edit

七日間の幽霊、八日目の彼女/五十嵐雄策(著) 読了

七日間の幽霊、八日目の彼女/五十嵐雄策(著)よかったけれども、よくある感じ、
という最初に持った印象はそのままだったかな。

関連記事
七日間の幽霊、八日目の彼女/五十嵐雄策(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
一夏の方は違和感を覚える部分が結構あったので、早い段階でこういうことだろうな、
という予想は出来ましたね。
ただ、明良の方はどういうことなのやら?という感じでしたね。

一週間限定とはいえ、周りが本当に協力的でしたよね。
一番最初は一体どう説明をして始めたのか、というのが知りたかったねぇ。
明良の家族に関しては一夏側の事情を知ってるでしょうけど、
友達に関しては家族ほどは知らなかったでしょうしね。
心配していて、なんとかしたい、とは思っていても、
一夏の申し出というのは受け入れ難いものもあったんじゃないかと。
彼女自身も無駄に引っ掻き回しているだけなんじゃないか、とも思ってましたしね。

ただ、一つ思うのは記憶が一週間しか保たないことを何で本人が知らないままで過ごしていたのか。
それは本人に伝えておくべきことじゃなかったのかね?
日記であるとか、メモであるとか、本人がそれを自覚する方法を作らせるべきだったんじゃ?
と思えてならなかった。

ショックがきっかけでそうなってしまった。
だから、言えなかった、という最初はわからんでもないけど、
それを五年間も続ける、というのは非常におかしいと感じた。
そのあやふやな記憶というのは明良が一番危なくなると思うけどね。
おかしいと感じる記憶は辻褄があうように改変されるとかんとかって話だったみたいですけど、
それを繰り返し続けたら、どこかできっとおかしくなってたと思う。
ていうか、そういうのが降り積もった結果、一夏との夏で少しずつ変化が出ていたのだろうとも思う。
それを考えればよかったんじゃないのかともなるけど、それはひどく感じてしまうかな。

喜多嶋さんに関してはそれは自分を責めるわな。
責めるなという方が無理がある。
ちょっとした意地悪が引き起こしてしまった事故。
一夏がそうであったように、彼女もまた明良を支えていた。
ただまぁ、そこにあった恋心は実ることはないわけですけど、
その気持ちは十分に明良に届いてましたね。
これから彼女も前を向いて歩いて行ってほしいですね。

葉月は本人よりも早く気持ちを察していた感じでしたね。
その上で、兄のためにどうすべきかを考えて動いていたんでしょうね。
口ではツンケンしてる部分が多かったですけど、本当にお兄ちゃんが大好きなんだろうな、
というのがわかった。

しかし、千夏の用意が良すぎるだろうて。
それも「たら」、「れば」になりますけどね。
そういうことを準備していたから、という風にも感じてしまいましたね。
なんでそんなもしかしたら、の準備をしたのかと、不思議に思えてならなかった。
それでも、そこにも大好きだという気持ちが目一杯つめ込まれていたわけですけどね。

というわけで、よかった、けど、という感じの作品でしたね。
ただまぁ、作風は嫌いではないので次回作も楽しみにしたいですね。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

七日間の幽霊、八日目の彼女 [ 五十嵐 雄策 ]
価格:637円(税込、送料無料) (2016/8/25時点)



トラックバック

TB*URL

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

template by Lazy Diary

copyright © ぐ~たらにっき all rights reserved.