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明日も彼女は恋をする/入間人間(著) 読了

明日も彼女は恋をする/入間人間(著)一気に読めましたねぇ。
良かったです。

上巻の感想を読み返すのが恥ずかしくなるくらいの、
見事な騙されっぷりだったわけですが、
読者としてはいい読者なんじゃなかろうかと、
恥ずかしさを誤魔化すために書いておこうw

こういう終わらせ方かぁ、
と最後も良かったですね。
この流れでのこの引き方はすごくいいと思います。

上下巻ともに本当に面白かったです。

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
本当に見事なまでに騙されてたなぁ^^;
もう一度、上巻から読み直したら、また違って見えてくるだろうなぁ、
って思うところです。
なので、近いうちにもう一度両方共読み直そうと思います。

だって、騙されてた中での考え方だとしても辻褄が合うんだもんよ^^;
それで騙されないとか逆にすごいと思うわぁ。
絶対僕には真似出来んw
毎度毎度まんまと騙されて、種明かしの段階で衝撃受けると思うよ。

というわけで、盛大なネタバレから入りますが。

ニアだと思っていたのはニアじゃなくて、
マチだと思っていたのはマチじゃなかった。
ということでした。
そういえば、自分の幼い頃に対しての呼び方で名前が出てきてなかったんですよね、たぶん。
にしても、島の子の行動が似すぎだろ。。。

疑う余地なく信じきってたなぁ。

でもって、ルービックキューブのことだったり、
他にも色々とこれはこういうことかな?
って思う部分も間違ったままでも納得できる解釈が出来るんですよね。
それで話がおかしくなるってこともなく。

けど、本当の所を知ってくると、
疑ってなかった部分が、あぁそういうことか。
と違う見方が見えてきたりね。
本当に最後の章はいろんなことが一気にやってきて、
あっぷあっぷしてた感じです。
その中で読み進めていくのは楽しかったですけどね。

幼いニアを助けるとマチが死ぬ。
マチが助かるとニアが死ぬ。
また、
ニアが助かるとみぃちゃんが車椅子となり、
マチが助かるとマチとみぃちゃんは車椅子に乗ることはなくなる。

タイムマシンが出来てしまったが故に起こったこと。
綾乃が過去に残ることはわかりきってましたが、
そういう展開になんのなぁ、って感じでした。

自分自身ではなくその時間に生きる自分と大切な人が幸せであってほしい。
それだけを願って。
自分はその姿を客観的に見つめ続ける。

永遠に続いていってしまうんだろうなぁ、
この話は。
どちらも大切な人を救いたいだけ。

最初のタイムトラベルで招いてしまった、
繰り返す9年前。
二人は9年前に縛られ続けることになるみたいですね。

この結末は怖い、って思ったねぇ。
面白かったですが。

松平さんの時間の考え方。
新しい時間の追加。
そういう時間のあり方じゃなかったら、
今回のようなことは起こらなかったんだろうかね。

色々と考えだすと本当に恐ろしい話だなぁ、って思う。
やっぱり過ぎ去った時間や、これから訪れる時間を変えてしまうのは、
とても恐ろしいことなんだな、とすごく感じました。
それから人を強く想う気持ちというのも、
純粋にただただ強すぎると怖いものへと変わっていくんだなぁ、とも。

上巻読み終えたときはこんな感じ方するとは思ってなかったなぁ。
そういうことも含めて本当に面白かったです。


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僕が思ったことであって、それで合ってるかどうかはわかりませんので、
全部を信じないでくださいね、と前置きしておきます。

語り手が男の人と車椅子の女性が二人いますが、
上巻、下巻ともに同じ人です。
下巻の最後で明かされましたが、男性の語り手は玻璃綾乃。
車椅子の女性は裏袋美佳。
それぞれ、ニアとマチではありません。
そして、綾乃の大切な人はマチであり、
美佳の大切な人はニアです。

同じと考えられる理由は上巻の方の女性側の最初の場面です。
女性を追い抜いたのは二人の男性がいて一人が自転車で追い抜いて勢い良く振り向いた。
これは下巻で綾乃がしていたことです。
つまり、男性の語り手=綾乃にとっては上巻で改変した世界(下巻の冒頭)が、
女性の語り手=美佳にとっての上巻での冒頭になります。

語り手が男性と女性だからといって、それがそのまま想いを寄せる相手ではないということです。
上巻の細かいところまでは覚えていないですが、
自分の幼い頃の名前をそれぞれ呼んでません。
大切な人の名前は呼んでいますけど。

12ページからの歩いている女性は美佳になりますね。
その時間でのマチは最後に出てきてます。
最後の自転車レースでの場面ですが、
ヤスガは二度目の過去からそのまま過ごしている9年後の綾乃で、
その後ろに、その時間を生きるもう一人の綾乃とマチが自転車に二人乗りをしてます。

「主人公」が誰を指しているのかがわからないので「主人公の彼」が
どっちが正しいのかわかりませんが、
マチの彼であれば綾乃で、
美佳であればニアです。
主人公を車椅子の女性と取るなら、それは美佳が主人公になりますので、
相手はニアであり、綾乃ではないですね。

最後というのはエピローグ的な部分のことでしょうか?
あれは、綾乃が知らない老婆は何十年後かの美佳ということだと思います。
綾乃が全て明かすよりも前のタイミングでしょうから。
また別の現在になってるんだと思います。

長々となりましたが、僕が考えているのはこういう感じです。
間違っているのかもしれませんが、何かを掴む参考程度にはなればと思います。

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