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残念ねーちゃんの捜索願い/佐原菜月(著) 読了

残念ねーちゃんの捜索願い/佐原菜月(著)思いの外、サスペンス要素が強くなるのが早かったので、
コメディのノリがもう少しほしかったなぁ、というところですかね。
けど、期待していた通り楽しめました。

オッサン力の高いリツと
お母さん力の高いラクト。
で、リツの中に突然現れた本物のオッサン。
良いバランスで三人がかけあってるのが楽しかったですね。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
姉のリツに触れている時の弟のラクトだけがオッサンの声を聞くことが出来るのかな?
とあらすじを読んだ時は思っていたのですが、
そういうことではなく、リツが常に聞こえる状態で、
ラクトは触れてる時にしか聞こえなかったようです。

というわけで、オッサンのようなリツなわけですが、
そういう風に振る舞っている、というと違うのですが、
強くあろうと思った根底には10年前に父親が亡くなったことがあったようですね。
なので、素直になれば歳よりも幼い女の子らしい部分もしっかりと見えてましたね。

でまぁ、本当のオッサンがリツの中に入り込んだわけで、
彼が何者かを知るために姉弟は動き出すことに。
最初は気味が悪かったりもしたわけですが、
思いの外早く馴染んでましたよねw
リツの方は自分と似た部分が多いことで言い合いながら。
ラクトの方は姉と似た部分が多いので上手くあしらいながら。

僅かな時間でそれぞれ距離が縮まっていくわけで、
ラクトは相談なんかもしたり、
リツは励まされたりも。
父親のように感じるのもわからんでもなかったですね。

だからこそ、オッサンの正体が知りたかったわけですが、
そこに絡んできたのが10年前の父親が殉職することになった事件だった。

そうなってくるともしかしてお父さんなんか?
とも思ったりしたんですけどね。
さすがに声は覚えてるかねぇ、と。

で、一人の男性がもしかして?となってくるわけで、
記憶のないオッサンも姉弟とともに記憶をたどっていく中で、
そういうことなんじゃないかと思っていく。
そうして、知ったのが二人の父親を殺したのはオッサンなのではないか、と。
記憶がないことで自信がなく否定することの出来なかったオッサンは、
そのままリツの中から突然消えていくことになる。
犯人だから消えたんじゃないか。
そう思い納得しようとする二人なわけですが、
二人が短い時間接しただけでもわかったオッサンの人柄を信じ、
二人はもう一度事件のことを調べなおしていく。

そして、わかったのは父親の相方だった刑事が犯人だった、
ということだった。
お父さんはしっかりと証拠を残していた。
しかしまぁ、リツにとっては憧れのような存在だったわけですけど、
最後に追い詰める時は躊躇いのようなものが一切なかったのが、
少し違和感があったかなぁ、と。
もうちょっとそんなはずはないみたいな動揺があってもよかった気がする。
ただまぁ、そういう気持ちを挟む余地もなくオッサンのことを信じていた、
ってことなんでしょうかね。

しかし、涼子さんが刑事課にいない、っていうのはそういうことだったのな^^;
明らかに犯人はこの人なのに、一体どういうことなんだろう?
と不思議でならなかったわけですけど、結婚していた時の苗字しか二人は知らなかったんですね。
で、今は離婚した、と。
それが思いもせずに犯人を油断させることに繋がったりもしたわけですが、
最後の相対するのは危険すぎでしょうにねぇ^^;
涼子さんたちを呼んでいたのなら、もうちょっとタイミング合わせましょうよ、
って話でね。
なんとかなったからよかったものの、本当に危なかったですからね。

で、オッサンがオッサンじゃなかったというのが一番衝撃的でしたねw
声と雰囲気しかわからなかったとはいえドンマイだな^^;
というわけで、オッサンだと思っていた殺された男性はオッサンではなく、
父親を慕っていた少年であり、
入院していた部下でもあった人がオッサンだった、と。

そんなオッサンの暴露なんかもあったりしたわけですが、
本当にリツとは息がピッタリですね。
その後、二人はケンカもたくさんしそうですけど幸せになってほしいですねぇ。
ただ、この二人がくっつくとラクトのお母さん力がさらに上がりそうな気がしないでもないけど^^;

正直、犯人がどうの、というのはどうでもよかった感じですね。
理由も理由でしたしねぇ。
それは不思議な繋がりになった三人がわちゃわちゃとしてるのを見てる方が楽しかったですからね。

最後に登場したのは10年前に殉職したお父さん。
そこは娘の幸せを想ってそっとしておいてあげようよ^^;
こうなってくるとリツは何者なんだよ、って話になりますねw
霊感が強い的な人だったのかね?

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