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からくさ図書館来客簿 第四集 ~冥官・小野篁と夏のからくり~/仲町六絵(著) 読了

からくさ図書館来客簿 第四集 ~冥官・小野篁と夏のからくり~/仲町六絵(著)今回は冥官の人たちにスポットが強く当たっていた感じですかね。
篁や時子はもちろんですが、茜や太田のことにも触れたり。

今回の道なしはこれまでの縁から繋がったり、
これまでの縁に繋がったりする感じになってましたね。
それは今を生きる人だけじゃなくて道なしとして
天道におくられた人たちの間でも繋がっていたり。
というわけで、縁だったりで人が繋がっていくのがいいですね。
道なしの人たちは生きた環境が随分と違う人達なのに、
繋がりが出来るというのがいいよなぁ。

次巻では秋のことが描かれそうな感じですが、
どういう話になるのか楽しみですねぇ。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
というわけで、今回は篁のもとを離れて時子が修行することに。
茜のもとで丁稚奉公。
太田のところで武者修行。
という感じに。
篁は晴明にまんまとしてやられた感じになってましたね。

しかしまぁ、茜のところでは修行になったのかね?w
お店の手伝いはしてましたけどね。
その辺りはこれからになるのかねぇ?
休館日にまた手伝いに行くのだろうし。

そんな茜の過去も話されたり。
篁の苦手意識は憧れていた人だったことから来てたんですね。
理想と現実が違っていてショックを受けたりもしたようで。
で、それは二つ目の理由で一つ目として話されたのは
道なしだった時子を前にした時の自分を見られているから。

で、茜の本当の名前だったり生きていた頃に抱えていた思いだったりも話されたり。
時子には話した冥官になった理由。
でも、今は続けている理由は変わってきたみたいですね。

太田のところではしっかりと修行をしてましたね。
道なしをおくる手伝いを。

その太田に関しては現在のことが色々とわかったりも。
今は野菜の移動販売のアルバイトをしてるのな。
で、月に2回ほど剣術道場に。
人に自然と好かれる人のようですね。

そんな太田から繋がった道なし。
右腕を失った仏像の話。
そういう真実があったのなぁ、と
確かに仏像を傷つけたわけですけど、
その代わりに多くの人と他の仏像を守ることになったわけですからね。
悔やむ気持ちがあるのは当然でしょうけどね。
そうやって道なしになって残っていたことで、
これからに繋がることにもなったりして、
良い形で彼の想いが受け継がれていくことになってよかったですね。

その仏像の野盗に傷つけられてしまった右腕は最初の話で繋がった縁にまた繋がったり。

というわけで、最初の話は山鉾の鷹山という休んでいる山の復元を目指すという話。
そこに山車に想い入れのある太夫さんが道なしとして現れることに。
というか、彼女と旦那さんがお金を出してからくりを考えて作ったものだったそうで。
で、実際の山車に関しては粽を食べるからくりだけはわかってるんだそうですね。
ほかの鷹匠だったりのからくりは仲町さんの想像のようですが、
実際がどういう風になっているのかがわかるのが楽しみですね。

そんな中で工房の二人が今後どうなっていくのかも楽しみですね。
和菓子職人さんと金魚屋さんの二人は少しずつ歩み寄ってるようで篁も楽しんでましたね。
時子には邪魔しないよう注意されてもいましたけど。
で、工房の二人は似た想いを抱えて仕事を選んだことを知ったわけで、
どういう関係性になっていくのか楽しみだなぁ。

人に憑いていない道なしも。
見初められたのは篁のような感じになったわけで、
同じ本好きとして彼の想いをしっかりと叶えたり。
猫との物語が素敵でしたね。
モネは人の言葉がわかってるとしか思えないわけですが、
その辺は何かあるのかな?
と思ったりしたんですけど、普通の猫だったみたい?
彼らが生まれ変わった時また出会えるといいなぁ。
約束していた古本市には一緒にいけたのもよかったですね。

やっぱりいいシリーズですね。
次巻ではどういう話が描かれるのか楽しみにしたいです。
今度は間に別の作品を挟まずに来て欲しいですが、
別の作品もまた楽しみたいかな、という気持ちもあったり^^;
このシリーズは完結したら一から読み直したいですね。
今回読んでいてそれを強く思いました。

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仲町六絵 『からくさ図書館来客簿 第四集 〜冥官・小野篁と夏のからくり〜』

JUGEMテーマ:読書感想文   ◆からくさ図書館来客簿 シリーズ     安倍清明の命により、冥官としての武者修業?を始める    時子をおっかなびっくりで見送る小野篁は    恋人と一時的に分かれる気分なのか    それとも自分の子供と別れる気分なのか &amp...

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