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サクラダリセット 7 BOY,GIRL and the STORY of SAGRADA/河野裕(著) 読了

サクラダリセット 7 BOY,GIRL and the STORY of SAGRADA/河野裕(著)不器用で優しい話だったなぁ。

すごく入り込みやすく、
あっという間に読み終わっていた。
という感じでした。

最終巻まで読み続けて本当によかった。

すごく自然に終わった最終巻だったと思います。
これからがまた新たな始まりであって、
終わりじゃない。
でも、いい終わり方。

これから美空がどう変わっていくのかを見れないのが寂しいですねぇ。

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
7巻まですごく長く感じた物語なんですが、
7巻の分厚さのわりにすごくあっさりとした感じがしました。
内容が薄いとかそういうことではないんですけどね。
本当にあっという間に読み進められたんですよねぇ。
すごく入り込んでいたんだと思います。

能力を取り戻すために、そして、菫を救うため。

能力の失われた世界で唯一能力を持ち続けたケイ。
美空のリセットを使うために、
残された写真で彼女の能力の使い方を取り戻した。

その前にケイがしたこと。
菫との別れ、母親への謝罪。
自分を傷つけるために。

そういった流れをしたケイを見てるとすごく卑怯に感じた。
でも、ケイはそうすることしか出来なかったんでしょうね。
そうすることでしか、美空の前で悲しい顔をすることは出来ない、と。
そんなことをわかってしまう時点で悲しい、とはならんもんなんかなぁ。

菫との別れは自分で選んでしたこと。
でも、母親との再会は偶然。
街から能力の存在がなくなっても、
能力で消された過去がなくなるわけじゃない。

そんな母親には娘がいた。
「恵」と書いて「メグミ」と読む女の子。
ケイの妹。
そして、ケイは「恵」と書いて「ケイ」と読む名前だった。

母親に聞いた名前の意味。
そして、母親への謝罪。
本当の意味は伝わることのない謝罪。

ケイの自己満足でしかないわけだし、
その事実は美空のリセットによってなかったものになる。
それでも、必要だった一言。

言えてよかった、と本当に思う。
出来れば、もう一度、なかったことにならないように再会をさせてあげてほしいなぁ。
そこに謝罪やなんやはなくてもいい。
ただ、会うだけでもいいから。

リセットした世界では浦地との対話。
なるほどなぁ、と思った決着のつき方だった。

ただ、何で菫は自分でそこにたどり着かなかったんだろう?
浦地をどうするか、という方にしか考えが至らなかったからなんでしょうかね。

けど、自分を再生させるために必要な能力者がケイに集まるように仕向けてたわけでしょ。
そんなことが出来るのに、何で?
って思ったなぁ。

ケイは浦地を説得してるようでいて、そうじゃなかった。
鍵となる能力を持つ加賀谷の説得をしていた。
彼が背負い続けているもの。
浦地の両親の時間を止めたこと。

その解決策としてケイが提示したのは人とは違うものを代役とすることだった。

野ノ尾の力を借りて、猫に能力のコピーをする。
実際に出来たかどうか書かれてないけど、
きっと出来たんでしょうね。
ケイが言うように最後には野ノ尾が協力してくれて。

そして、ケイはいつか必ずその猫たちも自由になるようにしようとしている。
それもどれだけの時間がかかるかわからないけど、未来に出来ることなんだろう。
ケイがするって言ったんだから、きっと。

でもやっぱり、猫を犠牲にってのは複雑だわなぁ。
猫に意思はないとした上で、意思を持たせるために野ノ尾の力を借りる。
本当のところなんてのはわからないのに。

でも、あれがそのときの最適なんでしょうし、
どうしようもなかったんでしょうけどね。

野ノ尾はそれが行われる直前や協力すると伝えるときにケイに何か言ったんだろうかなぁ。
しかしまぁ、野ノ尾の言葉好きだなぁ、と。
正しくないところまで愛している。

正しいとか、正しくない。
そういうことは好きや嫌いという感情とは無関係。
なるほどなぁ、って思った。

なんだかんだでみんな頭良すぎだと思うよw

両親と再会することになるであろう浦地は、
両親と再会したときにどんな表情をするんだろう。
子供のような顔をするのかなぁ。

一度街の外に出た菫。
戻ってきた時に自分のことを思い出し、
意識を閉ざした。
そんな彼女に会う方法は一つ。
夢の世界へ。

このための夢の世界だったわけですね。

ケイへのゲーム。

そして、菫はわかりきっている答えを知りながらの、
美空への意地悪な問いかけ。

彼女に自分の意思を持たせるために。
リセットを自分の意思で使えるようにするために。

美空の菫に対する気持ちはいいね。
ほどよい対立関係であることが望ましい。
まぁ、なんだかんだで恋敵なわけですからね。
仲良くなるってのは難しいわな^^;
これからどうなるかなんて、本当の意味でわかるわけがないわけで。
菫は未来を見てるのかもしれないけど、
それが絶対にそうなるかなんて、わかんないですよ。
新たな未来視能力者が出てこないとも限らないですしね。

それでも、ケイは美空を選ぶんだろうなぁ、とも思ってますけどね^^;

優しい物語だったなぁ。
心地よかったです。


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