edit

プシュケの涙/柴村仁(著) 読了

プシュケの涙/柴村仁(著)予想以上に重い話で、
前半の胸糞悪さは異常だと思う^^;
けど、由良という一人の男がいるだけで、
少し軽くなるという不思議な感じ。
というわけで、由良というキャラクターはとても魅力的でした。
話ももちろんよかったです。
すごく読みやすかった。
前半と後半が時系列では逆なのですが、
これ時系列が正しく並べられてたら、
たぶんイライラ感が半端無かったと思う。

1人の女子高生の自殺から始まる物語。
彼女の死の真相とは?

関連記事
プシュケの涙/柴村仁(著)


以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
何でこんなくだらん理由で人が殺されなきゃいけないの?
と思わずにはいられなかった。
殺人事件ではない、事故という扱いになるのだろうとは思うですが、
あんなもん殺人ですよ。
すぐに助けに行こうとしなかったしね。
それに、そこに至る理由が本当にくだらない。

どっちも最低な男。
ただ、まだ許せるのは榎戸川の方ですね。
最後まで織恵を守ろうとした。
こっちもまぁ最低なわけですけどね。
利用されたにすぎないと思うわけですが、
そういうのをわかった上で最後まで守ろうとし続けた。
その気持ちだけは許せた。
まぁ、それが正しいことではないけどね。

でまぁ、根っから最低な男は旭。
噂を事実にして迫る。
頭おかしいだろ。
よしんば襲おうとさえしてたよな?

色々な偶然が重なった結果とは言え、
最後にしたのが偽装。
その一つで事故ではなく事件として見てもなんらおかしくないですよね。

しかしまぁ、由良が本当に飛び降りるとは思わなかったなぁ。
そして、吉野とは違い助かった。

その後、彼らは高校を卒業する。
ただし、榎戸川と旭は自主退学した。
そして、旭と織恵は別れたんだそうな。
きっと織恵から言ったんだろうね。
で、きっと進学したんだろうね。
自分は関係ないってことで。
それが本当に納得出来なかった。
何で一人だけお咎めなしなのさ。

これでもし話が終わってたら本当にイライラしかしなかったのですが、
後半は由良と吉野の出会い。

こっちも重いのは重いのですが、
本当に由良に救われるw
軽い、軽い^^;

でもって、由良が双子だったことにビックリですねぇ。
耳栓でもつけてるのかと思ってた。
にしても、追ってこないのは変に思ったわけですが。
アーちゃん、カナちゃんて呼び方いいなぁw

文化祭の企画の壊し方どうするんだろう?
と思ってたわけですが、
素敵な壊し方でした。
ていうか、実行委員会の人の貸しって何だったんだろ?
それ気になる。

でまぁ、吉野は辛い生活を続けて、
ようやく安心できる場所を見つけたのに。
こんな終わり方ないよ。
本当に。
何でなの?

冗談だと言ってほしい。。。

これを知った後で前半をもう一度読み直したら本当にイライラ倍増すると思う。

さてはて、由良の物語は続く。
というわけで、読んでみることにします。
また悲しい思いをするのだろうか?
という不安はちょっとあったりしますが、
由良という人物をもっと知りたいと思いました。


トラックバック

TB*URL

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

template by Lazy Diary

copyright © ぐ~たらにっき all rights reserved.

FC2Ad