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京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎/仲町六絵(著) 読了

京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎/仲町六絵(著)一つ一つが短いこともあって読みやすかったです。
ファンタジー要素のない作品ということだったわけですが、
今作も楽しんで読むことが出来ました。
ただ、「からくさ図書館来客簿」に比べると
度合いとしては落ちるところでしょうかね。
こちらはこちらで好きでしたけどね。
色々な植物の話も興味深かったですし、
知ってる地名がそんな縁のある場所だったのかと
知ることが出来たのも面白かったです。

続くのだろうと思うので、続刊を楽しみにしたいですね。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
登場した植物のイラストが最後に描かれてるのですが、
最初の話のものは本当に逆さまにしたチューリップだなぁ、と。
そんな植物があるんだと面白かった。
しかも、ほんのちょっと話だけでその正体にたどり着くという実菜の情報量もすごかったですね。

偶然の出会いから流されるままに植物の探偵の助手になることになったわけですが、
紙を真剣白刃取りにしていなくとも、いずれは出会っていたみたいですね。
植物園との繋がりがガッツリあったようですし。
そういう出会いがあってこそより惹かれるものもあったのでしょうけど。

しかし、神苗の春の女神というフレーズはなんだかこっ恥ずかしさがあるなぁw
そんな風に思っていたと知った時の実菜の反応が気になるところですね。

伊吹山と織田信長って繋がりがあったんですね。
田舎が近くなんですけど、全く知らなかった^^;
だから、そんな繋がりがあったのかと面白かったです。
新メニューのかき氷のイラストも併せて載せてほしかったなぁ。

彼氏が短歌に込めた想い。
何なのこのイチャイチャっぷりは、って感じだったねぇ。
そんな秘密が隠されていたとは。
相談してきた神苗の後輩は疑ってしまうことにはなりましたけど、
真実はただの惚気だったというね。
時間帯で全く色が異なる花ってあるんですね。
植物の名前もユーモアのある付け方で面白いですね。

なんともまぁ、めんどくさいのに絡まれた話も。
めんどくさいというよりはただただ危ない状況に巻き込まれたわけですけどね。
ただ、やらかしてくれたおかげで捕まえることも出来たり。
実菜の友達が危うかったよなぁ。
全く別のことだったのに繋がってしまうというね。

この話の時は神苗目線ではなく実菜目線になっていて、
お姉さんの花弥と秘密の話をしていたりも。
その時のことについて別の時に神苗が少し知ることになるわけですけど、
チャレンジ料理のことだと勘違いするというねw

そのあたりの気持ちについてはどういう感じで知っていくことになるのかも楽しみですね。

祖父から出された謎を解く子供たちからの依頼。
金庫を持たせてもらえなかった理由が面白かった。
物理的に壊そうとしてたのなw
そりゃ、持たせてもらえんわなぁ^^;
で、謎解きは実菜は答えはわかったわけですけど、
子供たちには自力で解かせるために彼女から追加のヒントを出すことに。
答えになった植物の斑模様は病気が関連してるものだったようで、
蛍に見立てることで日本では昔から愛されてきたもの。
でも、欧米諸国では敬遠されることが多かったみたいですね。
花としてはありがた迷惑なんでしょうけど、
病気だからダメ、と簡単に切り捨てない視点を持てるって素晴らしいことですね。

桜から茜色の染め物を。
そこに隠されていたのは名誉を守るためのものだった。
ただ、依頼人のお父さんは別の形で良いものを作れたのだから恥だとは思わずに再開してほしい、と。
けれど、願い叶わずで亡くなってしまうことに。
でも、想いは娘へと受け継がれ、植木店も次の代になって再開への道が見えることに。
桜から染めた茜色の着物がお母さんの手に届く日が楽しみですね。。
それに本来の目的であった開花時期を遅らせるということも上手くいってほしいですね。
お金もかかるし難しいことなんでしょうけども、スポンサーも見つかったしで、
今度は諦めずに成し遂げてほしいものですねぇ。

で、そこで明かされたのが実菜たちの祖父母についてのことだったりも。
本当に植物が好きな家系に育ってきたんだなぁ、と。

というわけで、続刊を楽しみに待ちたいですね。
今度はどんな植物の話がされるのか、
二人の関係がどうなっていくのか、
楽しみにしたいですねぇ。

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