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チョコレート・コンフュージョン/星奏なつめ(著) 読了

チョコレート・コンフュージョン/星奏なつめ(著)久しぶりに一気に読んでしまいました。
月曜日だったからあまり遅くならずにすんだけども、
早く寝るつもりだったのが随分と遅くなってしまいましたね。

というわけで、自分好みド真ん中のラブコメ展開でした。
本当にドンピシャすぎて読むのが止まりませんでしたね。
有川浩さんのラブコメ展開が好きな人はきっと好きなんじゃないかな?
と思いました、たぶん^^;

前半の当人たちは切羽詰まってるのでしょうけど、
交互に描かれることで互いの心情がわかるから、
笑うしかない展開でニヤニヤが止まらなかったり。
少しずつ相手を知ることで変わっていく気持ちの中で、
また違ったニヤニヤをさせられたり。
終盤ではグッと来ることもあったりと、
本当に最初から最後まで楽しかったです。

デビュー作でこれだと次回作の期待度が否応にもあがってしまうので、
期待し過ぎないように次回作を楽しみにしたいと思います。

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チョコレート・コンフュージョン/星奏なつめ(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
取り上げた人が可愛い赤ちゃんです、と言うのを躊躇ってしまう目つきで生まれてきた龍夫。
そんな容姿から本来の彼とはかけ離れた黒い噂が絶えなかった。
龍夫自身も口下手なため、それを弁明することもなく、
自分の人生はそういうものだと諦めていた。

そんな中で訪れた転機。
それがバレンタインデーを翌日に控えた金曜日の会社でのことだった。
ひょんなことからただ遠くから見つめているだけでいいと思っていた想い人から
チョコを渡された。
これは義理だとわかっていても喜ばずにはいられなかった。
が、それは義理ではなかった。

ということで、そこから誤解続きの恋が始まるわけですね。

どちらの心情も描かれてるから本当に前半の勘違い具合が楽しくてしょうがなかったですw

義理ではなかったチョコの正体。
龍夫にとっては本命に、千紗にとってはただのお礼というか恐すぎてw

龍夫は千紗は自分にも分け隔てなく接してくれる天使だと思っていたわけですが、
千紗の方は大人のレディーとして怖さを隠して振舞っていただけ。
話すときはこれでもかと気合を入れないとダメなほどに。

何で龍夫が本命だと思ったのかというと単なる安い義理チョコだったわけですが、
それは千紗が親友が間違って大量に購入した義理チョコの処理を助けたため。
その中に仕込まれていた恵里子の爆弾。
ちょっとしたサプライズで相手を驚かせようと思った
愛していますと書かれたメッセージが見事に的中したわけですね。

それを冗談と受け取れない相手だったことで始まった偽の恋人関係。
本当のことを話せばいいじゃないか、ということですが、
相手は黒い噂の絶えない龍夫。
それが全くの誤解であると言い切れるほどに知ってる人は会社には誰もいない。

けれど、それが龍夫という千紗が夢見た王子様の理想そのものだったというね。
彼女は大学生の時に付き合った相手がダメ男だったらしく、
それ以来、恋を避けるようになっていた。
で、恋愛経験も乏しい彼女は恵里子から中学生かと言われるほどに夢見る乙女。
胸の中の子猫がって表現が好きだなぁw

でまぁ、そんな彼女の理想的な言葉や行動をしてくれる龍夫に少しずつ惹かれていく。
惹かれていってもしばらくはひどい言いようだったわけですが、
龍夫もそう言われても仕方がない行動を多々してたわけでね^^;
理由を話せば理解は出来る話で、潔癖症なところからくる行動だったわけですが。
その容姿からそんな風には思ってもらえず、
思えるはずもなくw
龍夫目線で話が進んでてもおかしく感じてしまうんだもん^^;

