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探偵事務所ANSWER~アンサーさんと都市伝説~/折口良乃(著) 読了

探偵事務所ANSWER~アンサーさんと都市伝説~/折口良乃(著)期待していなかったということもあるかもしれないけども、
意外と楽しめました。

怪談という不確かなものへの怖さ。
けれど、それ以上に人という確かなものへの怖さ。

明石屋自身のこともそうだし、
八戸兄妹のことも詳しくは描かれてないままなので、
続編を楽しみにしたいですね。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
都市伝説や怪談という不確かなものよりも人の方が怖いものである。
というわけで、最後の響子のお父さんの話が一番ゾクッとしましたね。
真実がわからないまま、というのも怖い。
繰り返されていたという入れ替わり。
だったら、本当の父親はどちらなのか。
今の彼はどちらなのか。
そもそもの事故という話が真実であるかもわからないですしね。

人のほうが、というのはその前の話もなんですけど。
そういう犯人だったのなぁ、とちょっと意外な感じがした。
学校の先生かと予想してましたよ。
何か嫌気が刺したとかそういうことが発端なのかな、と。
で、その犯人はまさかの本物に襲われるという形になったわけですけど、
あれは明石屋が仕組んだこと、ということにはならないのよね?
彼女、というか彼女に取り憑いていた八尺様が勝手にしたってことですよね?

その一音を救えなかった結果が今の状況らしいけど、
三人の間に過去に何があったのでしょうかね。
なぜ、救うことが出来なかったんだろう?
ていうか、八戸に関しては普通の人なのか、というのも気になる。

明石屋の方はアンサーさんという怪談との関係がどうあるのか。
その怪談があるとわかっているのに、わざわざ事務所の名前にしてる時点でなんか
変な感じですしね。
本名からきてるってのも正直無理がある気がするし^^;
アンサーさんに奪われたとか、忘れないためとか戒めとして使ってるんじゃなかろうかね?

メリーさんの話も地味に怖いですね。
害は全くなかったわけですけど、八戸もちゃんと説明してくれりゃよかったのに。
まぁ、説明されたからといってそれほど変わらなかった気がしないでもないけど。

都市伝説やら幽霊やらの話だけではなくて、
それを模した人の話もあり、むしろそちらの方が怖い感じがあったのが
よかったなぁ、と。

でまぁ、問題は続編が出るのかどうかですよねぇ。
明石屋とアンサーさんの関係、八戸兄妹と八尺様の問題。
それから響子と父親の関係はこのまま騙し続けられるのか、
というのも気になるところです。

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探偵事務所ANSWER ~アンサーさんと都市伝説~

探偵事務所ANSWER ~アンサーさんと都市伝説~ ≪あらすじ≫ 悩みを抱えた女子大生の綱島響子が依頼に訪れたのは、「異常・怪奇・不可解請け負いマス」と謳う怪しさ満点の『探偵事務所ANSWER』。響子の悩みとは、「向かいのマンションから女性に望遠鏡で見られている。私も女性なのに何故?」というもの。奇妙な依頼しか引き受けない所長の明石屋は「お前は当たりだ」と響子に言...

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