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チョコレートコスモス/恩田陸(著) 読了

チョコレートコスモス/恩田陸(著)想像していた以上に面白かった。
続編の「ダンデライオン」読みてぇ!
と読み終わってすぐ思いましたね。

100ページくらいまで3人の語り手がそれぞれ別の場所で話を進めていて、
入り込むのになかなかに苦労しました。
どこからどう繋がるのかがイマイチ掴めなかったんでね。
けど、飛鳥の演技が始まってからグッと引き込まれた感じです。
彼女の演技が多くの人に影響を与えて、
多くのことを引き寄せた。
そんな彼女は自分がどれだけすごいことをしているのかというのに、
全く気付いていない、というのがまた引きこまれた理由ですね。

彼らの演技が頭に浮かべやすいんですよね。
オーディションが始まってから、色んなタイプの人たちが演技をして、
それがまたどれもいい。
次の人は一体どんな演技をするのか。
というのが気になって仕方がなかったです。

早く続きを読みたい。
そんな気持ちにさせられ、自然と読むスピードが後半になるにつれて上がっていきました。

面白いとは知っていましたが、本当に予想以上の面白さでした。
続編の「ダンデライオン」はもちろんですが、
第3部も考えられているそうでこれからも楽しみな作品です。

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
読み始めは本当に苦労しました。
イマイチ繋がりが掴めなかったんでね。
けど、飛鳥が出たゼロ公演から急速に話が進んだという感じでしたね。

ゼロ公演の1日目と2日目の変化。
1日目の怖さって言うのはゾクゾクするほど伝わってきたし、
そんな1日目とは違う2日目にはまた最後に鳥肌がゾワゾワって出てきたし。
本当にこの子何もんだよ、という感じでしたね。

響子は響子でリンゴを奪うときの挑戦的な感じがすごくよかった。

他の女優さんも本当にすごかったなぁ。
葉月と響子の共演にも鳥肌が出てきたし。
徳子さんのことは何にも知らないんだけど、
読んでいて何か安心感があったんですよね。
その気持ちがすごく不思議でした。

しかしまぁ、小松崎さんといい、芹澤さんといい、谷崎さんといい。。。
いじわるだなぁw
谷崎さんの飛鳥を試したのだけはちょっと許せない感じがありましたが、
そに気付いた飛鳥のすごさに、そのちょっとしたモヤモヤ感はなくなりましたね。
で、芹澤さんと小松崎さんの掴めない感じはいいし。
芹澤さんのオーディションはとても面白かったなぁ。

響子が2人芝居の1人に選ばれているというのは、
マネージャーが響子に何も言わない時点で気付いてましたが、
それをあえて言わない理由がイマイチわかってなかったので、
芹澤さんから聞かされたお父さんの話でようやく納得しましたね。
しかしまぁ、それで本気にさせた芹澤さんもすごいよなぁw

てか、響子も気付きそうなもんだけどね。
オーディションには参加させられない。
けど、参考になるからとオーディションの風景を見させる。
でもって、二次選考の相手役。
2人芝居のオーディションで相手役とか、決まったも同然だと思うんだけど^^;

響子が選んだ相手はもちろん飛鳥。
しかし、芹澤さんは言う。
飛鳥は危うい存在。
自分がないから。
それは響子にものしかかってくるだろう。
それでも組むかと聞かれて、響子はそれを選んだ。

で、芹澤さんは飛鳥と特訓。
本当に続きが気になる終わり方でした。

けど、これはこれでキッチリ終わってるのですごくスッキリしてます。
本当に楽しかった。


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