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おとなりの晴明さん 第三集 ~陰陽師は夏の星を祝う~/仲町六絵(著) 読了

おとなりの晴明さん 第三集 ~陰陽師は夏の星を祝う~/仲町六絵(著)今回は日本を飛び出して台湾での話も。
あらすじを読んだ時に台北って日本にある地名なんだろうか?
と思ってましたけど、台湾の台北でよかったんか、と^^;
海外での話があると思っていなかったので驚きましたね。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
最初の話は奈良の祇園会に関するお話。
京都の祇園祭を見に来た立烏帽子の付喪神のことを
篁から聞いてお祭りを楽しみにながら出向くことに。
奈良の祇園会は順番決めでもめて戦となってなくなったとか。
呆れるというかなんというか。
今も続く祇園祭が羨ましく思っていたそうで。
多くの人に見てもらいたい、そのためのヒントをと祇園祭をこっそり見に来ていた。
というわけで、奈良に縁があるので出てきたのはシノブでしたね。
「奈良町ひとり陰陽師」の面々が登場。
桃花にとっての身近な陰陽師は晴明ですけど、
浮世離れしていて、今は徐々に現世に染まってきた彼とは違い、
現代の陰陽師の身近さに驚くことになったりも。
当たり前のようにシノブが陰陽師として街に溶け込んでますからね。
両親のリアクションがよかったなぁw
また彼らの話も読みたいですけど、続きは出さないのだろうか?
心配をかけられたことでシノブが少し意地悪をしたりもしていましたが、
立烏帽子の付喪神がそうやって見てきたことで気持ちの変化があったのはいいこととして、
彼の願いを叶えることに。
夢の中で大勢の人たちに見てもらうことにしたようですね。

二つ目の話は当人たちは真剣なのはわかるけれども、
笑ってしまうよなぁ^^;
帰っていいだろうかと桃花が前半に思うのもしょうがないという話ですよね。
そんな河童の川下りを見守ることになった桃花は一人旅だったわけで。
舞妓さんを助けた時の話が繋がってくるというね。
助けたこと自体はいいことですけど、心配されるのは当然ですよね^^;
それで一人旅を安全に終わらせることで安心させてほしい、と。
そういう形で娘の成長を見守る親というのはすごいなぁ。

三つ目が台湾の台北での話。
家族旅行で台湾に行ったわけですが、そこでモシナというものに目をつけられることに。
たまたま出会ったお婆さんから赤いリボンを注意され、
そこから自分で解決する方法を導いたわけですが、
そのお婆さんは観音菩薩様が姿を借りたものだったというね。
モシナは寂しい子が多いということで、騙すようなことをしてしまったことで罪悪感を抱いていた
桃花に感謝の気持ちを伝えた。
怖い思いをしていても、自然と別の側面を桃花は感じ取っていたのかもしれないですね。

四つ目はフクロウの親子の話。
フクロウの母親が亡くなった理由に心を痛めたり。
でも、その考えの中で自分の考え方に自分で不思議に思ったりも。
檻の中で一生を。
けれど、そうして囲われることで自然界ではありえない生き方も出来る。
それを彼らが望んでいるのか、というのは本当のところはわからないところではありますけどね。
立ち上がって声を出そうとしてるということは、生きたいということだと思うから、
少なくとも間違いであるはずはないと思いたいですね。
フクロウということで桃花が活躍をしてましたね。

最後は大雨で中止になるかもしれない、という状況になった五山の送り火を
無事成功させるために富子姫こと日野富子に協力を頼む話。
悪女として知られるらしい彼女の真実を聞かされた桃花は
それをどうにかしたいと夏休みの自由研究の題材に選ぶことに。
その中で真面目で優しいと思っていた中学時代の先生の別の側面を見たりして落ち込んだりも。
歴史が苦手な自分としては日野富子という存在自体初めて知ったとかいう感じなんですけど、
色々な文献を読めば別の側面がちゃんと見えてくるみたいですし、
あんな感じの押し付け方は教師としてダメだろうねぇ。
いい先生がそばにいるだけに余計に落差も感じたのかもしれないですね。
晴明たちは富子姫は現世におりてくるというのはわかっていたみたいですけど、
直前ではなく余裕を持って来てくれたのは桃花がいたから。
富子姫が大文字を始めた人だったのなぁ。
そりゃ、現世と関わることを避けていたとしても、
晴明たちがあまり焦ることなく待つわけですね。
前例もあったようですしね。
それでも、そこで冥官たちが当たり前のように思えば彼女も助けようとはしないでしょうけどね。
だから、晴明がもしもの時の準備はしっかりとしていたようですけどね。
というわけで、無事に五山の送り火は行われることに。

今回の話の中で晴明は自分と桃花との間に縁が出来たことを申し訳なく思っていたことを話したり、
桃花は篁から記憶を操作出来ると聞いて、自分の意志で今のままでいることを選んだり。
二人のあり方についても改めて触れられてましたね。
双葉を含めたときにはこれからについてで冥官に、という話も出たり。
ただ、生きている時に冥官を務めると篁のように早死することになる、と言われたりも。
冥官になるつもり、というのはないようですけどね。
今後考えが変わることもあるだろうし、生きている間は別にしなくてもいいでしょうしね。
とりあえず、進路としては京都にいる、ということだけは決まったみたいですね。
晴明が休暇を終えた後はどういう形で繋がっていくんだろうなぁ。

夏が終わり季節は秋へ。
秋はどんなことが起こるんだろうなぁ。



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