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ヒア・カムズ・ザ・サン/有川浩(著) 読了

ヒア・カムズ・ザ・サン/有川浩(著)「Parallel」を先に読んだ方が良かったかもなぁ。
と読み終わって思った。
悪くなかったんですけどね。
どうにもイライラが強かった^^;

「Parallel」じゃない方は最初から最後まで良かったです。

主人公は不思議な力を使える人なのですが、
その使い方の違いも「Parallel」が微妙に感じた理由かもしれない。

有川さんのあとがきも楽しみにしてるのですが、
今回はなかったので残念だった。

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ヒア・カムズ・ザ・サン/有川浩(著)


以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
編集者の主人公は不思議な力が使えた。
触れることでそこに残された記憶を見ることが出来る。
その力で知ったカオルのお父さんの本当の姿。

7行のあらすじから作られた小説。

有川さんの作品で不思議な力の使える人が登場ってなかったんじゃないでしょうか?
不思議な生き物は登場してきましたけど。
新しい挑戦みたいだったりしたのかなぁ?
とか思ったり。

前半は力の印象は薄かったかなぁ。
でも、「Parallel」の力の使い方は好きじゃなかったです。

きっかけを知ることになったことと、
全部を知ろうとしたこと。

全てを知るためにちゃんと本人に話を聞いてほしかったなぁ、
って「Parallel」の方で思った。

前半の「Parallel」じゃない方の編集長のキャラ好きだわぁw
めっちゃいいキャラしてるw

前半の真実はすげぇことなってたんだなぁ、と。

これからって時になんでそんなことに、と。
ただ、そういう運命だったのかもしれないなぁ、とも思ったり。
愛していないわけではなかったし、
あれが彼なりの愛し方なんだろうとは思うけど、
時間がやっぱりかかりすぎたんだろうなぁ。

けど、複雑になっていた部分が真也のおかげで少しずつ解けていく。
それがよかったです。

チョコレートに込められた思い。
ありがとう。
と、もう一つの気持ち。

二人のその後を想像するのが楽しかったです。

なのに、「Parallel」でイライラとさせられたので、
余韻がぁ(;´Д`)ノ
って感じになって余計に微妙に感じたのかもしれないです。
だから、「Parallel」を先に読んだ方が良かったかもなぁ、って思ったわけです。

で、「Parallel」はねぇ。
とにかく、カオルのお父さんにイライラした。
気の弱い人だとは言いますけど。
真実は少しなりともあるのかもしれないけど。
子供を傷つけてることには変わりはないのに、
意固地になる理由がどこにある?
アメリカに行く前に気付いてほしかったねぇ。
そしたら、大怪我せずにすんだだろうに。
会議に参加した。
って、これまたアイデアが本当に使われたか怪しいしなぁ^^;

とまぁ、そういう風に疑うから余計に意固地になるのかもしんないけど。
やっぱりどこかで自分から折れなきゃダメだよなぁ。

真也の家族にまで言ったのはさすがにおかしいだろうと思うよ。
そりゃ、真也キレるよw

「Parallel」では真也とカオルが付き合ってる設定なので、
真也がカオルに自分の力のことを告白したわけですが、
その場面は好きでした。
カオルのあっけらかんとした感じがいいですね。
「Parallel」じゃない方でも二人が付き合ったときにはこんな感じになるのでしょうかね。

まぁ、「Parallel」の方も最後は目のことも話せたみたいだから、
よかったですよ。
お父さんはアメリカに戻ってこれからどうするつもりなんだろう?
とは思うところですけどね。
鍼灸師の資格とってと、会社の人が薦めてくれた道を進んでいくんでしょうかね。

200ページもないので一気に読めてよかったです。
前半は文句なしだし、
後半はイライラしつつも悪くはないので、
楽しめたのは楽しめましたね。

ただ、有川さんの他の作品に比べるとインパクトやら引き込まれる感じはないですね。
これは確実です。
その点は少し残念かなぁ、って思いましたね。


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