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竜は神代の導標となるか 2/エドワード・スミス(著) 読了

竜は神代の導標となるか 2/エドワード・スミス(著)前巻のような竜同士の戦いに興奮する感じはあまりなかったわけですが、
着実に前へと進み、成長していくカイたちの姿が描かれていて、
これはこれで楽しかったですね。

エレナの兄で留学中だったリチャードが戻ってきたことで、
同盟における頭脳が強化されたのもよい動きとなったり。
けれど、反乱軍側も同じように着実に歩を進めている。
そんな中で前回のような直接的なぶつかり合いはなかったものの、
見過ごせない事態にも発展してしまったり。

他地域の様子も見えてきたりもして、
カイたちの次の一手でそれがどう動くのか楽しみになりますね。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
ヴェーチェル領主となったカイ。
父が領主となるものとばかり思っていたわけですが、
リチャードに家督を譲ったオリバーと話したことで、
ヒューゴも次代に渡すべきタイミングをそこに決めた。

というわけで、ヴェーチェル領での戦いがあったりしたわけですが、
カイにとってはモヤモヤとした気持ちを膨らませることにしかならず、
そんなカイのとった中途半端な戦いは相手にもまた
これからを新たに考えさせる力をなくさせた。

そんな中で進んでいく領主としての仕事。
カイは楽しんで取り組んでましたね。
最初に行ったのは公衆浴場の改装。
外観はそのままにキレイに。
そこに騎士竜と鉄騎竜を使って、工期を短縮。
竜は、その竜を動かす力は戦争の道具ではないというアピールのために。
そして、公衆浴場では綺晶機関を使った照明やボイラーを設置。

紅蓮機関の構造を分析して知った綺晶機関との繋がりから、
同じ轍を踏まないよう、カイは考え続けてますね。

というわけで、紅蓮機関というのは綺晶が毒素を吸った鉱石なんだそうな。
ただ、毒素が何なのか、というのはわからないみたいですね。

で、そのあたりはリチャードがアマツホムラにあった文献やらを伝えてくれたわけでもありますが、
それがレアの治療に役立ったりも。
毒素を抜く働きがあるみたいですね。

ということは、綺晶機関で紅蓮機関の毒素を抜くことで出力を弱めることも出来るんじゃ?
とか思ったりもしたわけですが、戦いは次の段階に進みそうだから、
そうならないかな?

というわけで、アイロスに使っていた綺晶機関が蛇に奪われてしまうことに。
綺晶機関自体が反乱軍にも伝わることは考慮していたとはいえ、
戦闘用に調整しているものをそのまま奪われるのはさすがにイタい。

ただ、人への危害。
特にエレナが狙われたわけではなかったことへは安心し、
さらなる脅威へ警戒を強めることに。

しかしまぁ、カナが優秀すぎるでしょうにw
なんなんだ、この子は^^;
騎士竜はもう一体作るべきだよなぁ、と思う。
カナ用に調整したらカイの存在は絶対霞むと思うよ^^;

レアに忠義を、という騎士たちの最後の戦い。
メリダへの怒りとともにカイは戦ったわけですが、
勝利の権限としてカイは敗者の未来も背負うことを決めた。
エレナもまたそうだった。
未来の女王としての振る舞いと威厳。
その言葉で引きつけていってますね。
ただ、カイの前では一人の女の子としてわがままを。
ちょっとすれ違ったりもしたわけですが、周りがサポートして
そのすれ違いもまたより二人の絆を強くするものに。

突っかかってきた領主が思いの外いい師となったのがなんかいいですね。
真面目なのがすごくわかった。
彼が今後どう動くかはカイのこれからの働きにかかってくるわけで、
しっかりと認められるように頑張って欲しいですね。
そう相手も思ってるだろうしねぇ。

アンジュは公認の愛人に。
というのは、彼女を技術者であることを隠して守るために致し方ない形だったわけですが、
アンジュに偽物の愛人なんて気は当然ながらさらさらなく、
その関係を本当のものとして非常に楽しんでますねw
愛人として正妻とのこともしっかりと支えよう、と。

でまぁ、アンジュがカイを振り回すばかりではなく、
アンジュの気持ちにさすがに気付いているカイは、
彼女から大人の余裕を消させる言葉をかけたりも。

一人の男を巡って、とかではなく二人の女性が一人の男をそれぞれの形で精一杯支えるという形に。
それにカイは応えて返していく。

女性側の器がでかいのでしょうけどね。
成り立ってるのがすごいね^^;

リチャードの本心はそんなことだろうとは思ってましたが、
ごまかし方が本当に子供だなw
で、エレナにあっさりバラされるというね。
そっちの方が明らかに恥ずかしいだろうな^^;
目を覚ましてからは会ってないということを考えると気持ちは伝える気はないのでしょうね。
最後までそうなのかは知らないですけど、
個人的にはカナとの相性が意外と良さそうなんじゃないかと思いましたね。

痛手もあったものの成長するために歩みを止めず、
同盟の中での絆は強くなっていってますね。
レアは今後どうするんだろうなぁ。
目を覚ましたメリダがその後どういう反応してるのかも気になるところだし。
フォトンビームに関しては調整出来るようになるんでしょうかね?
ウェインの方も騎士竜の製造を始めるみたいだし、
優位性がなくなっていく中でどういう戦いになっていくのかねぇ。
というわけで、次巻はカイが神都に乗り込むことになるみたいですね。

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