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京都西陣なごみ植物店 4 「豊臣秀吉に背いた桜」の謎/仲町六絵(著) 読了

京都西陣なごみ植物店 4 「豊臣秀吉に背いた桜」の謎/仲町六絵(著)その後を知りたいということもあったりはしますが、
最後まで楽しめました。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
すぐにどうするべきか出てきたわけじゃなく、
植物の探偵をしていた中で出会った人に教えてもらう形で出てきたんですね。
「和の植物の博物館」というのは。
どういう形にしていくかを考える中で、神苗と実菜が正式にお付き合いすることになったりも。
それに対しての雪伸の反応があっさりとしたものでしたね。
相手が神苗だったから、というのはあるのでしょうけど、
妹のような存在という側面もあったのでしょうかね?
ただ、花弥との関係もそれはそれで変わっているわけですけど。
出会いだったり学生の頃の考え方だったりが書かれてましたけど、
やっぱりどうして惹かれたのは花弥じゃなく、実菜だったんだろう、という気持ちがある。
特別だからこそ、恋や愛というところには感情が行かなかったのかな。

そんな雪伸は最後の依頼として祖父との思い出の場所を探してほしいと依頼。
思い出してみれば、場所に繋がるヒントは色々と聞いていたわけですが、
東京進出の準備など仕事の忙しさもあって、心に余裕があまりなかったようですね。

植物の探偵としては最初の話が良かった。
ミツマタと化粧品。
届けたい相手。
傷跡のことを気にしなくてもいい理由を話してくれたりもしてましたけど、
それは気にするよなぁ。
本人がそう思っていないとしても^^;
ただ、信頼がすごかったですね。
言ったのならば実現するのだろうと信じて疑わないというね。
そういう相手だからこそ、してあげたいと思うし、周りの人達も彼女に自然と惹かれるのでしょうね。
彼女のことがあったことで、縁が巡り巡って繋がったのかもしれないし。
そちらも今後どうなるのか気になるかな。

二つ目の話はまさか指紋でわかることになるとは。
奥さんもすごいですね。
思うところがあったりで、それだけというわけではもちろんなかったのでしょうけど。

三つ目の話はミノルくんとその友達。
後々どうなるのかはわからないですけども、中学受験を終えた直後にナンパしてるってすごいなw
そういう関係になりたいわけじゃない、ということですけど、
いい関係なのは間違いないですね。
葛布って知らなかったなぁ。
葛は食べるものとしての印象しかなかったので。
布の材料として使われていたのな。
今も続いているみたいですが、手間がかなりかかることで、
絹に変わっていったんですね。
それでも、もし、という願いがこもったご先祖様が残した種。
どうするんだろうなぁ。

最後の五つ目は博物館建設にあたってのお祖父さんからの謎。
そこには和久井家が抱えていく重責が。
狂い咲きは故意に引き起こされたものだったんですね。
それをしたご先祖様が当時どういうことを主に仕事にしていたのかはわかりませんけど、
実菜に至るまで植物に関わり続けているのは、なんて言うんでしょう、
懴悔の想いだったりは、元々、植物を大切にする想いがあればこそですし。
その歴史を知って会社は継がなかったとしても、両親も植物に関わり続けていますし。
大切にする想いが自然と受け継がれているのは素敵なことですね。
その上で、そういう歴史も受け継がれているのは、より植物との向き合い方を大切にしようと
思えるのでしょうね。

結果的に植物との関わり方も広がっているのがまたいいですよね。
実菜の探偵と博物館というのが、今後どう受け継がれていくのか。
どう伝えていく形になるのか、気になるところです。

最後のイラストは桜の葉だけじゃなく、笑顔の実菜の姿も。

1年空いたので、若干思い出しながらというところはありましたが、
最後まで楽しかったです。



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