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僕たちはドクターじゃない/京本喬介(著) 読了

僕たちはドクターじゃない/京本喬介(著)読んでいて思ったのは、
これ電撃文庫の方がよくない?
ということでした。
まぁ、そうなってたら読むことはなかった作品になるので、
メディアワークス文庫でよかったかな?と思ったり。

特別医学生という架空の制度で医者の卵となった少年少女たち。
その中でも優秀、でも変わり者な4人が集まった診療所にやってくる患者との物語。

最後まで明かされなかったドクの残念な本名って一体どんなんだったんだろ?
ドクというあだ名は繋がりがあるんかね?

この4人のその後をまた描いてほしいですねぇ。

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
冒頭部分は一体どういうことなのだろう?
という状況のまま話は進みラストに繋がるわけですが、
そういうことだったのね、と^^;

話の途中からどういう建物が燃えたのかというのはわかったんですが、
意図的に燃やして、誤って取り残されたのかと思った。
でも、ドジをしただけだったんですね^^;

患者に甘すぎるドクに巻き込まれていく三人。
相手が患者ならば自分を刺した相手でも心配する。
患者を治すためなら不法侵入もなんのその。
ただし、ドクは究極的に不器用だった。
身の回りのことは全て紅頼り。

ボタンのシャツもちゃんとつけられなければ、
コンタクトレンズも入れられない。
ていうか、コンタクトは入れられなかったらメガネをかけろw
そもそも、それでよく眼科医の人にコンタクトを処方してもらえたな^^;
もしかして、その時も紅がついていったんか?w

ただ、ダメダメなところもあるけどもドクの診察医としての力は抜群。
そのドクに引けを取らずドクとは違う診察方法をとるのが紅。

ドクは嘘をついたりして患者の嘘を全て解き明かそうと鋭い目で患者の前にいるのに対して、
紅は患者と少ない時間で友達へとなっていく。
それは彼女の容姿がそうさせているのも大きかった。

とても15歳とは思えない小柄な体型。
それに見合った性格をしているわけですが、
患者さんの前では全くの別人に。

ドクの前で駄々をこねて我儘を言う紅はほぼ演技なんだな、きっと^^;
そういうところばかりを見てるから、ちょっとしたときの本心や本当の驚きというのに、
ドクは気付きにくいんでしょうね。

メスを常に手放さない外科医の真琴。
一人称は「僕」の彼女もまたドクに想いを寄せてる。
でも、そのことは決してドクにわかるようにはしない。
で、恋敵にあたる紅にはライバルという気持ちはないようで、
憧れを持っている。
ただ、ときどき紅に対して変態っぷりがすごいねw
笑い方がド変態です^^;

真琴を抱きしめたときの紅には憧れても仕方がないなぁ、と思う。
普段の紅はどうしようもなく子供ですけどね^^;
そのギャップがまた魅力的なんだとは思う。
人一倍子供っぽくもあり、大事な時には人一倍大人びている。

ペドフィリアという病を抱える分析医の京弥。
幼い子しか愛せないらしい。
で、ドクだけは京弥に優しいのでドクが幼い女の子ならよかったのに、と嘆く。
そんなこと言われたら、どうすりゃいいのかとw
でも、それでも優しいドクですね。
で、そんな京弥なんですが体はとてもしっかりしている。
医師ならではの体のことを知り尽くした戦い方で、
最後はなかなかに大活躍ですが、医療小説じゃなかったのか?w
そのくせ真琴には頭が上がらない状態。
相手がメスを突き付けてくるから仕方がないとはいえ、
自業自得な部分も多いですね^^;

白衣を着てなかったことへの後悔と外では着ようとしない理由って
そういうことだったんか、と。
白衣をそんな風にいじっていいんか?

そんな4人をお世話するリンという職業の女性、白鳥。
看護師としての仕事だけじゃなく、特別医学生たちの食事などのお世話もする。
その職業につくのは女性が圧倒的に多いらしい。
玉の輿ということらしいけど。
白鳥はその気持ちも少なからずあるようですが、
また別の理由もあるみたいですね。
ただ、仕事中に映画を見て号泣するのはどうなの?w

診療所の近く?にある総合病院の院長である美鶴。
20歳という若さということは彼女も特別医学生だったということなのでしょうけど。
その体は男性を魅了する体つきでドクも目のやり場に困るほど。

で、ドクを誘惑する美鶴ですが本気なんだよね?
紅をからかってるだけというわけではないよね?
紅の気持ちだけじゃなく真琴の気持ちにも気付いているみたいですね。

診療所にMRIもあるのなぁ、と思ってたら美鶴が病院のお古を渡してたのな。
未来の旦那さんに、ということで^^;
本当に好かれてるみたいですねぇ。
でも、どこで接点があったんだろ?
特別医学生は5年だと同じ期間に学校?にいるんかな?

色々な患者さんがやってきますが、ほとんどが本人の関係していないところで繋がっている感じ。
で、そこから最後の解決へと繋がっていく。
最後は医療関係なくなってたと思いますけどね^^;

専門用語が多かったわけですが、
4人で病気の特定をするときに病名だけが出てきたときはなんのことやらな感じではありましたけど、
まぁわかりやすかったかな?
紅の風邪と花粉の例えは面白かったです。

続編に期待したいなぁ。
ドクの本名は最後まで明かされることはないだろう、とは思いますが、
白鳥や美鶴についてもう少し触れてほしかったりします。


サイドストーリー
「僕たちはドクターじゃない ―医療ミス+薬品強盗=恋の病―」

7月25日にサイドストーリーが追加されたので、感想を追記。
診療所にやってきたばかりの頃の話。
しかしまぁ、ブラウン管のテレビが支給されてたからって壊すなよ^^;
この時代でって言っていいのかわからんけども、ブラウン管はないわな。
それでも、壊すのはよくわないわぁ。
しかも、来て早々w
で、開院するということを近くの薬局へ伝えに行こうということになるわけですが、
そこで薬品強盗が。
その背景には医療ミスがあったんですねぇ。
でまぁ、その中で別の子が血液の病気で命が危うくなったり、
最後には恋の病に発展したり。
短いのにえらい盛り込んだな、という感じでしたが、
久しぶりのドクたちだったので楽しかったです。
真琴に恋の病について聞くのはあかんわなぁ。
本当にしょうがないやっちゃで^^;
ていうか、リンも一緒のタイミングで配属されるのかと思ったら、そうじゃなかったんですね。
2週間ほどは自炊するのか。
その光景も見てみたいな、と思う。
この4人の自炊って一体どうなるんだろw
続編書いてほしいなぁ。


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