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ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海(著) 読了

ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海(著)ページ数少ないのに少々時間がかかってしまいました。
最初はちと好みではない感じかもしれんなぁ、と思ってましたが、
楽しめました。
ただ、期待してたほどではなかったかな?というところですね。
今回は大賞の方がよかったです。

線路に飛び込んで死のうとした時に出会った同級生だというヤマモト。
そんな彼との出会いが隆の人生を大きく変えていく。
前を向いていこうとしたら、心を折られてどん底に戻ったり、
それでももう一度前を向く勇気をもらうことに。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
同級生とは別人だと知り、
そもそも同学年でないことを知り、
亡くなった人物だということに行き着く。

仕事でテンパってる中でさらにそんな混乱させるようなことになるわけで、
助けてるのか困らせてるのかわからなくなりますね^^;
まぁ、助けられてるわけですが。

ヤマモトのことはどういう風に着地するんだろうなぁ、
と思ってましたが、
なるほど、というところでしたね。

双子だったということみたいで、家族は亡くなった純のことを悔やみ続けている。
そんな中で隆の存在はどちらにもいい影響を与えてましたね。
ヤマモトの言葉で隆は励まされて、自分の人生がどういうものかを知る。
で、そんな隆が立ち直った姿にヤマモトも悪いもんじゃないぞ、と。

しかしまぁ、隆のグダグダっぷりに何でやねん、と何度思ったことか。
どう考えても先輩が横取りしただろ、とわかりきってるのに、
本人に言われるまで気づかない。
何で気づかないのか、と本当に思った。
ただまぁ、あれだけ自分は出来ない奴だと言われ続けた結果が、
そう考えるようにさせられた、ってことなんでしょうかね。
自分が悪いからだ、と。
相手が悪いことでも自分になんかしら問題があるに違いない、と。

そんな風に考えて自分を追い詰められていた隆に、
自分の周りを見るようにヤマモトが言う。
自分だけの人生だと思っていたものは、
自分の周りの大切な人が密接に関係しているのだと気付く。

自分の人生は自分と大切な人のもの。

辞めるときの隆はカッコ良かったですねぇ。
その後、自分と同じような子を見つけてヤマモトのように助ける。
高校生くらいの相手にあの入り方は若干無理がある気がするわけで、
どうなったのか気になる^^;

隆は自分の道を見つけられたようで、
まさかそこで再会するとはねぇ。
で、まだ次に進めずにいたヤマモトの背中を支えるのは隆になるみたいですね。

しかし、全く知らなかった二人がかけがえのない存在になるってすごくいいですね。

隆の両親が隆の気持ちを察してたのはヤマモトが連絡してた、
とかってことなのかな?とか思ったりしたんですけど、
そういうわけではなく、なんとなく親というのは子供のことがわかるものなんでしょうかね。


サイドストーリー
「ちょっと喫茶店での話」

ヤマモトはどこにでも首を突っ込むのな^^;
そんなオチだろうとは思ったけど、
短い話の中でヤマモトの良さが出てたので
楽しかったです。

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