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シンドローム×エモーション/本田壱成(著) 読了

シンドローム×エモーション/本田壱成(著)面白いと思いはしたのですが、
物足りなさというか、少し惜しいという感じがあったかな?
何がどうというハッキリしたことはないのですけどね。
全体的にそういう感じがあったかなぁ、というところです。
面白かったのは面白かったです。
設定が好きでしたしね。

今度はもう少し早く新作が出てほしいものですね^^;

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シンドローム×エモーション/本田壱成(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
長い眠りに陥る病、スノウホワイト・シンドローム。
そこから目覚めた人たちはある自分たちでもコントロールすることの出来ない
新たな法則とでも呼ぶべき力を手にしていた。
そんな世界で特異な存在の少年と、長い眠りから目を覚ました少女の出会いから始まる物語。
二人の新たな繋がりが少年の心に変化を与えていく。

というわけで、設定が凝っていて面白かったです。

長い眠りに至るには強い感情の変化が原因で、それに起因する法則が与えられることになるわけですが、
自由自在に使えるものではなく、勝手に作用してしまうというものばかり。
しかも、ほとんどの人がトラウマが原因なために力を使うときに生じるフラッシュバックに
苦痛を伴うことにも。
常時発動しているものに関してはフラッシュバックは目覚めた直後の一回だけらしいけれども、
そちらはそちらで調節は可能だけども、不便なところもやっぱりあったりも。

ニコの力が今ひとつよくわからなかったのよなぁ。
ニコが調節してるってことはわかるけど、
それにしたって普通すぎる気がするというかなんというか。

そんなニコと出会うことになるのが特異な存在の環。
彼は人の正夢を複製し蓄積することが出来るという正夢を持つ。
そのため、同じ覚醒者からも疎まれる存在に。
ただ、本当に彼が特異なのは彼がスノウホワイト・シンドロームの長い眠りについていない、
ということだった。
その秘密は語られないまま終わっちゃったりするのかな?
とか思ったんですけど、しっかり語られていてよかった。

ヴェルナーとの戦いはよかったですねぇ。
二つの力の秘密に関しては予想通りという感じでしたけど、
そこで悠理の力を使うことになるとはねぇ。

で、ヴェルナーのパートナーが覚醒者となった理由。
一体どれほどの想いで祈ったのか。
それだけの想いをもってしても、正しくは伝わらない想い、
というのもまた難しいものですね。
口に出さなければ伝わらないものなんですね。

そんなこんなで、この世界は作られた世界だった。
魔女は繋がりを求めて世界を見る存在として環を作りだした。
その時の負荷によって悪夢の日が生まれ、大量の覚醒者の暴走が引き起こされた。

何で穂積と焔の魂の創始者はこの世界に取り残されることになったのかね?
考え方が極端に違ったのは別に変なことではないだろうな、とは思う。
樹の先に外の世界を見るのも、そのための手段を許せないのも。
で、穂積は許せないから止めるだけではなく、違う手段をしっかりと考えて進めてもいたわけで、
それが結果として実を結ぶことにはなるのでしょうかね。
環を作ったりはするのに二人を放置してるのは意味があったりはするのかな?

設定は本当に面白かったんですけどね。
面白いと実際思いもしてるんですけど、やっぱり何か物足りなさはあったかなぁ。
何が理由だったんだろうかなぁ?

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