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八百八寺の風鈴屋/石崎とも(著) 読了

八百八寺の風鈴屋/石崎とも(著)短い話ということもあってサラッと読めてしまいました。
前作も登場人物の掛け合いが好きだったわけですが、
今作もよかったです。
ただ、ちょっと和真が中心になりすぎてたんじゃないかな?
と思ったりも。
もう少し周りの人にもスポットが当たってほしかったなぁ、と。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
最初の話は亡くなった旦那さんとの思い出。
素敵な旦那さんだったなぁ。
だから余計に最期の時にポロッと言っていた言葉が志津さんの中に残ったんでしょうね。
そんな想いで出会ったのが和真と隆司という兄弟。
これまたいい出会いとなったようで、
旦那さんが導いてくれたんでしょうかね。
で、この話で志津さんは出てこないのかな、
と思っていたら、次の話からは旦那さんの夢であった小さなお店を京都始めていた、
というね。
続く縁がまた素晴らしいですね。

二つ目の話は修学旅行で京都にやってきた女の子。
両親の離婚から母の冷たい態度。
その裏にあった風鈴のストラップに込められた想い。
二つ揃って意味がある風鈴。
絵柄だけだったものに和真たちが音にも重なりを加える。
その後、どうなったんだろうなぁ、
と思っていたんですが、次の話でその後がわかることに。

彼女のお母さんがお店にやってくるわけで、
それがきっかけとなって兄弟喧嘩に。
お母さんは輸入品の販売をしている会社で働いているそうで、
日本のものを輸出することを考えていた中で、
娘が持ってきた風鈴に惹かれた。
で、海外でということになるわけですが、
お店を離れないといけないということを知って隆司は断った。
なのに、和真が勝手に話を進めたことで二人はケンカに。

この時の風鈴の音は二つの音が重なっていた、
ということで、隆司だけじゃなくて和真の音も、
ということなのかと思ったんですけどね。
いやまぁ、そういう意味合いではあったのでしょうけど、
もうちょっと違うことなのかな、と。
でも、二人が相手のことを思って風鈴を、ということだからいいのかな?

志津さんは今後も付き合いがあるようですし、
玲奈もなんか連絡先を知ってるみたいだし、
お隣で幼馴染の明子のこともあるし。
もう少し話をふくらませてほしかったかなぁ、と。
まぁ、和真が突っ走ってるのが中心になっていたから、
テンポがよくて読みやすかった、というのもあるでしょうけども。
他の人のことも、と少し残念だったかな。
けど、面白かったです。

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