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明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業/さとみ桜(著) 読了

明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業/さとみ桜(著)誰かと似た雰囲気があるんだけどなぁ、と思いながら読んでました。
結局、誰かは思い出せずです。

第23回電撃小説大賞受賞作は残り1冊残ってますが、
現状、一番好きな作品だったと思います。
あやかし新聞なんてタイトルだし、
てっきり妖怪が出てきて、という話なのかと
思っていたのですが、そういう話ではなく、
人と人との間ではどうしようもなく穏便に解決することが出来ないことを、
あやかしの存在を少しお借りして解決を、という話でした。

4つそれぞれいい話でしたけど、
最後のはうるっときましたねぇ。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
というわけで、書きましたが、てっきり妖怪が出てきてという話だと思ってたんですよね。
登場人物の誰かが実は妖怪でとかいうことなのかとね。
特に、艶煙なんて怪しさしかなかったですからねw
結局はただの妖怪好きってことだったらしいけど、本当なんかね?
と疑う気持ちはまだありますね^^;

立場やらで手を出せなかったり、言い出せなかったりすることを、
妖怪という緩衝材を使うことで穏便に解決したり、反省させたり、として。
その時のことを久馬が小新聞で書く。
先に書いて怖がらせたりもしますけどね。

そんな彼らのところに友人が彼の書いた記事で奉公先からいとまを出されたと知って
駆け込んできたのが香澄だった。
ただまぁ、実際は彼女の身の危険から守るために
彼女自身や彼女と恋仲にあった男性の協力があって出来たこと。
それならそれで友達なら話してくれててもよかっただろうにね^^;
素直すぎる子だし、胡散臭さ満点だったしで、上手く話せる自信がなかったのかもしれないですが。
変に心配かけるよりはねぇ。

そんなこんなで始まった関係。
香澄は彼らの裏稼業に協力し始めることに。
アホなことをして自分の貞操の危機を招いたりもしたわけですが、
その辺りは久馬が口では冷たく言ったりしつつも、裏でちゃんと手を回してくれてたみたいですね。
最初の段階から香澄が知らないだけで久馬が色々と手を回してくれていたらしいですしねぇ。

で、若い女性好きな旦那さんをこらしめたのが最初の話。
協力者は奥さんだったようで、日に日に変わる掛け軸は彼女が変えていた。
知らないときの香澄が怖さを感じるのは当然だわなぁ^^;
知ったら知ったでまた怖いけどもねw

二つ目の話はお金に物を言わせ、わがままし放題だった男を恐怖で震わせることに。
髪についてはそういうことだろうな、って感じだったわけですけど、
協力者は彼の父親だったのな。
いくらなんでも限界だったらしいね。
そりゃ、我慢も限界にくるだろうわなぁ。
解決した後も香澄が知らないだけで続いていたらしく海外に逃げることを選んだらしい。
海外で本物の怪異にあってさらに苦しめばいいんじゃない?
とか思ってしまったよ?w

三つ目の話はそういう終わらせ方にするのか、という感じで。
しかし、10歳の子が背負うには大きすぎる荷物を背負うことにはなってしまったよなぁ。
彬人には何の落ち度もなかったわけですからね。
大好きだった姉を奪われ、それをしていたのが実の母だと知ったというわけですからね。
小夜はたまにでいいから彼とあってあげてほしいなぁ。
それはそれで問題が出てくるかもしれんけども。
やりきれんなぁ、と思うところだった。

最後の話は久馬も関わっていた話。
久馬が噂だと思っていたことは真実だったとは。
亡くなる前は後悔をしていたらしいけど、遅いわなぁ。
その変化を時代が変わった時に出来ていれば、こんなすれ違いをすることはなかったのに。
香澄がなんとかしたいと立ち上がって艶煙に依頼という形で頼んだ。
上手くいって本当によかった。
集まった人たちの誰が悪いってわけでもなかったわけですからね。

その時に香澄は父親と久馬の間でやり取りがあったことも知ったり。
さてはて、3ヶ月だけという約束だった手伝いはこれからも続けていくことに。
艶煙はこれからも変わらないんだろうけど、
二人の関係がどうなっていくのか気になるところですね。

続きが出ることを楽しみにしたいかなぁ。

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