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月だけが、私のしていることを見おろしていた。/成田名璃子(著) 読了

月だけが、私のしていることを見おろしていた。/成田名璃子(著)終盤がちょっと物足りなかったかなぁ?
という感じではありますが、面白かったです。

全てが繋がってくる辺りまでは丁寧に書かれていたのですが、
終盤は丁寧さに欠けてた気がするんですよねぇ。

それと展開がわかりやすいというのもあったり、
少し不思議な感じになって、
そこんところの説明を端折っていたりして、
物足りなく感じたんだと思います。

でも、楽しかったので成田さんの次回作も楽しみにしたいですねぇ。

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
咲子には人には決して言えないことがあった。
それは一人の青年を天体望遠鏡で覗くということだった。
ただ、覗くだけ。
そのことを知っているのは月だけ。

そんな瑞樹とは接点が絶対に出てくるだろうとは思ってたけど、
相手も天体望遠鏡で覗いてくるとは思ってなかったなぁ。

でも、話が進むにつれて、
あぁ、実際にはいない人なんだ。
というのがわかってくる。

迷子になったときの空地はアパートがある場所なんだろうなぁ、
っていうのもわかったし。
ランチャーの店主さんの想い人というのは、瑞樹なんだろうなぁ、と。

でまぁ、天体望遠鏡越しでしか会えない人なんだろう、
とか思ってたら、実際に会ったのでビックリしました。
そりゃ、他のお客さんは不思議に思うよね^^;

けど、そんな瑞樹のおかげで御厨とのことをちゃんと向かい合えた。
未練があると認めることも出来たし、
メールを見ることも出来た。
そして、未練だと思っていたのは、本当は違った。
本当はただただ好きだと言うこと。
まぁ、それが未練なのかもしれないけど。

この二人に関しては未練ではなかったわけでね。
本当の意味で別れたわけじゃなかった。
どっちも相手が好きで、心配で。
戻るためのきっかけがほしかった。

相手が結婚してると思っていた咲子ですが、
本当は結婚していなかった。
彼のお兄さんとその奥さんを元彼の御厨だと勘違い。

名前の字面が似てるということで間違えたらしい。
いやぁ、なんで両親もそんな名前にしたのやらw
見間違えもするわ、その名前w
って感じでしたね。

でまぁ、御厨も御厨でね。
引越し先の家をどうやって知ったのか。
引越し業者の後をつけた。
うぉいw
ストーカーやんけw
でもって、心配して家の周りをウロウロとしていた。
瑞樹の家を探して迷子になった時に助けたのも御厨。

もうね、そこまでしてんなら自分から会いに行けよ、とw
けど、いつも自分から謝っていた、
そんなことが続いて一度くらいは、
という思いが出てきたのは当然で。
悪くなかったんですもんね。
そんな状態が1年も続くのってすごいよなぁ、と。
本当に大好きなんだなぁ。
下手したら本当に危ないことになってたかもしれないけどね。

お見合い相手の友引さんは幸せになってほしいなぁ。
本当に。
キザすぎるけどさ。
いい人だよ。
彼をちゃんと見てくれる人が現れてくれるといいなぁ。
咲子はちゃんと彼を見ていただけに、本当にどっちももったいないって感じがあったねぇ。

幸せになってほしいけど、彼はずっと独り身な気がして仕方がない^^;

いっそのこと理菜とくっつくって展開はどうだろう?
ダメだろうか?w

理菜の別れました、ってのにはビックリしたなぁ。
何がどうなって、そうなんの?
と本当にびっくりした。
普通に結婚するのだろうと思ってたもんなぁ。
本当に予想外でした。
でも、理由聞いてみたら、なるほどねぇ、と。

新田は結婚が決まったことで気でも緩んだんかね。
そこまで完璧にしてたわけですからね。
理菜もどこかおかしいという感じはあっても、
それが自然と思わせるように運んでたわけですからね。
安心でもしたんかねぇ。

理菜もいい子だし、幸せになってほしいなぁ。
会社には居づらくないんだろうか?
というのが気になった。

ていうか、メイクの腕はどこでそんなに磨いたのだろう^^;

内容そのものとは関係ないですが、
誤字脱字が多かった印象がありました。
明らかに瑞樹だろってところが、御厨になってたところもあったので^^;
話の流れでわかりますけどね。

本当に面白かった。
瑞樹のオチは話の流れでわかりやすかったですけどね。
それゆえに最後が物足りなかったというのもありますけど。
良かったから気にしない。

個人的には最後に結婚式での写真を出してほしかったなぁ、って思います。
この流れだと写ってくれててもいいんじゃないかなぁ、って。
それで何が変わるというのもないかもしれないけど。
彼の姿を写真越しでも何でも見せてあげたかった。

成田さんの次回作が本当に楽しみです。

ここからはサイドストーリーの感想です。
メディアワークス文庫の公式サイトにて掲載されています。

ミス・ブースカのいる街角(リンク先はメディアワークス文庫のサイトです。)

咲子や理菜と同じ会社の誰もが知る人。
いい噂でというわけではない。
誰も彼女の素性を知らない。
それ故に色々な噂が出てきて、騒ぎ立てられている。
そんな彼女の物語。

でまぁ、、、
お前かよw
この一言に限るねぇ。

というわけで、咲子が見てもらった占い師。
その正体がミス・ブースカこと田中花子だった。

占いを始めた理由もまたすごいなぁ。
と植樹のためにしてたのね^^;
で、咲子が来たときには意地悪しようかと思っていたわけですが。
彼女は50人に1人くらいの割合で思わず自分の意志とは無関係に出てしまう言葉があった。
それが最後に出てしまった。
「呼べば応える」
本編の方で咲子はヤッホー姉弟に応える御厨のことだと考えましたが、
花子にその意味はわからない。
無意識なんでね。
で、慌てた彼女の別れの言葉。
英語になってたのは、自分でも何言ってんだろって思ってたのねw

で、理菜の彼氏についてはダメだってわかってたのなぁ。
それを助言なしでちゃんと別れられた理菜は本当によかったってことなんでしょうね。
新たな恋がどうなるのかはわからないけれども。
いい相手が見つかってほしいなぁ。

そんなこんなで花子にも恋が訪れる。
恋なんてものは扉の向こうの話だと思っていた。
でも、目の前に現れた青年・セイジ。
そんな彼に一目惚れしちゃったみたいですね。
そして、今まではなかった無意識の言葉の連続。

メチャクチャ、ニヤニヤしたw
花子、可愛いねぇ。
花子自身は自分の顔立ちに自信はないようですが、
セイジが言うには綺麗な人らしい。

最後のこい、こい、こい、こいとエレベーターを待つ花子。
そして、最後に一言。
くるな。
となるのがいいですね。

キュンキュンしましたよ。

いいサイドストーリーだった。
花子がその後どうしたのかすごく気になる。


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