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バカが全裸でやってくる/入間人間(著) 読了

バカが全裸でやってくる/入間人間(著)面白くなかった、というわけではないのですが、
ちょっと悩みどころです。
ただ、この終わり方で続巻というのは、
読む前よりも楽しみになってます。

時系列のズレはさすがに入間人間さんの作品で四度目になるので、
騙されませんでしたし、人の繋がりがどうなっているのかも気付きました。
というかまぁ、わかりやすかっただけですが^^;

そして、最後の部分ではこういうことなんじゃね?
と思ったのがあとがきに書かれてたので、
あながち間違ってないんか、と。
でも、さらにあとがきを読んで最後で、
マジかぁ。
という感じになりました。

色々と考えが膨らむ終わり方でした。

とりあえずまぁ、2巻でどうなっていくのか楽しみです。
1巻に関しては序章って感じな気がしました。

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
小説家を目指す「僕」とバカで全裸なヤツが出会って、
話が動き出す。
バカとの出会いで今までは遠くから見ているだけだった
同い年で同じ大学の小説家・甲斐抄子との接触。

という1章の入りは面白かったです。

バカとのやり取りも面白かったし、
甲斐抄子との会話も面白かった。

なのに2章は別の人の話。
そこで違うとこいくの?
って感じで物足りなさがあったんです。

そのまま読んだ2章が非常に微妙だったので盛り下がり、
3章で戻ることはなく別の人の話に。
けど、こっちは面白かったです。

ゴーストライターの話。
本当にゴーストなんです。
幽霊の小説家。
家族に言える手段があるのなら言おうよ^^;
と思うところなんですけどね。
失踪のまま、小説を書き続ける小説家。
彼女がこの後どうなっていくのか気になる。
小説は書き続けているっぽい感じですけどね。
メールは届くから失踪していても殺されたという考えには至らない家族。
それでいいんだろうか^^;
死体を持ち去った犯人は一体どうしてんでしょうね。

4章はまた別の小説家の話。
読書感想文で2章に繋がる話だというのはすぐにわかりましたね。
ただ、ここの母親ってのが3章に繋がってるってのは章の間の話を読むまでわかんなかったなぁ。

けど、その章の間の話がどこに位置するのかがちょっとわからんまま終わった。
1章からの繋がりだと思うんだけど、
審査員が5章の繋がりでの流れなんですよね。
たまたま一緒の人たちだったのかね?
というか、その年から審査員が続いてただけなのかな?

5章の「オレ」を読んでいてなんとなく「僕」なんじゃね?
と思って読んでたんです。
小説家を諦めた「オレ」と小説家を諦め切れない「僕」という二面性が、
彼の中で生まれて創造してんじゃないかと。
「オレ」が全裸で居酒屋にやってきたことが、
「僕」のことと噂が広がっているのが、実は噂ではなく事実だったんじゃないかと。

ただ、読書感想文の話をしているときにあまりにあっさりしてたのはあるんですよね。
そこは引っかかる。

5章で授賞式に甲斐抄子がいたことから、
甲斐抄子が憧れる小説家が「オレ」の母親で3章の亡くなった小説家・伊香亜紀だということ。
そして、憧れの人がいた大学ということで選んだ大学というのが彼女なんだろうと思う。

「オレ」の彼女いいキャラしてんなぁ。
夢と現実の話になったときにキレた時はどうしたもんかと思ったけど^^;
溜め続けていたものが爆発したので、「オレ」が悪いんですけどね。
ただ、別れ話に「オレ」が言っていましたが、小説を書いている自分を彼女は好きになった。
夢を追っている彼を好きになったのだから、
それを理由にキレたのは許せなかったんですよねぇ。

でも、久々に話酔っ払った二人は面白かった。
ていうか、下半身見て笑いすぎw
あけすけな感じはいい彼女だったと思う。

それ故に小説に関しては溜めてしまったのがダメだったんでしょうね。
言ってはいたんですけどね。
中途半端にしか彼に届いてなかったのがねぇ。

「僕」の全裸の小説は一体どんな話なんだろうなぁ。
章の間の話しは彼の小説だと思うんですが。
かなりの問題作みたいなんですよねぇ。
興味ある。

で、あとがきですよ。
名前が伏字になってる。
これが色々と考えさせられるんですよね。
普通は入間人間さんなんですが、
この本に関しては、これは「僕」のあとがきなんじゃないかと思えるわけですよ。
その「僕」がこの内容のあとがきを書いたとしたら、
また本の感じ方が変わってくるんですよね。

一体どういうことなのか、
2巻で少しずつわかってくるんでしょうかね。
だから、本当に2巻が楽しみな終わり方でした。


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