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心の落としもの、お預かりしています ―こはるの駅遺失物係のにぎやかな日常―/行田尚希(著) 読了

心の落としもの、お預かりしています ―こはるの駅遺失物係のにぎやかな日常―/行田尚希(著)突如言い渡された辞令で遺失物係に異動となった日渡が、
かつて指導をしていた自由人な成島と、
ネガティブが止まらない須藤の二人に挟まれながら、
持ち込まれた落とし物の持ち主の想いに寄り添っていくこととなる。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
デビュー作のシリーズがよかっただけに、
どうしても他の作品に物足りなさを少し感じてしまうんですよね。
よかったのはよかったんですけどもね。

催眠術で本音をズバズバ言うようになった須藤がすごかったですね。
しかし、かかりやすすぎるだろうに^^;
覚えてなかったのは幸せなことだったでしょうね。
日渡も教えなかったわけで、覚えていたり教えたりしたら、
フェードアウトするようにいなくなっていたやもしれんですね。

自由人な成島はなんなんでしょうね。
先に顔を見せておけばいいのに、それをせずにパトロールにいったり。
それも必要があるわけじゃないけど、先に顔を出しておけば遅刻はしていないと
ちゃんと言えるのにね。
後はプライベートでデリケートな部分にも空気を読まずズカズカ踏み込むというね。
それがきっかけになる部分もありはしたけど、恐れ知らずにもほどがある^^;

前任者がトラウマになったほどの二人、ということだったわけですが、
日渡を見ている限り、そんな風には感じなかったりも。
すごい二人だとは思いましたけどね。
負担は大きいのでしょうけど、日渡がなんだかんだですぐに馴染んでるというか。
成島は元々知っていたというのも大きいのでしょうけどね。

一話はハリネズミ。
置いていってしまったとはいえ、苦しみながら病院までは辿り着いたってすごいな^^;
色々と危うかったわけではあるものの、それをきっかけに家族の誤解がなくなることに。
お嫁さんは動物が好きすぎるがゆえに離れていたのな。
猫が亡くなったときは近寄らないようにしていたとはいえ、
誰もいないところで悲しんでいたんじゃなかろうか。

二話はフルート。
名前が入っていたがために面倒なことになった話。
そこに繋がるのか、という感じでしたね。
ていうか、名前はちゃんと呼んであげましょうよ^^;
読み方がわからないにしても。
笛吹さんに関してはそういう読み方がちゃんとあったわけですしね。
難しい読みではあったけども。

三話は花束。
この話が一番ゴタゴタとしていたというか、そうさせたというか^^;
勘違いからあわやお別れに、というところをすんでで回避出来て本当によかったですね。
本社が東京と九州じゃ全然意味が違ってくるわな。
しかし、クレーム入れられてもしょうがないようなやり取りだったのに、
相手がいい人たちで本当によかったですね。
というか、勘という意味ではそういうところが一番強いんでしょうかね。
突っ込んでいい人と突っ込んじゃいけない人を感じ取っていて、
突っ込んじゃいけない人のときはそもそもタイミングよくいないとかありそう。

四話はヒーロー。
お母さんを守りたい男の子が必死に考えた作戦。
離婚理由含め、やっぱりな、というところではあったわけで、
今後がどうなるのか気になる家族でしたね。
会えるようにはなってるみたいですけど、理由が理由だから再婚ってなさそうだし。
けど、子供のことを考えると、というところで反省していたり、今回のことで、
ということもあり得るのかねぇ。
でもまぁ、三人でお出かけ出来るようになっていたのはいい方向を向いてることには
違いないのでしょうね。

シリーズとして続く予定なんだろうか?
もう少し読んでみたいところです。



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