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アンマーとぼくら/有川浩(著) 読了

アンマーとぼくら/有川浩(著)今作もよかったです。
ただ、今回は有川さんぽくないとなんとなく感じました。
どこがどうと言われるとなんとも言えませんが、
ただなんとなく何かぽくない感じの話な気がしました。
それはそれで楽しめましたけどね。
思ってたのと違った、というのもあったかもしれないです。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
よかったけど、克己は好きになれなかったかなぁ。
態度に関するところは後々わかってくることではあるのですけど、
何なん、と終盤まで思ってましたねぇ。

沖縄という地が起こしてくれた三日間の奇跡。

結末はそっちだったのか、と。
リョウ自身も思ってたけど、どう考えてもリョウが、と考えるのが自然な流れでしたよね。
幼い頃の自分とやり取りをしたりもしてましたし。
自分の過去を自分で変えもしてましたし。
本当に大人のリョウが変えたのかなんなのかよくはわからないですけど。
あったはずの未来というのはどういうものになっていたのでしょうかね。

でも、実際は晴子さんが亡くなった、ということだった。
そして、リョウが意識を失っていたのはほんの1時間ほど。
その間にとても大切な時間を過ごした。
それは決して夢ではなかった。
沖縄が与えてくれた三日間の奇跡の時間。

晴子さんは本当に幸せだったんだろうなぁ。
ただまぁ、克己があっさりと死にすぎだろう、と。
散々自分のわがままをしてきたのに、何で最期までわがままを通して逝くのかと。
たったの4、5年でかけがえのない家族を作ってねぇ。
普段は本当にどうしようもないけど、いい男すぎるだろう、と。

しかし、三日間の中で晴子さんは色々と食べ過ぎでしょうに^^;

自分の中で線引したお母さんの呼び方。
「お母さん」と「おかあさん」。
ひらがなで思うことでしっくりと来たみたいですね。

しかし、絵は何でそこで二人を、とはならなかったんだろうなぁ。
この頃は別に毛嫌いしていたわけじゃないですしね。
別に二人並べてもなんら問題はなかったでしょうにね。
もしそうしていたら克己はどう反応してたんだろう。
その頃だとそれはそれで許せなかったんだろうかなぁ。
どちらか、という選択しか出来なかったのは、いくら大人ぶろうとも
やっぱり子供、ということだったんでしょうかね。

リョウは本当にいい友達と出会いましたよね。
絵のことでは勝手に突っ走ってしまったわけですけど、
克己さんが亡くなった時の学校での男前な行動が本当によかった。
この関係を親友と呼ぶのだろうな、と。

読み終わってスッキリしたので書きたいと思っていたことを忘れてしまった。
どうしようもない父親ですけど、この父親があってこその、この親子。
晴子さんはもちろんですけど、リョウは本当に幸せ者ですよね。
素敵なお母さんが二人もいたんだから。
だからこそ、三日間だけじゃなく、ちゃんと親孝行をさせてあげてほしかった。
幸せだったのはわかるけれども、幸せだったからこそやっぱりね、と。

とてもよかったです。

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