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屍者の帝国

2015年公開作品。
伊藤計劃・円城塔原作、「Project Itoh」の第1弾となる作品。
フランケンシュタインによる屍体蘇生術が普及し、
生活の中に当たり前に屍者が存在する世界。

たぶん原作に比べるとかなり端折ってあるんじゃなかろうか?
と思うんですけど、どうなんだろう。
色々とどういうことなのかと思うことが多かった。
魂とは、と追い求めていく姿には魅入るものはあったので、
楽しめましたが。

ワトソンの相棒といえば、と思っていたわけですが、
フライデーはそういうことではなかったんですね。
ホームズはホームズとして4年後に新たな相棒に。
ただ、その前のワトソンの自分への行為はどういう結果になったからなのか。
フライデーは一人で何かを追い求めているようですが。
ワトソンの方はどういう状況なのか。

屍者の利用を望んだ最初の理由が息子や旦那が戦争へ行くことを望まなかった女性たち。
というのが、なるほど、と思いましたね。
ただ、屍者とはいえ、そうして何度も傷つくことになるのは誰かの大切な人ではあるわけですが。

エジソンによって作られた機械人形のハダリー。
彼女も魂を追い求める一人だったわけですが、
エジソンにとってはそんなハダリーは失敗作になるらしい。
ノイズでしかない、と。
魂を求める心がある時点で魂はすでにあるようなものですよね。
だからこそ、エジソンにとっては望んだ結果ではなかったのかもしれないけど。

そんな彼女はその後、アイリーンという名前でワトソンたちを見守っていたようですが、
バーナビーはどういう立場になってたんだろうかね。

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