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ゆず、香る/有川浩(著) 読了

ゆず、香る/有川浩(著)ゆず、香る/有川浩(著)バンダイと角川文庫のコラボ企画。
書き下ろし小説と入浴剤がセットとなった商品。
小説には入浴剤の色や香りが登場する。

有川浩さんの作品のタイトルそのままに、
高知県馬路村のゆずの香りの入浴剤です。

というか、若干ネタバレですが、
他の作品は知りませんが、これに関してはこの入浴剤そのものが登場します。

約30ページの小説ですが、非常に満足した作品です。

入浴剤に関しては使う気なしなので、どうしようかと考え中です^^;
使用期限とかあんのかね?
入浴剤とか使わない人なのでわからんよ。

以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
友達として居心地がよく、
その関係が壊れてしまうかもしれないのなら、
そのままでいい。
そんな風に思う女性が主人公の話。

そして、彼女の故郷が高知県馬路村。
でも、話をしている時にはもう故郷というような繋がりはほとんどなくなってしまっていた。
祖父母は亡くなり、故郷と繋がりが父も亡くなって一人暮らしを始めた彼女が繋がりを持つには遠かった。

そして、冬至のときにゆずがこんなに高いものだったのかと知ることになる。

そんな話をしたときに言った彼が参加するプロジェクト。
大学生のときに同じサークルでみかん戦争を繰り広げた彼。

バンダイにお勤めみたいですね。
しかしまぁ、ガンダムのネイルって言った時は笑ったなぁ。
そんなチョイスどうよw

でまぁ、彼が
使ってくれよ。
喜んでくれたら嬉しい、
と念を押したサンプル品は、
彼女の故郷である高知県馬路村のゆずの香りの入浴剤だった。

原産料の産地を見て涙を流した彼女。
お湯がぬるくなるほどにそのゆずの香りを堪能した。

そして、今までではありえなかった時間での彼への電話。
彼は待っていたように電話に出た。
そして、そんな二人はそれまでの歴史を塗り直すようにたくさん話をした。

変に友達として定着した二人。
タイミング悪く友達の紹介が重なったりして、
余計に友達としての位置が強固になってしまった。
そして、周りが二人はお似合いなのになどと言うと余計にそれが意固地のように強くなってしまう。

大学生から30歳までってどんなけ長いことその関係を続けているのやら^^;
周りもほっといてあげたらいいのにね。
無理矢理くっつけようとしたら、ここまでそんな関係を続けてたから意固地になってよけいに変になるのはわかりきってるからさ。
ほっといて優しく見守ってあげてればいつの間にか、
ってな感じになったやもしれんのにね。

ただまぁ、彼としては何かきっかけがほしかったんでしょうけどね。
そう考えるとむりやりにでもくっつけようとしてたら、どうにかなったかもしんないか。

入浴剤を彼としてはきっかけにしたかったでしょうからね。
ていうか、二人でうなぎを食べに行ったのがいいきっかけだったろうに。
何でそこで思いを伝えたりとかってのはしなかったんだろうかねぇ。

何かこう早くくっつけコンチクショーって感じで読んでたと思う。
けど、それが読んでいて楽しかった。

別れ際の「君が喜んでくれたら、俺は嬉しい」という彼のセリフと、
「すごく嬉しい」という電話での彼女のセリフがよかったねぇ。


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