは格段にしっかりしてますよねw
そのたびに柚舞には蔑んだ目で見られるのに懲りないのがまたいいよね。

いじめ解決のために盗撮をしたり、
でも、それで解決するのをよしとは思わなかった創吾がなんとかしようとして、
宇佐部さんに脅しをかけたり。
でまぁ、それは宇佐部さんには予想の範疇だったようで、
それを使わずに解決するようにとやっぱり宇佐部さんの指示で動いたり。

それでまぁ、見事に解決。
でも、何かすっきりしない部分も残しつつ。

そして、起こったのが賛が階段から転落。

で、最後はその犯人探しで創吾が自分で動いたわけですが。
宇佐部さんが直前に言っていた自己満足とはこういうことだったのか、と。
本当に自己満足でしかなかったよなぁ。
でも、やっぱり言わなきゃいけないことだったろうと思うし。
そこで創吾も言われなきゃいけないことだったんだと思う。
自分も二ヶ月何もしてこなかった、という事実があるから。

宇佐部さんは創吾に恋愛感情はなく、
こんなことが出来るのはすごい、と言ってましたが。
さてはて、どうなんでしょうね。
創吾としては気持ちはなかったと言ってますけど。
ないというのと、自分では気づいていないというのでは違うと思うわけで。
あれだけ楽しそうにしてるのは、大切な幼なじみが楽しそうにしてるのが嬉しい。
からだけでくるものなんでしょうかね。

でもって、相手の気持ちを知ってしまった今、柚舞に対しては茶化してましたが。
どう接していくんだろうかね。
変わらずってのはなかなかに難しいだろうなぁ。

そんな状況で二人はどうなっていくんかねぇ。
柚舞のパパママには創吾ならって感じがプンプンしてたけどもw

ところで、創吾が気になっていた宇佐部さんが二人が幼なじみだということを知っていたこと。
あれって結局どういうことだったんだろ?
自分で言ったことを忘れてたんか?
そういうセリフあったっけか?
柚舞が言ったんかね?

気付けば色々とわかってる宇佐部さんは一体何者だったんでしょうかね。
不思議な人だ。

そんな人に巻き込まれる人が最後に1人増えるわけで。
宇佐部さんは夏休みの間に賛というダメ人間をどう社会復帰させるつもりなんでしょうね。
ていうか、説明してから呼べよw

全てが宇佐部さんの言っていた通りになる。
という感じはなんともまぁ、不思議な人ではすませられないとは思うけど。
先を読んで動いてたからこそ出来たことなんだろうと思う。
少しのことから彼だから感じとれることがあるんでしょうね。

宇佐部さんが言っていたことでそうなればとてもいいことだろうな、ってのは、
いじめられてた柚舞といじめてた賛が仲良くなることでしょうね。
二人にとって仲良くなるってことは、今とあんまり変わらないと思いますけどね。
言いたいことを互いに言って、外から見たらケンカしてるようにしか見えない。
そんな二人だけど仲良し。
そんな感じだと思う。

読み始める前は創吾はもっと情けない感じかと思ってたけど、
予想外に男らしかったのがよかったですねぇ。

三船がいい子だったなぁ。
ただまぁ、一言言っておこう。
ごめんなさい。
もしかして、こいつ黒幕なんじゃなかろうか?
とか、少し思ってたw
途中で、こりゃ違うな、とわかったけどもね^^;
疑ってすまんかった。

てなわけで、楽しかったです。


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ハジメマシテ。
私も読ませて頂きました~。

全く、もぅ・・・ハルsanに惚れましたw

三野瀬sanと国見の喧嘩シーンも何か良かった。
あ、私も三船君が犯人と思いました(^_^;)

読み終わった後、少し謝りましたw

宇佐部sanの家を見てみたい。


黒茄子。さんへ

コメントありがとうございます。

賛のケンカシーンは賛がカッコ良かったですよね。
迫力があってよかった。
三船はやっぱり疑っちゃいましたよね^^;
根っからのいいヤツだろうから本当に申し訳なく思いましたねぇ。
宇佐部さんの部屋はモデルルームみたいにきっちりしてそうな気がするなぁ。
生活感がなさそう。

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