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神様の御用人 6/浅葉なつ(著) 読了

神様の御用人 6/浅葉なつ(著)今回の神様は真実を知ることへの怖さを抱えていた神様たちでしたね。
でもって、東京と福岡という遠出回でもあったので、
良彦としては懐事情がなかなかに厳しいところでもありましたね^^;
東京に関しては旅費はほとんどを出してもらえていたわけですが、
福岡に関しては自腹だったのかな?
今後、行動範囲が広くなったら本当に良彦はどうするのかね^^;

東京での話の中であった大国主神と良彦のやり取りは本当に
神様と人の子という感じではなかったですよね。
毎度思う、良彦のこの神様との接し方は一体何なのでしょうね。
何でそういう接し方が出来るんだろうねぇ。

今回もよかったし、7巻も楽しみな終わり方になってましたね。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
というわけで、孝太郎に連れられて東京へと初めて降り立った良彦。
そこで出会ったのは非業の死をとげ、怨霊とかした人間を鎮めるために神格化された、
平将門だった。
良彦は自分の首を落とした藤原秀郷の末裔の男を呪うことに協力するように頼まれた。
偶然出会った男性がその相手だったわけですが、
なんとも奇跡的な勘違いをする男性だったわけですね。
ある程度の霊感はあるのに、それを全て奇跡的な勘違いをする。
さらに自分への危害が加わるときには奇跡的に回避するというね。
そんな理知的で現実主義者な男性は妹を超絶的に溺愛する人でもあった。

しかしまぁ、将門のいじわるの仕方がなんとも回りくどいw
地味に嫌ですけどね^^;
しかも、後々の話でわかるわけですけど、
彼の思惑としては将門のしていたことは助けになっていたりもしたわけで。

で、将門の本当の御用は彼を呪うことではなく、真実を知ること。
戦乱の中で将門がただ一人心を許した相手。
そんな彼女の裏切りが真実だったのかどうか。
将門が愛していたのは秀郷の妹である桔梗だった。
そんな桔梗は将門への想いから今までずっと霊になって彷徨い続けていたんですね。
将門を裏切ったつもりはなかった。
そのことで自分を責めて入水をしたということらしい。

そんなこんなで将門は真実と向き合えたわけですが、
その後どうしたんだろう?
幽霊になった彼女と話をすることは出来たりしたのかね?
そういうことは許されないのかね?

で、一人取り残されていた男性は実は孝太郎が良彦を東京に連れてきて会わせたかった相手。
ということで、穂乃果のお兄さんである怜司さんだったというね。
女の子向けのアニメのグッズはもういらないと思うよ^^;
会えなかった間に写真やらで穂乃果を見てはいたみたいですけど、
怜司の中では離れた10年以上前で止まってたんでしょうね。

天眼の関係で苦しんでいた穂乃果の姿を見ていて、
さらに自分の行動で彼女を傷つけてしまった。
だから、穂乃果のために離れることを選んで東京に出た。
で、東京の大学に進学していた孝太郎と出会って、彼に穂乃果の情報を送ってもらっていた。
そんな中での良彦の登場で会わせろ、ということだったみたいですね。
妹大好きなお兄ちゃんだから仕方ないね^^;
かなり怖い感じでしたけどもw

そんな怜司さんとのことも絡みつつ登場した神様は二柱。
武神、軍神として有名な建御雷之男神。
そんな彼に仕える剣神である経津主神。
大国主神とは因縁のある二柱なようで、ものすごい嫌がってましたねw

建御雷之男神の御用は自分に仕える人の子を連れて来い、ということだった。
これまで世話は経津主神がしていたのに、なぜ、ということだったわけですが、
彼は声が出なくなっていたらしい。
力が削がれて、ということではあるわけですが、建御雷之男神は自分で理由はわかっていたんですね。
その理由を経津主神に知られないために離れようとした。
怜司と同じような理由だったわけですね。
相手を思って勝手に離れようとした。

でも、それはどちらも幸せになれない選択だった。

建御雷之男神が苦しんでいたのは経津主神のかつての名前が言えないことだった。
元々巫女だった彼女を自分の都合で神様にしてしまったんじゃないか。
彼女から選択肢を奪ってしまったんじゃないか。
そんな後悔から彼の声は奪われてしまっていた。

でも、経津主神は自分の決断を一度足りとも後悔したことはなかった。
そのすれ違いを良彦が解決。
そして、そんな二柱のやり取りを見ていた怜司さんと穂乃果のすれ違いも解消。

穂乃果は良彦から兄とのことをもう一度思い出してほしいと言われて、
東京へと向かうことにしたわけで、大国主神と須勢理毘売に連れて来てもらったんですね。
東京では須勢理毘売の運転で。
大国主神がぐったりしていたけど、一体どんな運転をしたのかとね^^;

というわけで、二柱のすれ違い、兄妹のすれ違いが解消。
が、兄妹の方は良彦にとってはあまりよろしくない状況になりましたねw
これから一体どうなるのかなw

東京の次は福岡へ。
宗像大社の三女神。
彼女たちの現代へと繋ぎたい想い。
長女である田心姫神は巫女がいたことの証明を望んだ。
そんな彼女たちの記憶に残る最後の巫女の存在。
サナという大陸から流れ着いた少女と三女神、
特に次女の市杵島姫神の日々。

サナの居場所を守ろうとした。
でも、彼女からまた故郷を奪ってしまった。
そういう後悔を抱えていると知っていた田心姫神が妹のために御用を頼んだ、
という形だったんですね。

そして、そんな良彦の動きとは別に一人の女性、綾子さんがそうとは知らずに三女神とサナの物語の
確信に触れていた。
サナという巫女がいた、という確かな記録が受け継がれていたんですね。
サナの日記という形で。
良彦は天皇に嫁いだことで古事記の編纂に関わり三女神のことを正しく残した。
それが三女神のことを憎んでおらず、第二の故郷を大事に想っていたことの証明だった、
としたわけですが、それよりももっと明らかなものがあったのですね。
いつの日か、それが正しく発表された時、三女神は今回以上に嬉しく思うのでしょうね。
読めない文字が多かったものの、そこに込められた三人の姉への感謝と愛情。
真摯に向き合って、愛を与えてくれたからこそサナは故郷を離れても幸せでいられたのでしょうね。
前島さんにはぜひとも偽物ではないと判断して世に出してほしいものですね。
役ではなく本物が見られるようになれば、
三女神なら彼女の字からすぐにサナだと気付くでしょうしね。

どの話もよかったですけど、最後の話はたまらなかったですねぇ。
本当によかった。

そんな三女神の話にはもう一つ裏があったようで。
田心姫神が妹の市杵島姫神のために御用を頼んだわけですけど、
そんな御用を見守っていた神様が一柱いた。
それは三女神の父親にあたる須佐之男命だった。
彼は良彦がどういう人かを娘たちの御用で見極めようとしていたんですね。
そんな須佐之男命は良彦が真に救える者かどうか自分の目で見極めようとしてるらしい。
一体何が始まるのかな?

というわけで、七巻も非常に楽しみな終わり方でしたね。

さてはて、今回は黄金の出番がほとんどなかった感じですね。
良彦がしっかりしてきたことで黄金の助けが必要なくなってきたということなのでしょうかね。
でも、もっと出番があってもいいのですよ?w
やっぱり黄金もいてこその作品ですからね。

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