edit

INNOCENT DESPERADO/綾崎隼(著) 読了

INNOCENT DESPERADO/綾崎隼(著)こんなん、せこいわぁ。
最終話で全部持ってかれた。

ハッキリ言って、最終話までは面白くないわけではなかったのですが、
ハズレだなって思ってました。
入り込めるキャラクターもいなかったですし、
やってることも馬鹿らしくて。
まして、同じ登場人物の出てくる「蒼空時雨」を読みたいとは絶対に思わなかったです。
先に読んでたら違ったのかなぁ?
とは考えてましたけど、こっちを先に読んじゃったからどうにもなんないしね。

けど、本当に最終話で持っていかれました。

こんな想いの中で全部してたのかよ、って。
そして、こんな想いを持っていた少年がその後どうなったのか。
すごく気になった。

今月は読みたい本が他にあるので読みませんが
「蒼空時雨」はいつかタイミングを見て買いたいと思います。

好きな人が好きな人を、強がりではなく好きになれたら。
一直線であり、歪んでもある彼の想い。
そんな彼が好きな人が好きな人をというのはきっととてもとても難しいと思う。
強がりを出来ているだけで十分すごいと思った。

多く感じていたイラストですが、全部扉絵だった^^;

関連記事
INNOCENT DESPERADO/綾崎隼(著)


以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
本当に最終話で持っていかれた。
朱利が何かを隠しているのは、ちょくちょく凪沙が語り手のときに出てきてたわけですが、
まさか、そういうことだとは思いもしてなかった。

最初から最後まで徹底して隠し通していった恋心。
これを知った上で凛乃が語り手のときの部分を読んだらね。。。
たぶん、イライラ半端ないと思う^^;

きっかけは凛乃に救われたこと。
その後、目で追うようになった彼女。
初恋。
でも、サッカーに熱中していた間に起こった彼女の変化。

そんな彼女を救ったのは朱利だった。
なのに、彼は自分のことを隠し通した。

そして、それ以外にもずっとずっと隠し続けた。
彼女にいくら嫌われても、憎まれても。
自分には向けられることない笑顔。
それでも好きな気持ちは変わらない。
ただただ、まっすぐに彼女が好き。
まっすぐだけど歪んだ彼の想い。

彼女を守りたい。
その気持ちだけで。

朱利と同じような気持ちには絶対になれないわ。
幼い頃に母親の影響を大きく受けたことも大きいのでしょうけど、
それでもこの歪んだ想い方は無理だわ。

凪沙には自分の気持ちを最後に伝えてたみたいですけど。
どのタイミングで言ったんだろう?
好きな相手がってだけなのかな。
そこにあった色々なことはさすがに言ってないんだろうなぁ。

凪沙も凪沙で報われない恋をずっと続けてたわけで。
それで聞かされた朱利の想い。
そして、凛乃と爽馬のその後。
凪沙は二人を見て何を思ったんだろう。

ていうか、爽馬は朱利に関して何も気付かなかったのかね?
不思議に思わなかったのかな?
そこがすごく気になる。

そりゃ、誰が誰を好きになるとかはどうでもいいんだけど。
あの状況で呼ばれて説明されて。
それで、朱利が本当はどう思ってるのか。
そんなことはもっと考えなかったんだろうか?

でだ、凛乃だよ、凛乃。
本当に彼女にはイラッとした。
朱利の気持ちやしてきたことを、さらに知ったら余計に。
そりゃ、いじめられてたことで、彼女も大きく変化させられたわけではあるけど。
裏で何が起こっていたのかを全く知らず、
それで自分は幸せにってのが、何か納得いかんのだよねぇ。

陽人さんは一生話さないのかなぁ。
聞かされて何が変わることもないと思うけど。

凛乃は朱利と初めて出会った時のことを覚えてないんだろうか?

すごくモヤモヤした。

家出のことに関しては最初にも書いたわけですが、
馬鹿らしくてね。
妹が祖父を殺してしまったかもしれない。
でも、彼女が家族の顔がわかるようになった。
楽しい記憶をいっぱいにしてやりたい。
そういう思いから逃げることを選んだわけですけどね。

いやぁ。。。
朱利も言ってたけどさ。
自分で一番に考えるのは体面だって言ってたのにね。
絶対に隠そうとしてるってわかりきってたから、
アホらしゅう見えた。

だから、本当に最終話がこの小説の全てだったなぁ、と。
で、それで見事に持ってかれちゃったなぁ、と。

何か若干悔しい^^;

「蒼空時雨」いつ読もうかなぁ。


トラックバック

TB*URL

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

始めまして。くまスーです。
INNOCENT DESPERADO を読み終えて、人はどう思っているのかなと
ここに漂着しました。
コメントをかいたのは、あまりにも
感想が似てたので。
僕は蒼空時雨からのファンですが、
これは駄作かなと、綾崎さんどうしたのかな?凛乃ちゃん痛いよ(笑)とか思ってました、最終話までは。
ほんと良い作品に最後になりました。
でも、無理矢理10年前を書いたからか綾崎さんの他の作品よりは読後感の良さが少なかったです。こんなもんじゃないですよ、蒼空時雨は。
相変わらず朱利はあほなことやってんなと。でも、綺麗だなと。何か宣伝みたいになってますが。感想がいっしょと言うだけのつもりやったのに(笑)
意味なく長くなりましたが、この人の本はなんでこんな綺麗なんだろうか。やたらどろどろしてる筈なんだけど。
と、他人がよんでも同じ感想になるのか気になったので。是非、蒼空時雨も。(結局宣伝文ですね。

くますーさんへ

コメントありがとうございます。

どろどろしてるけど綺麗というのわかります。
ただまぁ、最後に全部もっていかれちゃったので、
どうにも素直になれない感じもなくはないですが^^;
こんなもんじゃないという「蒼空時雨」を楽しみにしたいと思います。
この朱利がどんな風に成長してるのか、すごく気になっています。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

template by Lazy Diary

copyright © ぐ~たらにっき all rights reserved.