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塩の街/有川浩(著) 読了

塩の街/有川浩(著)デビュー作ってやっぱりすごいなぁ。
って思いました。
その作家さんの全てがつまってますよね。

すごく面白かったです。
泣いたし、笑いました。

こんな世界観の話だとは全く想像もしてなかったんで設定にすごくビックリしました。
「海」も「空」もそれぞれ生物だったので「陸」も生物なんだと思ってたんでね。
生きてるといえば生きてるらしいですけどね。
それでも、他の二作とは随分違った相手で。

で、人々に訪れる恐怖がまた本当に怖い。
それによって生まれた他人という名の敵。
どうして男はそういうことしか考えないのか。
同じ男として本当に恥ずかしかったです。

自衛隊三部作をこれで3冊全て読んだことになります。
で、これが一番好きでしたね。
「塩の街」、「海の底」、「空の中」の順番ですね。
どれもよかったですけど、恋愛要素の部分で順番つけた感じですかね。

以下ネタバレ含みつつ感想続けます。
宇宙から飛来した塩の結晶。
そして、それが原因としか考えられない病・塩害。
人が塩化してしまう。

始まり方からてっきりリュックを背負った遼一が主人公なんだと思ってましたね。
そういうことだったんか。
そりゃ、カバンを荷台には積めないよな。
そして、彼も同じところへ。
しょっぱなから切なすぎです。

で、真奈の過去というほど過去ではないですが。
ほんと何で男はそんなことしか考えられないんだよ。
と同じ男としてほんとにほんとにムカつきました。

そんなところを助けてくれた秋庭。
陸自だとばかり思ってたんですけどね。
空自だったとは^^;
と知ったときは思いましたね。

結晶破壊部分が丸々なかったのはちょっと残念だったかなぁ。
まぁ、動かない物体撃つだけですけどね^^;
戦闘機奪うのも入江が裏で手を回してたみたいだしさ。
何かそこにももう少し話があってもよかった気がしたりで、
ちょっと物足りなかった感じはありました。

入江はなんなんでしょうねぇ。
どこか憎みきれなかったかな。
人体実験をしたことは当然許されるべきことじゃないけど。
その後の方のは引っ掻き回しただけといえば、そうなんだろうけど。
やっぱり全てを理解した上で引っ掻き回してたんだろうし。
遠縁の女性に関してはマジだったみたいですね。
演技だと思ってましたが、秋庭に迎えに来てもらって会話してる時の話からするとね。

その後もすごくよかったです。
特に好きだったのは野坂夫妻の話ですね。
正さんの思ってたイメージがこっち読んで変わりましたね。

ノブオはw
なんつぅかまぁ^^;
いろんな意味で可哀そうだけど笑ったね。
しっかり自分のしてしまったことを反省して、
最後には秋庭を茶化すというねw
やるねぇ。
で、ちゃんと本を出すっていうね。
2人に出会えたことは本当に運命だったんだろうなぁ。

 世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。

中学生なんにすごいなぁ。
って思いましたね。
僕はこんなフレーズすぐに出てこない自信があるw

自分たちはついでに救われただけ。
ってのは入江と同じにいたったのでね。
何か面白かったです。

秋庭と真奈には本当に幸せになってほしいですね。
子供の名前決めがどうなったのか気になるなぁw

ほんと楽しかったぁ。
辛いこととかムカついたこととかありますけど、
今とっても気分が良いです。
すごく心が温かい感じ。
ほわ~ん。てしてます。

有川さんの小説大好きだ♪

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