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ドラフィル!竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄/美奈川護(著) 読了

ドラフィル!竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄/美奈川護(著)読む時間がなく随分時間がかかってしまいましたが、
読み終わりました。

音楽の知識がなく、いまいちイメージを掴みにくい部分が
多々あったりはしたのですが、
話の展開やキャラクターもよく、
わりと入り込んで楽しむことが出来ました。

他にも作品を書かれている作家さんみたいですが、
さて、どうしよう。
って感じですね。
とりあえず、メディアワークス文庫から発売されてる2冊は読んでみようかなぁ。
と考え中。

この作品のサイドストーリーがメディアワークス文庫の公式サイトに掲載中です。
そちらの感想も合わせて書いてあります。

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ドラフィル!竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄/美奈川護(著)


以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
最初から七緒=ゆかりというのを疑っていましたが、
思いの外、色々な事情がありつつのイコールだったので、
すごく驚きました。

何か理由があって名前を変えてやり直したのかと思ってたんですよね。
でも、そうじゃなくて、
ゆかりは七緒の姉で、
そんな二人を育てた母親の姉は天才ヴァイオリニスト。
そこで終わりかと思ったら、実はゆかりと七緒は姉妹じゃなくて、
七緒の実母はゆかりの母の姉だった。

そして、響介が影響を受けたゆかりの演奏は、
姉妹が入れ替わった演奏だった。
響介がゆかりだと10年思い続けてた相手は七緒だった。

七緒=ゆかりというのは合ってたわけですが、
そういうことだとは思いもしてなかったですねぇ。
本当の意味でイコール、同一人物だと思ってたんでね。

しかしまぁ、音楽っていうのはすごいなぁ、と。
音楽家やその家族がどういう思いをしてるのかは、
周りに音楽家なんていなかったので、全くわかりませんが。
本当に魅了され、そこに全てを注ぎ込める素晴らしさと、
抜け出せない怖さがあるのだなぁ、と。

響介も父親に導かれるままにヴァイオリンを弾いてきたわけですが、
それ以上の環境にあった七緒とゆかりの姉妹。

比べるべきものじゃないし、比べられるものでもない。
それぞれがそれぞの感じた辛さがあるのでしょうし。

それでも、七緒とゆかりの音楽への関わり方っていうのは異常でしょうね。
音楽が歪ませて、でも光り続けて道しるべとして照らした。
互いに支え、支えられて。

母親は姉の引退で自分の過ちに気付いて謝罪したみたいですけど、
謝ったからどうなるということでもないし。
そもそも、七緒の本当の母親のしたことも正しくはないわけで。

う~む。
何を書きたいのかわからなくなったので、ここでやめるw

今ある二人が幸せならいいと思います。
そして、響介がこれからどういう風に歩んでいくのかが楽しみですね。
父親はドラフィルの演奏会には来てくれたんだろうか?

優しさは時に一番優しくない。
街ぐるみの優しさ。

大きな嘘をはらんだ物語。

その中で家族たちのすれ違いを解決したりして物語が進んだわけで。
最後は七緒という形に。

最初は源さんと吹子ちゃん。
トランペット奏者の二人。
すれ違いは源さんの奥さんが亡くなったことから。

源さんは奥さんの葬儀に立ち会わなかった。
それが吹子ちゃんは許せなかった。
でも、それにはちゃんとした理由があった。

源さんが語らないだけで。

いい話だった。

そのすれ違いをコンマスとしてやっていくことが決まった響介に解決させた七緒。
それ以降も問題解決を響介にさせていく。

彩花さんがお母さんだってことには、マジでビックリしたw
カラーイラストを最初に見るわけで、
彩花さんに当てはまる人はどう見ても響介より年下にしか見えなくて。
その隣にいるのが和樹くんだったわけですが、
姉弟だろうとw

そんな二人の話はお母さん想いの息子の話。
しかしまぁ、本当に平和な街だなぁ、と^^;
響介の心配をよそにだもんなぁ。

この二人の話はうるっとした。

美咲先生とお父さんのすれ違い。
すごく不器用な親子だなぁ、と。
見せられなかったウェディングドレスをっていう展開は好きだったなぁ。
予想外の展開だったし、よかった。

そして、最後が七緒とゆかり。
これでもかってくらいゴチャゴチャとしてたなぁ。
でもって、叔父さんもガッツリ絡んでたしねぇ。

ここまで来たら叔父さんが実は七緒の父親って言われた方が、
何か納得出来るんですよねw
この話で出てきた中では二人が一番似てますしね。
まぁ、違うと思うけど。

さてはて、本当に音楽の知識がなくてイメージが上手く掴めなかった部分はあるのですが、
それを補うだけのストーリーの展開で楽しませてもらいました。

もうちょっとまとめて読みたかったなぁ、と自分の時間のなさに、
ちょっと申し訳なく思いました^^;

サイドストーリー
間奏曲 竜神様にお願いを W・A・モーツァルト:きらきら星変奏曲 ハ長調K. 265
チェロ奏者の旦那さん一家の話
ヴァイオリンを習い始めた娘の陽菜ちゃんのした投書。
それがきっかけのお悩み解決。
きらきら星って本当のタイトルは違うのな。
知らんかった。
話はちょっと短すぎるかなぁ、という感じかな。
よかったですけどね。


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『ドラフィル!/竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄』 美奈川護

音大を出たものの仕事の当てのないヴァイオリニストの響介は、叔父の伝手で東京郊外の片田舎・竜ヶ坂へとやってきた。公民館でのバイトとアマチュア・オーケストラのコンサートマス...

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