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とある飛空士への夜想曲 上/犬村小六(著) 読了

とある飛空士への夜想曲 上/犬村小六(著)「追憶」の部分から話が始まったので、
掴みがすごくよかったです。
だから、最後まで一気に読めた感じですね。
楽しかったです。
「恋歌」よりいい感じが上巻だけで十分伝わってきます。

序章、一章、二章からなる上巻。
序章はシャルルの中央海翔破の時の話を天ツ上の視点から。
一章はビーグルこと千々石の過去。
二章は中央海翔破・「追憶」のその後。
となってます。

「追憶」のその後が描かれていることも楽しかったですが、
千々石の過去もよかった。

最後がちょっとモヤッとした感じがしなくもないのですが、
下巻が非常に気になる終わり方でした。
9月が楽しみです。

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
序章はビーグルこと千々石の目線ではなく、
千々石と同じく編隊長をしている波佐見目線。
シャルルと戦っている時の千々石の視点を詳しく書いてほしかったなぁ。
という気持ちもなくはないですが、
この2人の戦いを第三者の感じ方で読めたのは面白かったです。
まぁ、波佐見自身もシャルルとは戦ったわけですけどね。
嫉妬がメラメラと燃えているという感じでした。

一章は千々石の過去。
戦艦島というところで、炭鉱で働いていた14歳の頃。
そこで出会ったベスタドの12歳の少女・ユキ。
ユキとの出会いで将来に何の期待もしていなかった千々石に
飛空士になるという夢を与えた。

ユキのイラストがどう見ても12歳に見えなかったんですが^^;
話し方も相まって20歳前後のお姉さんて感じにしか見えなかった。

天ツ上がどういう考え方でレヴァームとの戦いを迎えようとしていたのか、
というのがわかったのが良かったですね。
追憶ではレヴァーム側しか描かれてませんでしたからね。

天ツ上の元々の考え方。
それをレヴァームが駆逐しよとした。
それを国全体で対抗。

数は出来ない。
けど、一騎当千へ。

というわけで、貧乏な人間でも飛空士になるために国が子供たちへの力を入れ、
それに150倍の倍率で受かった。
そして、その後主席で卒業。

ユキとは手紙を送ると約束して別れた。
自分は撃墜王に、ユキは歌手になると。
そして、ユキは千々石の後ろに乗せてほしいと約束して。

さてはて、千々石がビーグルのマークをつけてる理由はこの時にあった。
戦艦島で飼っていたビーグルのタレオがモデルみたいですね。
ユキにも懐いていたタレオは千々石が戦艦島を離れた時にユキのもとへ。
その後タレオはどうなったんだろ?

そして、二章は「追憶」のその後。
天ツ上の優勢で戦争は進んでいく。
レヴァームの領地を奪って進んでいく。

千々石は海猫を逃がしたことで降格。
しかし、重要な作戦での独断行動であるにも関わらず降格ですんだのは、
千々石のそれまでの功績があってのことだった。
撃墜王である千々石の力はこれからの戦況には不可欠。

そして、千々石は編隊長であることよりも誰かの下にいることを望んでいた。
海猫と再戦するために。

戦場で敵と戦いながらも考えることは海猫のことばかり。
手練がいれば海猫かと思い戦いを挑むも、どれも違う。
自分のビーグルのように海猫にもマークをつけてほしいと願うようにもなった。

水守美空という国民的歌手。
当然ながら話の流れでユキなわけですよね。
けど、その後の展開には笑ったなぁ。
千々石の動揺ぶりw
まぁ、手紙は出してないんだろうなぁ、とは思ってましたけどね^^;
そこまで動揺するかとw

そして、2人で空へ。
千々石はユキを泣かせてしまった。
お互いの気持ちがどうであるかわかっている。
なのに、千々石は自分以外の男と幸せになってほしいと願った。
空のことしか考えられない自分ではユキのことを幸せにすることは出来ないと思ったから。

けど、ユキはそういうことじゃないんですよね。
ユキはたぶんいつまででも待つんだろうなぁ。
2人がどういう結末を迎えるのかすごく気になる。

2人が乗った機体の「彩風」という名前好きだなぁ。

さて、その後もレヴァームとの戦いは進む。
空母戦でも天ツ上は千々石の空の声によって大勝した。

空戦は千々石の存在もあってとても熱い展開でした。
海猫に頭が行きすぎて後ろをとられたりしてましたけどねw
そういう展開も楽しかったです。

しかし、レヴァームはとうとう国をあげて戦争へ。
新たな機体。
それは真電も上回る力を持っていた。

本土と離れている天ツ上は短期決戦をしたい。
しかし、レヴァームは持久戦へ。

連戦連敗となったことで指揮官が変わったレヴァーム。
そして、そこからシャルルがエースとして名を連ねる事になった。
シャルルという名前を捨てさせて1年間隠し続ける。

シャルルの力を認めてくれて、エースとして使いたいと思ってくれてることは嬉しいんですけどね。
その認めている人の考え方が極端なのがモヤッとした部分ですね。
天ツ上の人たちを人と思ってない。
それが素直に喜べない。

天ツ上に対する考え方は極端なのでわかりやすいですが、
ベスタドについてはどうなんだろ?
シャルルがベスタドであるということをわかってるんだろうか?
そりゃ、わかってるよねぇ。
半分でもレヴァームならあまり気にしないのか、
シャルルの力がそんなことを関係なくさせているのか。
その辺も下巻で描かれるのかな?

上巻だけでもかなり楽しめたし、
下巻ではシャルルが本格的に登場してくるみたいですし、
本当に9月が楽しみです。


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