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折原臨也と、夕焼けを/成田良悟(著) 読了

折原臨也と、夕焼けを/成田良悟(著)元々はメディアワークス文庫として刊行する予定だったものが、
電撃文庫での刊行になったらしい。
その関係で内容がこのような感じになったらしい。
「デュラララ!!」本編より好きでしたねぇ。
枷のなくなった臨也は読んでいて楽しいと感じることが出来ましたね。
静雄とのことがあって少し変わろうともしてるのが関係してるのもあるでしょうけど。

というわけで、「デュラララ!!」本編のその後、
池袋の街から姿を消していた臨也が何をしていたのかが描かれる物語。

臨也にとってはリハビリとなる人間観察の舞台とされたのは、
二人の権力者が支配する街。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
「デュラララ!!」のように人外だったり、
人間離れした人だったりは出てこず、
と言い切るにはちょっと人間離れした人もいましたけども、
「デュラララ!!」に比べると人間の範疇だろうと思います。
純粋に人と人の物語だったと思う。

甚五郎がなかなかに興味深い人でしたね。
臨也にとって予想外な動きも多かったようですしねぇ。
引き際だったりもしっかりと見極められる人で、
さすがに一代であれだけ権力を得ただけの人ですね。

一方で敵対する形になっていた喜代島はそれに比べると一歩どころか
随分と劣ってましたね。
彼自身にはそれほど力はなかったということなんでしょうね。
彼ももっと大きな権力を利用していたにすぎなかったんじゃないかと。

双方の息子たちは論外な感じでね。

アザミが根っこにあったのなぁ。
一人の家政婦であるにも関わらず、何でなのかね?
と思ったりもしたわけですけど、
そりゃ重要な人物なら当然かと、最後の最後で気づきました^^;
10年前の捜査資料のデータは彼女のためのものだったんですね。

そんな騒動の中で街から離れることが出来た二人。
和久はともかく菜々の方は街や親から離れたら、
何も出来ないと思うんだけどねぇ。
幸せな時間というのはすぐに終わると思うなぁ。

「カンディル」はこれは臨也が作った組織だろうなぁ、
とやり口ですぐにわかりましたね。
今現在も繋がりがある組織か、手から離れた組織なのかは、
少し迷いましたけども。

力の極致の静雄に対しての技の極致となるソゾロさん。
戦わせたらどういう結果になるのでしょうかね。
普通にしてたらまず戦うようなことにならないでしょうね。
二人共の性格を考えると。
でも、そこに臨也が絡むとどうにもこうにもならんことになりかねんしね^^;

ついてきていた二人の子供。
冒頭の事件で残された子供たちだったんですね。
彼らは今後どうなるんだろう?

「デュラララ!!」と違って話があっちゃこっちゃへ行かないことも
楽しめた理由の一つでしょうかね。
色々なことが入り混じるのは入り混じりますけど、
動きがわかりやすく描かれていたので読みやすかったですしね。

一冊だけの話だと思ってたんですけど、
あとがきの感じだと続編を考えてる感じもあるようで、
この感じの話の展開の仕方なら楽しみにしたいですね。

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