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弾丸スタントヒーローズ/美奈川護(著) 読了

弾丸スタントヒーローズ/美奈川護(著)読む時間がなくて時間がかかってしまいましたが、
「ドラフィル!」と同じくらい楽しめました。

帯の部分のコメントにわざわざ続編を、なんて部分を使ってるということは、
続編があると考えていいのでしょうね。
楽しみにしたいと思います。

というわけで、物語は冴えない大学生だった女の子が
スタントの世界に惹かれ、その世界に足を踏み入れるというもの。
そこで彼女はそれまで自分を守るために、逃げ続けていた事実と向き合っていくことに。
そして、心身ともに成長していく。
ただ、心には少年が抱くような純粋な気持ちも芽生えさせながら。

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弾丸スタントヒーローズ/美奈川護(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
続編云々に関しては本当にあってほしいですね。
まぁ、あまり出てきて本当のことがわかったとしてもイラッとするだけになりそうな気もしますけど、
諸悪の根源である母親が出てこないままで終わってますからね。
それはそれでスッキリしない部分はありました。
出てきて、実際のところをちゃんと娘達に話してほしい。
娘達が感じてるままな気もしますけども。
ていうか、千鶴が思うように娘達を自分の装飾品だと考えてるような人が、
嗣美が女優として活躍してる現状で出てきていない、というのもおかしな話だと思うんですよね。
そこに千鶴のスタントがあるわけですが、母親ならどちらがどちらと気づきそうだし。
その辺りでやっぱり出てくるんじゃないかとは思いますけど、どうなるのかねぇ。

でだ、嗣美が聞いた母親の言葉の意味。
間違えた。
そのままの意味としてしか考えられないですけどね。
その後に目を覚ました千鶴の方に言った言葉もありますしね。
ただまぁ、本当はそうじゃなかった、とは思いたいところではありますが。

千鶴と嗣美の関係はどういうことなのかと思っていたわけですけど、
入れ替わってんのかな、と思ってましたね。
父親も気付いてないとかそういうことなのかと。
実際のところ、入れ替わったようなものではあったわけですが、
気持ちの面で、ということだったみたいですね。

そっくりな双子であろうとも、
やっぱり言葉や行動で示さないと気持ちは伝わらないものですね。

というわけで、個人的には母親のことがすごく気になりましたね。
何なんだ、こいつは、という感じですけども。

そんな母親に対して父親が本当にいいお父さんでね。
ちょっとしか出てこないですけど、それがよくわかりました。
千鶴と嗣美は今回のことで少し気持ちの整理もついたわけですし、
嗣美は実家に顔を出してあげてほしいですね。

周りの人には小さな変化でも嗣美にとっては大きな変化の改名。
一文字だけ、というのは、そこに姉の想いもちゃんと背負ってるということなのでしょうね。

スタントの方は影の中の光、ということで見えないところの重要さが描かれていましたが、
大手のやり方の汚さの方が目についてしまったかなぁ、と。
元々の確執は大手の方が作ったのにね。
そりゃ、エース級を引き抜いたことにはなったのかもしれないけど、
そうさせたのも相手が全て悪いわけだしねぇ。
スタントで安全を削るとか頭おかしいとしか言いようがないもの。
直に見たことがなくても、そんなことは誰だってわかるよなぁ。

千鶴の事情を知っていた美作が彼女を守るために無理をしたりも。
戻ってきた時のセリフがかっこいいなぁ、と思いましたね。
戻ってくることを信じて疑わなかった千鶴もよかった。
美作のようにお父さんも指導者として復帰をきっと成し遂げそうだな、と思うところですね。

スタントマンの地位向上というのは実際のところはどうなってるのでしょうかね?
憧れの存在として戦隊ヒーローを始めとしたスーツアクターの話がよく出てきたわけですけど、
本当に欠かせない存在ですよね。
出来ない無茶をするための存在なのに、その地位が低いってどう考えてもおかしな話ですよね。
変わってくるといいなぁ、と本当に思いました。

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