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六百六十円の事情/入間人間(著) 読了

六百六十円の事情/入間人間(著)小さなコミュニティの掲示板に書きこまれた、
「カツ丼は作れますか?」
という一言。
この一言を読んだ人たちが、
偶然にも繋がっていくという話。

どういう結末になるのか、想像できないまま話は進んでいったわけで、
それが楽しみではありましたが。
話的には少し盛り上がりに欠けたかな?
という感じはあります。
人と人がひょんなところで繋がっている感じが読んでいて楽しかったのですけどね。
「僕の小規模な奇跡」を読んだ後だからですかね。
もう少しインパクトがほしかったところです。

それでも、楽しく読ませていただきました。

しかしまぁ、高校生の2人はもう少し言葉を考えようw
あけすけに物を言い過ぎだろうて^^;

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以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
最初はギターを抱えるニート娘の話。
彼氏いい人すぎるw
何きっかけで2人は付き合いだしたんだろうなぁ。

で、そんな彼氏といざこざがあって彼女は飛び出したわけですが、
財布を持たずにギターを抱えて飛び出していた。
走りまわって本屋に入った彼女に店主やお客さんが驚く。
ギターを無意識で持っていたみたいで、そこでようやく気付いた。
ギターケースに入れてりゃ違ったでしょうけど、
むき身で持ってたら何事って感じですよね^^;
しかも、汗だくで裸足ときたら、何が何やらだろうなぁ。

その後、いつもはしない朝のラッシュ時の演奏。
そこで稼いだお金で彼の働く食堂でカツ丼を頼んだ。

2人の間にある空気が自然でよかった。

次の話は高校生。
万引きしようとしていたところに現れたのがギターを抱えた女性。
で、彼の英語の教師は彼女が中学生だった頃の先生でもあった。
中学の先生が高校の先生にってあるのですね。
知らなかった。

彼女のそんな姿が本当に嬉しそうでしたね。

さてはて、万引き少年は1人の同級生の女の子と繋がりが生まれる。
妙に気になりだして、
変な関係になってましたね^^;
何を言い合ってんやらw
楽しそうでしたけどね。

万引きしてるのにお得意様とか言われたら、
自分で自分の心臓を握りつぶしたくなりそうですね^^;
そんなことを言われても、万引きを続けるようなのは、
心根が腐ってるんでしょう。
その点、竹仲はお金を返すために働くことを決めた。
気になり始めた女の子のためにもなる方法で。

しかしまぁ、、、
約7万円て、お前はアホかよ。
いくらなんでもやりすぎだろうが。
ビックリしたわ^^;

ちゃんとお金は返せたようでよかったですけどね。
店主の人はなんとなくわかってたみたいですね。
それでも何も言わなかったのは、何を思ってただったのかはわからないところですが。
いつか自分で気持ちを入れ替えてくれれば、と思っていたのでしょうかね。

その次はカツ丼が嫌いな少女の話。
家出をしようと考えていた。
一緒にしようとしていたのは高校生の弟。

しかしまぁ、あのローテーションはイヤになってもしょうがないよね。
僕なら発狂してると思う^^;

その次はニートカップル。
この2人の話は非常にまったりしてたなぁw
もらったからって7万円落としたのに、
まぁいいか、ってすげぇな^^;
そんな考え方は自分は出来んよw
必死こいて探すなぁ。

ただ、そのお金は巡るわけで、これもちょっと楽しかったですね。

その次はカツ丼を作れますか?と投げかけた老人。
北本食堂の元店主。
なのに、何でそんな問いかけをしたのか。
好きだからという理由だったらしい。

そんな一言が少なくとも4人に少しばかりの影響を与え、
それぞれを繋げた。
不思議な世界でしたね。

そんなおじいさんが関わることになったのは家出少女だった。
カツ丼が嫌いな理由を聞きたかった。
そして、家での理由を知り、別の方法を提案した。
自分で料理を作れるようになればいい、と。

たしかにそうだわな。
けど、小学生にってのは若干怖いものがあるのは事実で^^;
しかも、一番最初の料理がカツ丼てまたすごいところから入ることになったなぁw

さて、そんな少女と出会ったことでおじいさんは孫と久しぶりに話すことが出来た。
おじいさんが少女の家出を解決したように、
おじいさんの家出?を少女が解決へと導いてくれた。
少女は知らず知らずですけどね。

この2人の会話はなんだかおかしかったです。

で、最後はカツ丼でオフ会。
おじいさん考えたなぁ。
という感じで、こうなんのかと意外に思いましたね。
女の子がお母さんにカツ丼を作ることは予想出来ましたけど、
他のカップルも相手にカツ丼を作らせてたとは。
おじいさん、すごい頑張ったんだろうなぁ。

最後の最後は、ここでこれが出てくるのね。
という感じでした。
どこかでこうなるだろうとは思ってましたが、最後まで引っ張るとは^^;
由岐はどういう反応をしたんだろうなぁ。
でもって、今回出会った人たちはそのテレビを見たときにどういう反応をしたんだろう。
まぁ、全員が見てるとは限らないでしょうけど。
そういう時って何の偶然か全員が見ていたりするんだろうな、とも思いました。

本当に不思議な人の繋がりでした。
色々とゴタゴタもしつつですが、
それらも含めて微笑ましいという感じだったと思います。
全体的に空気がのんびりと流れていた印象ですね。

最初にも書きましたが、インパクトという面では少し物足りなさがありますが、
流れる空気に癒された感じです。
楽しかったです。

もう少しゆっくり読めばよかったかもなぁ、と急いで読んだのは若干後悔してます^^;


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