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拝啓、十年後の君へ。/天沢夏月(著) 読了

拝啓、十年後の君へ。/天沢夏月(著)苦手な方かなぁ、とは思っていて、
当たりはしたものの、今回はよかったです。

あとがきを読んで、ミステリの予定だったことにビックリした。
天沢さんといえば、青春モノですからね。
ただまぁ、そればっかりもいられないのでしょうけど。

しかし、タイムカプセルを郵送でってすごいな。
そりゃ集まるのは大変かもしれないけど、
全員でないにしても集まろうとすることがまず大事だと思うけど^^;
送り方も投げっぱなしすぎるしね。
忘れ去られるよりはいいんでしょうけどもね^^;
まぁ、こんな変則的な形だったからこそ、
青春真っ只中で迷っている彼らが動き出すきっかけになったんでしょうけどね。

この子たちはちゃんと同窓会をするべきだろうね^^;
小学1年生のころのことはどうあれ、
この時のことを色々な想いで話せるでしょうしね。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
というわけで、描かれたのは6人の話。
それぞれ別の道を進んでいて、色々と悩みを抱えていたわけですが、
小学1年生の頃の自分からの手紙をきっかけに、
その悩みと向き合っていくことになる。

タイムカプセルだけではなく、知らないうちに同級生と繋がりを持っていたりもして、
そこでも影響を受けたり。
その後、どういう反応をしたのか、というのが気になるので同窓会があったら
面白いよなぁ、と思いました。

トウヤのところで出てきた女の子がミカとは最初気づかなかったなぁ。
全然雰囲気が違ったからね。
トウヤの前では本来の彼女であれたからなんでしょうけど。
トウヤの背中は押したのに、本人はしばらくグズグズとしてたのな、
という感じもあったり。
形から入るタイプということで、バッサリ髪を切って再スタート。
というのは二人ともだったのでなんだかおかしかったですねw
再会した時に二人がどんな話をして、実は同級生だったと知った時どういう反応するのか
すごく気になりましたね。
その後が描かれていない分、メインとなった最初と最後の二人であるチヒロとアキラの話より
好きだったかなぁ。

ユウの話でのやり取りの相手は誰なのかはすぐに想像はつきましたけど、
隣の千代田さんとチヒロの関係ってどういう繋がりだったんだろう?
美術部だとかってことなんかな?
しかし、チヒロは小学4年生の頃に随分と大人なことを言ってたんだなぁ^^;
そんなユウのマンガが巡り巡ってミカの背中を押したりしたのもいいですね。
ユウとしては入れたつもりは全くなかったのでしょうけどね。

トキコの話は変に印象に残ったかなぁ、と。
後半がわりとトントン拍子に話が進んだり、
ワークショップへの流れを見てると、そんなにコミュ障なんかね?
と思ったけどね。
そこで偶然アキラと出会って、アキラの話を聞くことになったり。
トキコが現在進行形で引きこもっていたわけですが、
アキラもかつては引きこもりだった、と。
そんな彼からのアドバイスはトキコにこれでもかと染みこんだみたいですね。
話を聞いた時は違う反応をしていたけれども。

そして、チヒロとアキラの話。
6人ともなかなか踏み出せないでいる、というは内容だったわけですけど、
アキラは誰にも増して、って感じでしたね。

石川さんはいい子だったねぇ。
あれだけ一途だと次に、というのはどうなんでしょうね。
きっぱり踏み出せるものなのか、しばらくはうじうじとしてしまうのか。
それでももっといい恋ができていると思いたいですね。
幸せになってほしいと出番は少ないながらにも思いました。

そんな石川さんに背中を押してもらってようやくチヒロの前へ。
まだまだぎこちない二人がこれからどういう話をして、
どういう時間を共有していくのか。
10年以上の時間を経て仲直りをして、大事なものを互いに返せて、
とした二人の奇跡が、ここがピークではなく、
これからどんどんと幸せになっていく始まりでしなかい、と願いたいですね。
カッコ悪い部分も見せることが出来るといいねぇ。

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