そして、龍夫の本当の姿。
優しい面やバカ真面目な面を知って、さらに惹かれ、
自分の気持ちも認めたわけですが、
きっかけが事故であり誤解。
それをどうしたものかと悩んでいる間に告げられた龍夫からのプロポーズ。
龍夫の真摯な想いに対して千紗は受け取ることが出来なかった。

そりゃ、無理だよなぁ、と。
自分が本当はどう思ってたかを龍夫は知らず、勘違いをしたまま、
自分にとってとても大切な母親と重ねていたことを知ったから。
けど、そこでそうやって悩み、苦しむ千紗だからこそ龍夫は本当に惚れたんだと思う。
確かに怖さを感じていて、大人のレディーとして振る舞うために強がっていたとしても、
それでも龍夫にも分け隔てなく接していたのは、
やっぱり千紗が本当に優しい人だからだと思うから。

龍夫の全く似ていない妹の莉衣奈。
龍夫にバイトの話をしてる流れでどうなるかはわかってましたけども、
千紗にちょっかいを出すならちゃんと名乗りなさいw
莉衣奈としては兄と上手くいってほしいから、背中を押したつもりでしょうけど、
逆効果にもほどがあったぞw

後、アドバイスするなら最後までしっかりしてあげて^^;
お礼に物をねだってるけどお兄ちゃん好きなのはしっかり伝わってきてたんでね。
だからこそ、曖昧な表現じゃなくてちゃんとね。
巻物でストールやらなんてものに思い至るわけがないでしょうてw
それでも本物巻物を用意する龍夫も龍夫ですが^^;
極めつけはデートでの格好。
コーディネートしてあげてほしかったw
何でそんなマフィアみたいな格好を選択するのかとねw
いや、だからといって他の格好で似合うのがあるかといえば、
その顔のせいでなかなかないのかもしれないけど。
それでももうちょっとなんとかなったんじゃないかと^^;

しかしまぁ、恵里子はすごく楽しんでましたね^^;
そんな彼女から流れた情報で龍夫は真実を知ってしまうことに。
恵里子が男性に話したのは千紗が本気で恋をする前でしょうから、
しょうがない話でしょうけどね。
本気で親友を心配してもいたのはわかるので。
でも、莉衣奈のことで愚痴ってるときに彼女の情報網ならつかめなかったのかね?
妹だったって。
あの場面でそんなこと言われても信じられそうもないかもですが。
どっちみちそんなの関係なく気持ちをぶつけようという風にはなったんですけどね。

そんなこんなで千紗が本当のことを話す前に知ってしまった龍夫。
千紗は龍夫が自分に対して怒っていると思っていたわけですが、
龍夫が怒っていたのは自分自身に対してだった。

そうして起こった痴話喧嘩w
本当にただの痴話喧嘩ですよねぇ^^;
互いに相手の気持ちを誤解してすれ違っての結果。
千紗の取り乱し方が可愛かったですねぇw
ただまぁ、以前の龍夫に対する感情が駄々漏れしてましたがw
それまでにもちょくちょく本音がこぼれてましたけどね^^;

というわけで、痴話喧嘩からのイチャイチャタイムへ。
二人のその後はもちろんですが、莉衣奈や恵里子のその後も気になるところですね。
最後の騒動に関して二人が聞いたら二人とも爆笑しそうな気がしてならないw
でも、幸せになった二人を祝福してくれるでしょうね。

本当に最初から最後まで楽しかった。


サイドストーリー
 恋はサーモン味!

本編より前の話。
龍夫が千紗を好きになったきっかけの話だったりとWEBの書き下ろし小説としては
長めな感じになってましたね。
冷やすものでおにぎりってどうしてかとw
なかったらないでいいと思うよ^^;
で、もらった龍夫は龍夫で洗って返します、ってそれ返してもらっても、
食べられないからねw
散々、千紗は龍夫のことをズレてるって言ってたけど、
やっぱり千紗は千紗でズレてるんだろうな、と思った^^;

しかし、恵里子はすごいなw
役員も顎で上手く使うとはw
彼女は一体何になりたいんだろうか^^;

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