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終わる世界の片隅で、また君に恋をする/五十嵐雄策(著) 読了

終わる世界の片隅で、また君に恋をする/五十嵐雄策(著)よかったけど、
納得できない、って感じでしょうか。
物語の中での考え方もわからなくはないけど、
そんな風には考えられないかな。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
アキと桜良はいいように考え過ぎだろうと思った。
その考え方もわからなくはないんですけどね。
自分はそれを納得は出来なかったかな。
彼らもそれに抗いたいという気持ちはあったわけですが、
それを含めても、という感じです。

記憶の奪い方が中途半端ですよね。
客観的には残るけども、そこにあった感情は全く思い出せない。
忘れてしまった、という形で覚え続けるためとかってことなのかな、
とも考えましたけどね。
でも、鍵がはまるとわずかな時間ながら思い出すことが出来たりもする。
悲しまないために、とかってことだったら、そんなものすら必要ないしねぇ。

そもそもなんで別れにともなっての悲しみを全て奪われてしまわないといけないのか、
という話でもあるし。
全ての悲しみを勝手に悪いものとして決めつけられるのは納得出来ないわな。

自分との関係の浅い人から徐々にっていうのもどうなのかね。

で、桜良は死ぬ人の記憶が奪われていくんだということを言ってましたけど。
実際そうなんでしょうね。
亡くなった人の記憶が奪われてるのでしょうね。
病気であったり、事故であったり、天災だったり、色々と理由はあるのでしょう。
だったら、なおのこと忘れちゃいけない、とも思うけど、
それよりも何よりも、本当にその考え方であってんのか、と。
正直、記憶を奪われていなければ、踏みとどまれた人もいたんじゃないのか、
と思わなくもなかった。
忘却病が死へと背中を押してるんじゃないか、と考えましたね。

そもそも、亡くなったのならその人たちはどうなったのかとも思いますしねぇ。

とりあえず、全てにおいて不可解で勝手すぎる。
話自体はそれぞれよかったですけどね。
納得できない部分の方が多くて、読み終わったときのもやもや感がすごくありました。
アキは自分なりの答えを見つけてはいましたけど、
納得は出来なかったなぁ。

イラスト:ぶーた



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